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名古屋屈指の繁華街・今池にそびえる「リラクゼーションスパ アペゼ」。ビル内にあるとは思えないほど広々とした浴場やリラクゼーション空間は、忙しい日々に潤いを与えてくれる都心のオアシスです。
また、名古屋市内では希少な男女共に利用できるサウナ施設であり、本格派を求める女性サウナーのニーズも満たしてくれます。
まずは館内着に着替え身軽に
地下鉄東山線・桜通線今池駅8番出口の目の前というアクセス抜群の立地に建つリラクゼーションスパ アペゼ。水が流れ落ちるオブジェと天井画が印象的なエントランスに、期待が高まります。
階ごとに男性専用、女性専用、男女共用のフロアに分かれているのがアペゼの特徴。受付を済ませたら、男性専用エレベーターまたは階段で、男性用ロッカーがある2階へと上がりましょう。ひとまずロッカーに格納されている、館内着に着替えるべし!
初めての来館だと迷ってしまいそうですが、浴場はロッカー階のひとつ上のフロアにあります。階段で上ると、タオルやサウナパンツが積まれた浴場の入り口へと到達。館内着はこちらの棚に預けて、いよいよお風呂タイムに突入します。
種類豊富な浴槽で“下茹で”
男性用ロッカーと浴場の階が分かれていることについて、不便だと感じる方もいるかもしれません。が、ワンフロアをフルに使っている分、浴場がめちゃくちゃ広いんです!そして、大きな窓からは光が射しこんでとても開放的。
浴槽の数が多いのも魅力のひとつで、サウナ目的でなく単純にお風呂に入るだけでも利用する価値があるのではないでしょうか。筆者も下茹で※してから、サウナに入ることが多いので、浴槽の種類が多いのはありがたい限り。
※サウナ入浴前に湯に浸かることで身体を十分に温め、スムーズな発汗を促すこと
サウナ前に入浴するという観点でおすすめなのは炭酸泉。湯のぬくもりが身体の内部まで染み入ってくる感覚になります。
一般的なスーパー銭湯の炭酸水は長時間入ることを想定してか、ぬるめの温度設定が多い(筆者調べ)ですが、こちらは39℃前後と熱めです。炭酸泉で血液の循環をよくしてからサウナに入ることで、一発目から爽快に汗をかくことができます。
2種類のサウナがスタンバイ
浴槽で身体を温めたあとは、いよいよサウナへ。まずはメインのロウリュウサウナへ入室します。毛足の長い臙脂色のサウナマットはフワフワで、ラグジュアリー感あり。20人以上余裕で入れる、ゆったり感も素晴らしいです。
室内の温度はおよそ90℃。1時間に一度ほどスタッフがストーブにアロマ水をかけ、タオルで撹拌してくれるので適度な湿度が常に保たれています。さらに18時~、20時~、22時~の3回、団扇を用いた本格的なロウリュウサービスを実施。アロマの香りと強烈な熱波が、一日の疲れを取り去ってくれそう。
もうひとつのサウナ室が湿式サウナ。温度は50~60℃とマイルドで、高温サウナが苦手な人でも楽しめるはず。しかし、温度が低いからと言って侮るなかれ!じんわりじんわり時間をかけて温まりきった後は、堰を切ったように大量の汗が吹き出してくるから不思議。普段、低温サウナやミストサウナをパスしがちなサウナーにも、ぜひ入ってもらいたいクオリティです。
筆者的には湿式サウナ→ロウリュウサウナに移動して、より効率的に汗をかくという利用法もアリと感じます。
サウナの醍醐味でもある水風呂は、23℃前後と15℃前後の2種類。その日の体調や仕上がり具合に応じて好みの水温の浴槽を選べます。冷たい浴槽からぬるめの浴槽へ移動する「冷冷交代浴」を楽しめるのもポイント。
アペゼに露天スペースはありませんが、アトラクションバス周辺は窓を開放していることが多く、外気浴気分を楽しめます。2脚ある「ととのい椅子」に身を委ねれば外から吹き込んでくる風を感じることができ心地よきかな、心地よきかな。ついついウトウトしてしまいます。
動線抜群のレディーススパ
男性のみでなく、女性も本格的なサウナを楽しめるというのはアペゼ最大の魅力ではないでしょうか。特別に地下1階のレディーススパも案内してもらいました。
女性用のロッカーと浴室、さらに休憩スペースは同じフロアに集約されており、メンズスパと比べ動線のよさを感じます。
肝心のサウナ室はメンズスパと同様に2種類。メインのロウリュウサウナでは18時~、20時~、22時~の3回、ロウリュウサービスを実施しています。
女性のサウナ室の温度を低めに設定している温浴施設もあるなか、アペゼでは90℃前後としっかり熱めに設定。しっかり蒸されたい女性サウナーにとっては、貴重かつありがたいストロングスタイルかもしれません。
水風呂も2種類あり、温度は23℃前後と15℃前後。サウナ・水風呂のセッティング面では、メンズスパと差はほとんどないのです。
レディーススパだけの特権として、湿式サウナには塩が置かれています。塩サウナに入ることで古い角質を溶かす、毛穴の奥の皮脂などをかき出すなど、さまざまな美容効果が期待できるそう。
清潔感あふれる女性用パウダールームもチェック。DHC社のヘアミルク、乳液、化粧水などが備え付けられています。また、同じフロアには女性専用のレストルームがあり、サウナ上がりも男性客の目を気にせずにくつろぐことができます。後述しますが別フロアに男女共用のレストスペースもあるので、カップルや夫婦でゆっくり過ごすのもOK!
