「新岐阜サウナ」3種類のサウナと3種類の水風呂!自分に合った“ととのいスタイル”を発見できる

岐阜市
掲載日:2022.10.17
「新岐阜サウナ」3種類のサウナと3種類の水風呂!自分に合った“ととのいスタイル”を発見できる

2022年8月、岐阜市の市街地に誕生した「新岐阜サウナ」(男性専用)。

新しい施設だけあり、プライベートサウナやシングルの水風呂、広々とした食堂など、「サウナーの大好物」が詰め込まれています。とても洗練された雰囲気ですが、実は異業種からサウナ業界に参入したばかりで「まだまだ発展途上段階」と支配人。「岐阜の地で理想のサウナを創り上げる」というスタッフたちの熱意にも心動かされます。

※2022年9月取材時の情報です

サウナーの理想を詰め込んだ浴場をチェック!

名鉄岐阜駅から徒歩11分ほどの場所にある「新岐阜サウナ」。オープンしたばかりの施設で、ロビーも洗練された雰囲気です。

「新岐阜サウナ」は、3フロアに分かれた縦長の施設。まずは1階のロッカールームで館内着に着替えてから移動します。

岐阜市とゆかりが深い織田家の家紋をイメージしたロゴが、各ロッカーに描かれています。外側の6つの紋様は、「3つのサウナと3つの水風呂」を表しているとのこと。この時点で期待が高まります。

2階にある大浴場。コンパクトな空間ですが、設備が充実しています。順番にチェックしていきましょう。

バリエーション豊かな3種類のサウナ

もっとも特徴的なサウナはセルフロウリュも可能な「プライベートサウナ」でしょう。合計で3部屋あり、最大で3名まで入ることができます。誰にも邪魔されずひとりでサウナを楽しめるのはもちろん、気のおけない仲間と一緒にサウナを楽しむこともできます。

浴場の設計を手がけた、フィンランドサウナジャパンの会長イチオシのサウナとのこと。息苦しくならないよう、スマートに換気ができる設計となっています。足元まで全身があたたまりました。

次に大量のスチームを発生する、「高温薬草スチームサウナ」。お茶にも使われる無農薬の薬草を、岐阜県関市にある薬草園から直接仕入れています。

スチームサウナと聞くと「じっくり時間をかけて温める」というイメージがあるかもしれませんが、こちらのは激熱!それでも薬草の香りが心地よく、ついつい長く入っていたくなります。

最後にもっともスタンダードな「フィンランド風大部屋サウナ」。1時間に1回オートロウリュで湿度を整え、常に良好なコンディションを保っています。ほのかなアロマの香りも心を癒してくれます。

ちなみにサウナ室の照明の色も変幻自在!

「フィンランド風大部屋サウナ」では、1日に数回ロウリュサービスを行っています。この回を担当してくれたのは、スタッフの森下勝史さん。

アロマ水をストーンに掛けると、力強く空気を撹拌。鮮やかなタオルさばきで一人ひとり仰いでくれます。

力強さだけでなく「風の流れ」も意識したアウフグースを心がけているのだとか。ナイススイング、ありがとうございました!

3種類の水風呂を完備!気分によって選べる

サウナだけでなく、水風呂まで選べるのが「新岐阜サウナ」のすごいところ。まず、清流・長良川が流れる岐阜市の地下水を、贅沢にかけながしている「スタンダード水風呂」を体感しましょう。

温度は約15℃。肌にまとわりつくような水質が特徴で、サウナで火照った身体をやさしくクールダウンしてくれます。

そして刺激的な冷たさを味わえる「シングル水風呂」!外気の影響を多少受けるようで、温度は7~9℃とのこと。

東海地方にまたひとつ「シングル」※を堪能できる施設ができたというのは、サウナ好きにとっては大ニュースです!

※10℃以下の水風呂のこと。

ただ、あまり長居はできないと思いますので、「スタンダード水風呂」に移って「冷々交代浴」を楽しむのがよさそうです。

最後にちょっと珍しい「寝水風呂」。プカプカと浮いているような感覚で、クールダウンできます。

温度は約25℃と高めの設定。もともと井戸水は約17℃とのことですので、わざわざ温めて使っています。この心遣いがうれしい限り。

外気浴スペースはありませんが、ほどよく冷房が効き、扇風機からの風が心地よい休憩スペースが浴場前に用意されています。

サウナも水風呂も種類が多いため、休憩が終わったらすぐに浴場へ向かいたくなるのも新岐阜サウナの特徴。この施設を訪れる誰もが「ととのいの探求者」となるのです。

「新岐阜サウナ」を担う小池支配人にインタビュー

支配人の小池良考さんにお話をうかがいました。

安田:「『新岐阜サウナ』を立ち上げた経緯を教えてください」

小池支配人:「もともとうちは岐阜市内で飲食店を経営する会社なんです。ただ、ご存知の通り、コロナ禍で店を開けられない時期が長くありまして……」

そんな苦境の最中、小池支配人ら従業員もよく通っていたサウナ&カプセルホテルが閉店することを知り、新たなチャレンジとして施設を引き継ぐことを決心したのだそう。リニューアルを加え、2022年8月にオープンしたのがこの「新岐阜サウナ」。

