2023年4月、三重県いなべ市にオープンした「Nordisk Hygge Circles UGAKEI(ノルディスク ヒュッゲ サークルズ ウガケイ)」。デンマーク発のアウトドアブランド「ノルディスク」といなべ市がコラボした、日本初のアウトドアフィールドです。
最高級のHyggeを体感できるコテージや常設テントのプライベートエリア(グランピング)に加え、宇賀渓(うがけい)の自然をそのまま堪能できるキャンプエリアなど、ニーズに合わせて楽しめます。
今回編集部は実際に「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」に宿泊してきました。どんな施設なのか、たっぷりとレポートしたいと思います!
※Hygge:国民幸福度の世界上位を占める北欧エリアのひとつデンマークが語源で、豊かな時間の過ごし方や暮らし方、心の持ち方をあらわす言葉
目次
100年以上愛されるアウトドアブランド
「Nordisk(ノルディスク)」
はじめに「Nordisk(ノルディスク)」について少しだけご紹介します。
ノルディスクは1901年にデンマークで創業されたアウトドア・ライフスタイルブランドです。
コンセプトは「Nature is Luxury」。本当の贅沢な暮らしは、アウトドアシーンにあると考えられています。テントで目覚め、外の音を聴き、景色を眺める。人々が自然に触れ、幸せを感じる贅沢な時間”Hygge”(ヒュッゲ)を提案しています。
「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」は、ノルディスクが発信する”Hygge”なライフスタイルと、いなべ市の豊かな自然が融合した施設なのです。
名古屋から車で約1時間
「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」アクセス方法
「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」があるのは、三重県いなべ市。名古屋からは車で1時間ほど。関西方面からも2時間ほどです。
駐車場は施設の手前にあるので、停めて向かいましょう!(キャンプ利用の場合は、施設内に荷下ろし場があります)
※竜ヶ岳駐車場の奥にあります
受付と多目的スペースを併設
「Hygge Culture CIRCLES」
まずは受付と多目的スペースを併設した、円形のセンターハウス「Hygge Culture CIRCLES」へ。
中央にはシンボルツリーのオリーブが植えられ、中庭を囲うようにラウンジやショップが併設されています。センターサークルでは靴を脱ぐのですが、木の温もりがとても心地よかったです。
ショップでは、ノルディスクのギアやキャンプ道具をはじめ、いなべ市の特産品も販売されています。いなべ市産のお茶やはちみつ、地域限定のほりにしなど、地域の良いものにたくさん出会えました。
ラウンジは宿泊者は自由に利用できます。(Wi-Fiも利用可能)
「Hygge Culture CIRCLES」には、グランピングエリア「Privete Circles」と川辺のキャンプエリア「Wild Circles」があります。
今回はグランピングエリア「Privete Circles」にある、コテージ「Hygge cabin」に宿泊しました。
グランピングエリア「Privete Circles」は少し高台にあるので、スタッフさんがカートで送ってくれます。大きな荷物があっても安心ですね。
グランピング体験レポート
森のコテージ「Hygge Cabin」
こちらが、森のコテージ「Hygge Cabin」。まるでおとぎ話に登場しそうなかわいらしいデザインに心躍ります。コテージは2棟あり、4人まで宿泊可能です。
設計・デザインを手がけたのは、デンマークを拠点とする世界的な建築会社「THIRD NATURE (サードネイチャー)」。自然と調和する木造建築には、日本の伝統的な職人技も用いられています。例えば、屋根には日本古来より伝わる伝統技術・ヒノキの樹皮が使われているのだとか。
どんな空間が広がっているのかワクワクしながら室内へ!
室内に入った瞬間、思わず深呼吸してしまうほど、木の良い香りに包まれました。ガラスの面積が広く、建物の中にいるのではなく、森の中にいるような錯覚に。とても心地の良い空間です。
リビング中央にあるのは、デンマークを代表するデザイナー・ハンス J. ウェグナーのダイニングテーブルです。憧れの北欧家具で寛げるなんて贅沢ですよね。
特にお気に入りだったのが、リビングの奥にあるこちらの個室スペース。
室内にはテレビはなく、時計もありません。ソファに座りながらコーヒーを飲み、目の前に広がる豊かな森を眺める。まさに”Hygge”なひと時でした。
コテージ内にはキッチンやウォーターサーバーもあるので、食材を買ってきて料理を楽しむのも良さそうです。長期滞在もできますね!
まるで高級ホテルのようなバスルーム。グランピングでこんなにゆったりとお風呂に入れるとは驚きです。トイレもウォシュレット付きでした!