充実の設備をフロアごとにチェック!
B1F~5階まで合計6フロア(B1Fは女性専用、2・3階は男性専用)あるアペゼは、施設の充実っぷりがとにかくすごい。リラクゼーションだけでも韓国式アカスリ、タイ古式マッサージ、中国式のフットマッサージなど複数あります。
順番に見ていきましょう。男性用ロッカーがある2階には男性専用のレストルームが。テレビや新聞・雑誌を見ながらのんびり過ごせます。同じく2階には男性専用の仮眠室があり、しっかりと休息したい場合はこちらの利用がおすすめ。また、3階のメンズスパへはこのフロアから階段でアクセスできます。
4階は男女共用のフロア。先述したリラクゼーションサロンの多くがこのフロアに集まっています。こちらのフロアのレストルームのリクライニングシートは男女ともに使用可能。オレンジ色のシートが、フロア全体に明るい印象を与えています。
5階も男女共用のフロア。マンガ・インターネットコーナーがあり、ついつい長居してしまいます。カップルや夫婦で来館した場合は、こちらで待ち合わせるのもおすすめ。
また、メンズカプセルホテル、レディースカプセルホテルもこのフロアに。全112室(男性92室・女性20室)あり、料金は3,200円~とお手頃。このなかにスパ&サウナの料金も含まれているので、宿泊してプチ贅沢なスパライフを送るのも素敵。終電を逃した時の強い味方にもなるので、心の隅に留めておきましょう。
メニュー充実の居酒屋風食事処
いろいろな施設があるなかでも、特におすすめしたいのが1階の食事処「憩い処 ふじの郷」。どのくらいおすすめかと言うと、今池のフツーの居酒屋でお通し代や席料を払うなら、アペゼに入館料を払ってこちらを利用したいくらい(サウナ好きとしての個人的意見です)。
掘りごたつ式の席がメインで、居心地抜群。奥には6人掛けのテーブル席もあるので、グループで来ても楽しく過ごせます。もちろん、男女一緒の利用もOK。
ご飯ものからおつまみまで多様にそろうなかで、鶏の唐揚げ(5個・800円)は一二を争う人気メニューです。サクサクした衣のなかから、ジューシーな鶏肉が出現!奇をてらわない、シンプルな味付けがグッときます。+250円で定食に変更可。
「ふじの郷御膳」は刺身や天ぷらなど、さまざまなおかずを少量ずつ味わえる豪華なセット。内容はその日の仕入れなどによって異なりますが、このボリュームで1,580円とはうれしいじゃありませんか!食事としてオーダーするのはもちろん、品数豊富なおかずをアテにお酒を楽しむのも乙。
鉄板ミートスパゲティー(750円)は、名古屋のサウナ施設らしい一品。最後まで熱々を楽しめます。隠し味にニンニクを使用しており、スタミナが出そう!
「サウナの素晴らしさ」を男女で共有できる
2022年も後半戦に突入しましたが、世のサウナブームは継続中。最近サウナ好きの女性からこんな声を聞くことが多くなりました。
「サウナがあると聞いてよろこんで行ったら、女湯はミストサウナだけだった」
「女湯のサウナは70℃しかなかった。もっとカラカラなのがいいのに!」
「テレビや雑誌で紹介されている有名なサウナは、こぞって男性専用」
おしゃれなスパリゾートではなくて、“王道的”なサウナ施設を求める女性サウナーが増えているように感じています。実際に男性専用の施設が「レディースデー」を開催すると、毎回盛況だと聞きます。
その点において、リラクゼーションスパ アペゼは「サウナの素晴らしさ」を男女問わずいつでも気軽に共有できる、希少な施設かもしれません。
仕事帰りにひとりで訪れるもよし、スーパー銭湯とは一味違う“お風呂デート”を楽しむもよし―どんなシチュエーションで、どんなタイミングで訪れても、極上の癒やしをもたらしてくれるのです。
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