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岐阜県恵那市明智町にある「日本大正村」。ここは、一般的なテーマパークとは違い、町全体がそっくりそのままテーマパークに。古き時代の町並みをまるごと保存しており、重厚な造りの村役場や、土蔵造りの資料館、町のいたるところで大正文化と出会うことができます。
今回は、矢絣袴(やがすりはかま)の衣装をレンタルして、ハイカラさん気分で街を散策してきました。大正ロマンを感じる旅のスタートです。
日本大正村とは?
日本大正村は、岐阜県恵那市明智町にあるレトロテーマパーク(野外博物館)です。1989年(昭和63年)に恵那郡明智町の町おこしとして構想・立村。初代村長は高峰三枝子さん、2代村長は司葉子さんであり、2015年には竹下景子さんが三代目村長に就任しています。
また敷地内にテーマパークがあるのではなく、街全体が日本大正村として機能しており、大正時代の雰囲気を保存・再現した店舗・資料館・博物館などが軒を連ねています。
アクセスや入場料は?
名古屋からのアクセスは高速道路を利用して、車で約2時間で到着しました!ドライブにもちょうどいい距離ですよね。
電車でのアクセスは明知鉄道「明智駅」下車後、徒歩5分で到着します。(JR名古屋駅からの所要時間 約1時間50分)
入場料は「大正浪漫館」「日本大正村資料館」「大正時代館」の3施設に入館するには共通入場券が必要ですが、それ以外の施設を見学するには入場料は必要ありません。
大正村浪漫亭で衣装をレンタル
大正村の入口にある「大正村浪漫亭」は大正時代を知り、見て、味わい、楽しめる場所として、平成28年10月27日にリニューアルオープン。中には飲食テナントや地元特産品の直売所などが入っています。
散策をはじめる前に、ここで衣装をレンタルします。
「どれにしようかな〜。」
着物の種類は赤色・青色・紫色から選べます。お子さま用や男性用もあるので、ご家族で着て散策を楽しんでもいいですよね。
着付けも女性スタッフさんにしていただけるので安心です!
じゃーん♪ハイカラさんに変身完了しました!
袴は紫、着物とリボンは赤にしましたよ。日傘やブーツも貸し出ししていただけるので、気分は一層ハイカラさんです。
【矢がすり袴着用体験】
子ども:1,000円 / 大人:2,000円 / 親子:2,500円
その他 髪飾り、日傘、ブーツも貸し出しします。(※料金に含まれています。)
袴の色: 子ども 赤のみ/大人 紺・赤・紫
ロッカー有り
大正時代の雰囲気を感じる「大正路地」
まずは、大正時代の雰囲気が色濃く残っている「大正路地」へ。
大正路地は、土地の素封家の年貢米を納めた米蔵と、江戸時代から続く呉服屋の蔵にはさまれた路地で、蔵の白と黒のコントラストが特徴的です。地面は、今ではなかなか見かけない石畳。黒い羽目板は桟を外すと防火壁の役目を果たしていたのだとか。
一気に大正時代へタイムスリップしかのような気分を感じました。
「日本大正村役場」の看板を入れて写真をとろう!
大正路地を進んでいくと「日本大正村役場」に到着しました!
大正村役場は明治39年、本格的洋風建築として建てられ、昭和32年9月まで明智町役場として使用されていました。明治後期役場建築の事例の一つとして、登録有形文化財にも指定されているんです。大正モダンの建物がとってもかっこいいです。
正面に大正の年月日が書いてある看板があるので、建物と看板を入れて撮影してみてくださいね!
扉に施されたさりげないステンドグラスもすてきです。
中は資料館を兼ねた休憩室になっています。お茶もいただけるので、ここで一息つきながら、大正モダンの建物をまわって見てくださいね。
ついつい手にとってみたくなってしまうレトロな公衆電話もありました。
大正村役場の近くにある「絵画館」。元小学校跡で、絵画や書物といったものが展示されています。こちらも大正を感じる建物の一つです。
大正モダンイメージをした洋風建築「大正ロマン館」
続いては「大正ロマン館」へ!大正モダンをイメージをした洋風建築で、初代日本大正村村長高峰三枝子氏、同村議会議長春日野清隆氏の記念館でもあるんです。
この日は館内の撮影NGでしたのでここまでしかお伝えできませんが、展示室には、大正時代のヨーロッパの家具やオルゴール、また洋画の父といわれるこの地出身の山本芳翠の油絵も展示され、時代にちなんだ企画展が催されています。
定期的にさまざまな企画展を行っているので、ぜひ合わせて訪れてみてくださいね!
【大正ロマン館】
営業時間:9:00~17:00 冬期(12月15日~2月末日)10:00~16:00
料金:大人500円 小中学生300円 有料施設3館(ロマン館・資料館・時代館)共通入場料
※ロマン館1階にドラマ館がオープンしている期間中は冬期でも9:00〜17:00▼ドラマ館の詳細はこちらか
https://akechi-mitsuhide.jp/taiga-drama-hall/
貴重な資料が見られる「日本大正村資料館」
続いては、「日本大正村資料館」へ行ってみましょう!
明治末期の建築で、「銀行蔵」と「大正の館」の2つの建物でできています。当時は、この地方の城にも匹敵する町のシンボルだったのだとか。建築そのものが重要な資料でもあります。
中にさまざまな大正文化の資料を展示されていますよ。
建物は4階建で、手動エレベーター付き。当時としては巨大で、貴重な建築物だったことから、恵那市の有形文化財にも指定されています。
建物は通称「銀行蔵」と呼ばれ、農家から預かったり買い取ったりした繭を収納していたのだとか。生糸産業に関する道具や商標、大正時代の蓄音機やレコードなど貴重な資料が展示されています。
館内にはは地元名産品を取り扱う売店もあるので、お土産の購入もできますよ。
【日本大正村資料館】
営業時間:9:00~17:00 冬期(12月15日~2月末日)10:00~16:00
料金:大人500円 小中学生300円 有料施設3館(ロマン館・資料館・時代館)共通入場料※ロマン館1階にドラマ館がオープンしている期間中は冬期でも9:00〜17:00
逓信資料館
こちらは、「逓信資料館(ていしんしりょうかん)」。明治8年開局の旧明智郵便局で、この地方の草分けともいえる郵便局です。現在は郵政や電信に関する資料を展示しています。となりには現役の明智郵便局がありますよ。
大正村浪漫亭でランチタイム!
大正村浪漫亭に戻ってきました!1階にあるカフェでランチをいただくことにしました〜。
オーダーしたのは、光秀オムカレーライス(1,200円)。大正村のある明智町は「明智光秀」の生誕地とされていることから、明智光秀にちなんだお土産物やランチメニューも豊富にそろっています。
オムカレーはいつものカレーをワンランクアップさせてくれる魔法のメニューですよね。ふわふわのオムレツとカレーの相性がたまりません。
とってもおいしいくいただきました!
食後はコーヒーでひと息。伝票のレトロさもいい感じです。