豊橋駅から徒歩5分ほどの場所に位置する「水上ビル」。昔懐かしいレトロな雰囲気が広がるビルが連なっています。
このエリアに新しくオープンしたのがクラフトビール専門店「TOYS BREWERY(トイズブリュワリー)」。豊橋では珍しいクラフトビールのお店!オープンしたきっかけやクラフトビールの魅力をご紹介します。
目次
異業種からクラフトビールの世界へ
小野さんがこのお店をオープンしたきっかけなどを伺いました。
– なぜクラフトビールのお店をつくろうと思ったのですか?
小野さん:「水上ビルは豊橋の中でもおもしろいエリアとして注目されています。この場所で、ワクワクすることや楽しいことを発信したいなと考えていました。当初はクラフトビールという考えはなかったのですが、数年前から全国各地で地域密着で盛り上がっているのがクラフトビールなのでは?と考え、やってみようと思ったんです。」
– 確かに水上ビルは近年おもしろいエリアとして、市内外からの関心度も高いですよね。新しいお店も続々とオープンしています。地域を盛り上げるために“クラフトビール”を提案しようと考えたんですね。
小野さん:「私自身、もともとコーヒー業界に長くいまして、岡崎市内でカフェを経営したりバリスタとして店舗を営んでいました。8年ほど経ち、関東地方でクラフトビールが盛り上がっていてすごく気になっていたんです。同時にワインも好きでソムリエの資格も持っているので名古屋市のフレンチで修行をしました。」
小野さん:「地元の豊橋の友人がクラフトビールをやらないか?と声をかけてくれたのが一番のきっかけです。挑戦してみたい分野だったのと、地元に戻り地域を盛り上げたいとの想いもあったので、数年前からクラフトビール業界に入りました。そして、クラフトビールの修行を重ね、2021年2月に「TOYS BREWERY(トイズブリュワリー)」をオープンしました。」
– お店のネーミングの想いを教えてください。
小野さん:「TOYS BREWERYのTOYSとは、“TOYOHASHI” の略称。そしておもちゃのTOYを意味します。豊橋は自然豊かで農業大国として農産物の生産額も全国トップクラスです。これらを使ってビールをつくりながら、農家さんなどと一緒に楽しめる企画だったりおもしろい事を提案しながら、おもちゃのようにワクワクした気持ちでここが地域のハブになれればと思っています。」
– ロゴも豊橋の市章のような感じですね!
小野さん:「そうです。豊橋の市章の千切(ちぎり)マークをイメージしました。この場所をきっかけにして、豊橋がどんどんど盛り上がってくれることを願っています。」
TOYS BREWERYのこだわりのクラフトビール
– クラフトビールのこだわりを教えてください。
小野さん:「現在オリジナルのクラフトビールは一種類。アメリカンペールエールを主としたクラフトビールです。クラフトビールといえばIPA(アイピーエー)が主流だと思いますが、私自身まだクラフトビールを詳しく知らない時にブリュワリーへ行った時に、アメリカンペールエールが美味しいと思ったのです。」
小野さん:「IPAは苦味やクセもあり、とても美味しいけれどまだクラフトビールを飲んだことがない初心者には少しハードルが高い印象がありました。豊橋ではまだクラフトビールが浸透していない市場だったので、苦さを抑えて飲みやすさや香りなどに特化したアメリカンペールエールが軽くて飲みやすいのではと思い、お店のクラフトビールもアメリカンペールエールでつくりました。」
– 確かにとても飲みやすくて、女性もグビグビといけそうな味わいです!
小野さん:「ありがとうございます。けっこうクラフトビールを飲んだことが少ない女性からの支持も高く、美味しい!また飲みたい!と嬉しい声もいただいています。今は1種類のみですが、今後は種類も増える予定です。定番のクラフトビール数種類、季節ごとのビールをこれから提案していきたいなと思っています。」
- サイズも色々あるので、その時の気分によって味わえるのも魅力ですね。
小野さん:「ワインでは多種多様なグラスがあり、グラスによって香りや味が変わります。クラフトビールでもいろんなグラスで楽しめるのでは?と思い、Sサイズ(240ml・500円)と、Mサイズ(370ml・700円)の2種類のサイズを展開しています。店内のタップルームのカウンターで、ロゴ入りのオリジナルグラスでこだわりのビールを楽しんで欲しいですね。」
- 左にある水筒は?
小野さん:「これは、おうちでもクラフトビールを楽しんでもらいたいと販売しているグラウラー(水筒)です。量り売り(100ml・200円)で販売もしているので、この中にクラフトビールを入れて販売しています。」
- 瓶は手土産などにも良さそうですね。
小野さん:「瓶(330ml・660円)も好評をいただいています。夏のホームパーティーの手土産などに利用していただくと良いですね!」
今後の展望について
– 今後の展望について教えてください。
小野さん:「現在、お店の向かいには豊橋市の図書館「まちなか図書館(仮)」が併設された商業施設が建設中です。公園もつくられて市民が集う場所として、さらにこのエリアが盛り上がると思います。水上ビルから豊橋を盛り上げて、クラフトビールをたくさんの人に知ってもらえるように提案し続けたいです。また、醸造体験などもできたらいいなと思います。」
近年注目される水上ビルに新しくオープンしたクラフトビール専門店で、おいしいビールを楽しんでみてはいかがでしょうか?
写真 / 前沢美憂(株式会社鈴木写真館)