アメニティー類:フェイスタオル、バスタオル、シャンプー / コンディショナーなど
(※歯磨きセットは常備されていないため、ご持参ください)
階段を登って2Fへ行ってみましょう!
上から見ると床の木材の美しさがよくわかります。デンマークのデザインと、日本の技術の融合ですね。
2階には天窓から自然光が差し込むベッドルームがあります(ベッドは4台)。グランピングエリアの布団は、Nordisk Hygge Circles UGAKEIのオリジナル。ほどよい弾力で、とっても寝心地がよかったです。
夜には星空鑑賞が楽しめ、朝には鳥の声と朝日で目が覚めました。
大型テントがレストランに!地産地消のフルコースを堪能
「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」のグランピングの魅力のひとつが食事。
Nordiskの大型テント「Jotunheim(ヨトゥンヘイム)」が、大自然の中で愉しむレストランに。デンマークのアウトドア料理専門家が監修した、地産地消ディナーコースが楽しめるんです!
お皿の上には石がセッティングされていました。どんなディナーコースなのか楽しみです!
飲み物は国産の自然派ワイン、オリジナルラベルの日本酒、三重県のクラフトビールなど、料理に合わせてスタッフさんがペアリングしてくれます。
一杯目は伊勢角屋麦酒の「UME WHITE」。いなべ市の梅林公園で破壊される予定だった梅の実を活用したクラフトビールです。梅の香りがとっても爽やか!
野菜はいなべ市の「八風農園」とのコラボレーション。旬の野菜を使用しているため、どんなメニューに出会えるかは、その時のお楽しみ!
旬のそらまめは燻製にして、塩キャラメルのソースで。そらまめとキャラメルのほろ苦がベストマッチ!ビールにもとてもよく合います。
サクラマスのマリネ、ケークサレ、アヒージョなどがプレートで運ばれてきました!目でも楽しめますね。
三重の豚「さくらポーク」・さつまいも・タマネギは、炭で焼いていただきます。キャンプらしく、BBQ気分が味わえました。
特に絶品だったのが、さつまいも!ホックホクで口の中に甘さがじんわ〜り広がります。
こちらは、いなべ市の藤原岳の麓にある「フライベッカーサヤ」のドイツパン。ドイツパン職人の国家資格をもつオーナーが営むパン屋さんです。
ドイツパンのほどよい酸味は、ワインとの相性が抜群!
新鮮な鮎は細切りにしたじゃがいもに包んで。ふんわりとした鮎は、はっさくのジュレ・お茶のソースとよく合います。
メインディッシュは国産牛のロースト。50℃で低温調理したあと、炭火で香りづけしています。ウスエンドウのピューレと、牛肉の旨みがベストマッチ。ついつい赤ワインが進んでしまいました。
デザートは「いっちゃん卵」を使ったムースに焼きみかんを添えて。いっちゃん卵はいなべ市で昔から愛され続けている卵です。
地産地消ディナーコースということで、三重県やいなべ市の食材がふんだんに使われていました。料理をきっかけに、その土地の魅力を知れるのは、とても素敵ですね!「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」でしか味わえない、唯一無二のディナーだと思います。
食後は焚き火タイム!
食後はグランピングエリアにある「マーガレット」で焚き火タイム。ゆったりと火を眺める時間は、アウトドアならではの贅沢なひとときです。
薪割りや焼きマシュマロも体験させていただきました。
体験1日目はこれにて終了。天窓からの星空を眺めながら、少し早めに眠りにつきました。
朝食はデンマークの郷土料理「スモーブロー」
朝は天窓から差し込む朝日と鳥の声で、目が覚めました。
コテージの周りはぐるっと縁側のようになっているので、朝食の時間まで、のんびり森林浴。
朝食はコテージ内のダイニングテーブルで。(グランピングの場合は、各サイトのリビングデッキ)
朝食はデンマークの郷土料理「スモーブロー」を、地域の食材と無農薬野菜と共にいただきます。酸味の効いたドイツパンに、アンチョビバターをたっぷり塗って、桜ポークのハム、いっちゃん卵のゆで卵、ポテトサラダなどをお好みで。
大内山牛乳、甘夏ジュース、Shrub coffeeのコーヒー、マル信緑香園のほうじ茶、岡製茶のカモミール×緑茶と、ドリンクの種類もとっても豊富!
朝食セットについている保冷バックは、お土産としていただけます。お土産や残ったドリンクを持って帰るのにピッタリ!