【イベントレポート】ホテルの客室が美術館に?!現代アートの祭典「ART NAGOYA 2021」に行ってきました

掲載日:2021.03.05
【イベントレポート】ホテルの客室が美術館に?!現代アートの祭典「ART NAGOYA 2021」に行ってきました

2011年から毎年開催されている現代アートの祭典「ART NAGOYA」。

今年で11年目を迎えた同展の最大の特徴は、ホテルの客室にアートが展示されているというところ。今年は会場を「名古屋観光ホテル」へ移して開催されました。

今回はプレビューの日にお邪魔し、徹底レポートしてきました!

▼ART NAGOYA2019

▼ART NAGOYA2020

全国から全22ギャラリーが集合

名古屋観光ホテル

名古屋観光ホテル

ART NAGOYA

ART NAGOYAは名古屋観光ホテルを舞台に、ラグジュアリー感を堪能しつつ気軽に現代アートを観覧できるアートイベントです。

その魅力は、ホテルの客室を会場に、名古屋や愛知県内はもちろん、東京・大阪・京都・愛媛など、全国各地のギャラリーがイチオシする作家の作品が一同に会すること。

廊下にはギャラリー名のみ掲載されているので、客室を巡るごとに「次はどんな作品なのだろう」というワクワク感が楽しめます。

そして「ART NAGOYA」のおもしろさひとつが、絵画・陶芸・写真・立体など、さまざまなジャンルの作品が展示されているということ。テイストや雰囲気もバラバラ。客室という同じサイズ、同じデザインの空間だからこそ、雰囲気の違いがより引き立ちます。

美術館の企画展などでは、同じジャンルや地域の作品が集められることが多いので、このようにさまざまな作品に出会えるのはうれしいですよね。

また、ベッドやシャワールームなど、ホテルならではの展示も「ART NAGOYA」ならではの楽しみ方のひとつです。こうした空間も、ひとつのアート作品のように感じます。

気になった作品がその場で購入できる

そして作品を実際にその場で購入することができるのも「ART NAGOYA」の特徴。手頃な価格のものも多くあるので、生活にアートが取り入れやすいですよ。

各客室には作家さんやギャラリーのスタッフさんやアーティストさんが在廊しているので、交流しながら購入できるのも「ART NAGOYA」のおもしろさでもあります。

ギャラリー&作品をピックアップ

ここからは、数あるギャラリーの中から、特に気になったものをいくつかピックアップしてご紹介していきます。

1243号室|Gallery HAM(名古屋)

名古屋市千種区にある「Gallery HAM」。草間彌生、アラーキー(荒木経惟)をはじめとする日本を代表する現代アーティストの展覧会を多数開催している現代美術ギャラリーです。

1998年につくられたGallery HAMと草間彌生コラボのカップソーサーも展示されていました。

1242号室|AIN SOPH DISPATCH(名古屋)

続いては以前Life Designsでも取り上げさせていただいた、名古屋を中心に活躍する現代美術作家・荒木由香里さんの作品が展示されている、1242号室へ。

荒木さんはハサミやくしなどの既製品を使って、ものや空間と対話するように立体やインスタレーションの作品を制作されています。

よく見ると、六角レンチや靴べらなどの既製品が。これは何かな?と見るのが楽しくなる作品ばかりです。

1238号室|かわうそ画廊(東京)

東京都中央区にある「かわうそ画廊」。

その中で印象的だったのが戸川五十生さんの作品。名古屋市出身、佐賀県有田町在住、木工制作を中心に活動されている作家さんです。中でも木彫りの猫の作品は、東京ではすぐに完売してしまうほど人気なのだそう。取材時も既にいくつかの作品が購入されていました。

どの作品も何ともほっこりする表情ですよね。

1215号室|GALLERY 龍屋(尾張旭 / 東京)

多くの人が足を止めていたのが、三重県在住の画家・野崎裕理さんの作品。アクリル絵の具やクレヨンで自然物を描かれています。カラフルでポップな作品は見る人を引き込む力があります。

特にくじらの作品は圧巻でした!

1206号室|JILL D’ ART GALLERY(ジルダールギャラリー)(名古屋)

名古屋市東区にある「JILL D’ ART GALLERY(ジルダールギャラリー)」。心がパッと明るくなる、鮮やかな作品が多く並んでいました。

その中でも特に印象的だったのが、堀川由梨佳さんの作品。

“おっちゃん(Occhan)”や雲や芝生などのモチーフを使い、人の内面や外との関係性(人間模様や世の中との関わり方など)を描いている作家さんです。なんとも心が和む作品ですね。

1241号室|3 ta 2 gallery(愛媛・松山)

愛媛県松山市にて、県内外のアート・クラフト作品の企画展を定期的に開催「3 ta 2 gallery」。

ベッドの上に展示されていたのは、米津真理奈さんの作品。米津さんは、ものの内側と対峙することをテーマに、ガラスを主軸に制作されている作家さんです。宙吹き技法によるガラス食器をはじめ、電気炉でガラスパウダーをキャストすることによって生まれる美しい風合いが魅力。

1221号室|ART NAGOYA special展 Volvo Room

最後に、Volvoと作家さんのコラボレーション作品が展示されている「ART NAGOYA special展 Volvo Room」をご紹介します。

Volvoから提供された車のパーツをもとに製作された特別な作品が並びます。車のパーツを使った作品、一体どのような作品に仕上がっているか気になります!

こちらは先ほどもご紹介した現代美術作家・荒木由香里さんが手がけた作品。シートの座面にカーブミラーやミラーを意識した丸い鏡がつけられています。二面性を表現されているのだとか。

バックライトを複数組み合わせたこちらの作品。あえて鏡に向けることで中が見えるように展示されています。客室だからこその展示ですね。

荒木さんにお話をうかがうと、「本当にたくさんのパーツを提供していただいて、どの部分のパーツかわからないものも沢山ありましたが、とても面白かったです」と話してくださいました。

ギャラリーというと、少し敷居が高くなかなか気軽には訪れにくいですよね。ですが、「ART NAGOYA」では、ホテルが会場なので、普段あまりアートに触れる機会が少ないという方も訪れやすいと思います。そして、こんなにも沢山のギャラリーや作品が一度に集まることはなかなかありません。

東海エリア最大級とも言われている現代アートの祭典。また来年もぜひ開催されることを願っております。

▼ART NAGOYA2019

▼ART NAGOYA2020

スポット詳細

【ART NAGOYA】
http://www.artnagoya.jp/

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