安田:「どこか参考にされたサウナ施設はありますか?」

小池支配人:「まず『大垣サウナ』さんですね。気持ちのいい水風呂やおいしい料理、スタッフのやさしさなど『サウナの完成形』だと思うんです。あそこがなかったら、『サウナやりたいな』なんて考えなかったかも知れない(笑)」

安田:「それにしても、コンパクトなスペースにさまざまなサウナや水風呂があるというのは唯一無二ですね」

小池支配人:「『サウナや水風呂を複数のなかから選べる』という点においては『かるまる池袋』さんを参考にさせていただきましたね。あと、私が頼み込んで修行させてもらった、『湯らっくす』さんからもかなり影響を受けています」

『湯らっくす』といえば熊本の名水を湛えた水風呂が特に有名な、サウナ好きの聖地。

小池支配人:「施設や設備の素晴らしさももちろんですが、『湯らっくす』で働いている方の活気にも感動しました。かなりの数の従業員が働いていらっしゃるのですが、やる気のない素振りを見せる方がひとりとしていない!『うちもそこに近づきたい』と常に思っています」

早くも小池支配人が学んだ「湯らっくすイズム」が浸透しているのか、「新岐阜サウナ」でイキイキと働いているスタッフの姿もとても印象的。清々しい気持ちで過ごせるはずです。

岐阜のローカルフードも味わえるレストランへ!

ちょっとお腹が減ってきたところで、休憩することに。3階にあるレストラン「蘭丸」には岐阜ならではの料理がそろいます。カウンター席はスタイリッシュで、おしゃれなカフェのような雰囲気。

座敷席もあり、グループでの利用にも最適。館内着でリラックスしながら飲み会!いいじゃありませんか。

前述の通り、飲食店を経営する会社が母体となっているので、料理のクオリティは折り紙付き。「飛騨牛すき焼きユッケ丼(1,480円)」は飛騨牛の甘みを存分に感じられる一品です。特製の牛丼タレには程よく塩味があり、サウナ上がりには掻き込んで味わいたくなります。大満足の一杯!

そのほかにも「高山ラーメン(880円)」や「美濃ヘルシーポーク生姜焼き(980円)」など、岐阜らしいメニューが多くあります。「明宝ハム(780円)」など、おつまみ系のメニューも充実していますよ!

そして、金曜日の18時から21時限定で、岐阜市の名店として全国的に知られる「赤鰐」のかき氷を味わえます!なんと店主が直々に来店し、かき氷を提供してくれるのだとか(写真はイメージ)。

「赤鰐」の店主はサウナ好きだそうで、岐阜市に新しくサウナができることをよろこび、出店を逆オファーしてくれたとのこと。行列に並ばなくても名店のかき氷を味わえるとは、すごくうれしいですね。そして、サウナ上がりに名店のかき氷とは、なんたる幸せ!(提供スケジュールは公式Webを確認)

照明を暗くした休憩室もあり、仮眠に最適。横になれるソファと、フラットになったマットの2種類があります。

金・土曜日、祝前日はオールナイト営業も実施。深夜1時以降も+1,000円で朝10時まで滞在できます。魅力的な飲み屋が多い岐阜市中心街ですから終電を逃してしまったときなど、いざというときのために覚えておくといいかも。もちろん、オールナイトでサウナ三昧もおすすめ!

教員からサウナ業界へ転身!?
森下さんが抱く夢とは

先ほど熱波を届けてくれた、森下勝史さんにもお話をうかがうことができました。
なんでも教員として勤められていたところ、岐阜に新しいサウナができると聞きつけ、「一緒にやりたい!」という一心で転身したのだとか。熱い……!

森下さんは熱波師検定も受けており、温浴業界未経験者が多い状態でスタートした「新岐阜サウナ」においてはリーダー的な存在です。

そんな森下さんにはある夢が。

森下さん:「故郷の下呂にサウナ施設を作りたいんです。そのためには『新岐阜サウナ』でノウハウを学んで、自分自身どんどんレベルアップしていかなくてはと思っています」

おお!あの名湯とサウナのコラボレーションを、想像しただけでもよだれが出そう。そういう素敵な夢なら全力で応援します!!

サウナや水風呂の選択肢が広く、自分に合ったととのいスタイルを見つけられる「新岐阜サウナ」。岐阜らしい食事メニューも多くあり、“旅の目的地になる”サウナ施設であるとも感じました。

まだまだ岐阜市で第一歩を踏み出したばかり。今後の展開から目が離せません。

スポット詳細

【新岐阜サウナ】
住所   :岐阜県岐阜市一番町7
電話番号 :058-201-4137
駐車場  :あり
web :https://new-gifu-sauna.com/
Instagram:https://www.instagram.com/saunatukuritai/
facebook :なし

名古屋市在住の編集・ライター。旅、グルメ、温泉、レジャーを中心に様々なジャンルの記事を執筆している。とくに国内旅行はライフワークであり、全国津々浦々を探訪。地のおいしい食材との出会いを楽しみにしている。旅先ではお酒を嗜みたいため、基本は鉄道移動。「青春18きっぷ」を使った過酷な旅も厭わない。また、「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格も保有し、サウナ施設やスーパー銭湯にも足繁く通っている。

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