2022年1月にオープンしてちょうど1年目を迎える、岡崎市康生町にあるスパイスカレー専門店「スパイスカレーかいらす」。
自家農園でつくる旬の有機野菜とオリジナルのスパイスを配合し、丁寧にミキサーにかけたポタージュ仕立てのカレーは、毎日でも食べたくなる体にやさしいカレーです。また、個性的なお店の看板キャラクターもあわせてご紹介します!
目次
個性的な看板とキャラクターが目印!
「スパイスカレーかいらす」は岡崎市の西康生通り沿いに、2022年1月にOPEN。『かいらす』という店名はチベットの山の名前が由来だそうで、全身ブルーのなんともいえない個性的なキャラクターが目印です。
店内に入ると、スパイスの香りがいっぱいに広がり、一気に食欲をそそられます!
席はカウンターやテーブルが数台あり、ゆったりとした温かみのある空間。店内は自分たちの手でDIYして作ったそう。
お店の一角に設置されたガチャ。初来店の方や、スタンプカードがたまればガチャもできます。何が出てくるかはお楽しみ!
こだわりは「採れたて×出来立て」の鮮度!
お店のコンセプトは「自家農園で採れる野菜をふんだんに使ったカレー」。そのために欠かせない野菜は、オーナーのお父さんが自家農園で年間約30品目作っているという旬の野菜たちです。
かいらすプレートには常時12~13種の朝採れの新鮮な野菜をたっぷり使用。ルーはもちろん、トッピングの具材としても、旬の野菜がたくさんいただけるのはうれしいですね!
なかでも今の時期は『へきなん美人』という人参を使用。やわらかくて甘みが強いのが特徴です。
旬野菜のポタージュ&テンパリングで出来立てを提供
そして、もうひとつのこだわりは出来立てを提供すること。旬の有機野菜を丁寧にミキサーにかけ、ポタージュ仕立てにしたルーが8割、そして注文が入ってからつくるテンパリング(油でスパイスを炒めて香りづけすること)2割をミックスして提供します。
そうすることで、野菜の鮮度はもちろん、スパイスの香りがより引き立つカレーに仕上がります。
ランチはその日必要な量だけつくる
ワンプレートのみ
かいらすのランチメニューは「かいらすプレート&マサラチャイ 1,680円 」のワンプレートの1種類のみ(写真)。なぜ1種類だけ?それはその日に必要な量だけつくるため。過剰につくって余らせることはしたくない……というオーナーの意向です。
※ランチは週4日のみ
かいらすプレートは日替わりで、2種類のあいがけカレー。
この日は『へきなん美人』の人参をたっぷり使ったポタージュカレーと、ホタテやかつおぶしの和出汁の効いた大根とシラス入りのダル(豆)カレー。そこにトッピングの野菜と副菜6種が添えられています。
ポタージュカレーのほうは、野菜の甘味が全体に広がって食べやすく、スパイスは意外に控えめですが噛むほどにジワジワときいてきます。
いっぽうダルカレーにはなんと梅干しが入っていました!カレーと梅干し?!とおそるおそる口に入れると、和出汁ベースなので梅が違和感なく合います。
トッピングの野菜は天ぷらや素揚げにして、ルーとはまた違った野菜本来の味が楽しめます。赤い色が特徴のビーツは、土の野性的な香りがインパクトありました。
これは人参の葉っぱ。インドのひよこ豆の粉を天ぷら粉として揚げたもの。香ばしくて美味しい!ちなみにお米も日替わりで、地元愛知県産のミネアサヒを使用。この日は玄米でもっちり噛むほどに甘味が広がります。
副菜も、定番のらっきょうから、小松菜とねぎのスパイス炒め・ラディッシュの甘酢漬け・大根のゆずマリネなど、カレーとはまた違う野菜の美味しさ。
ランチにつくチャイも、天気など日によってスパイスの配合が変わるそうですが、控えめなスパイスの香りとスッキリとした飲みやすさです。+200円でおかわり自由。
卓上のお塩と七味はお好みで味変しながらいただいてみてくださいね!
カレーを通してつながる人がたくさんできた
そんなこだわりのカレーをつくるオーナーの太田さん。2001年からカレーを趣味でつくりはじめて、いつかは自分のお店を持ちたい……とオープンを決めたのはコロナ禍の2020年。なぜそのタイミングだったんでしょうか?
太田さん:「この物件が借りれると聞いたのと、これまでも自分の好きなことしかしてこなかったので、つきつめてやっていこうかなと。カレー好きな人もここ10年くらいで増えてきましたし……」
それまでにも旅行が好きで各国を巡り、インドにも6回足を運んだ太田さん。現地のゲストハウスのお母さんからレシピを教えてもらったり、逆につくってあげたりとしていたそう。そうして生まれたのが、現在のスパイスカレーにつながっています。
– OPENしてちょうど1年ですが振り返ってみてどうですか?
太田さん:「アッというまでしたね。カレーを通してつながる人がたくさんできました。家族やスタッフ、まわりの人たちに支えられて、できる範囲でコツコツと今に至っています」
– キャラクターも個性的ですが、これはどういったキャラクターですか?
太田さん:「このデザインは地元の先輩がつくってくれました。愛知では有名なデザイ ナー(ひろなかだいじろう氏)なんですよ。名前は特にないんですけど、お客さんからは『かいらすクン』と呼ばれています(笑)」
– 今後こうしていきたいことや、お客さんに対してなにか想いなどありますか?
太田さん:「地域の人をはじめ、カレー好きな人に気軽に食べにきてほしいですね」
また、店舗ではインド・スパイス料理教室も不定期に開催しています。スパイスの使い方やちょっとしたコツを楽しく学べる少人数制の教室です。気になる方はお店まで問合せを。
屋号はスパイスカレーとありますが、意外に子供から年配の方まで食べられるやさしく、スパイス控えめのマイルドなカレーでした。野菜もその日によって変わるので、カレーもまさに一期一会。毎日でも食べたくなるような、そんな体にも優しいカレー、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。