ミシンだけじゃない!「ブラザーミュージアム」でブラザーのモノ創りの歴史を学ぼう

ミシンだけじゃない!「ブラザーミュージアム」でブラザーのモノ創りの歴史を学ぼう

愛知県名古屋市瑞穂区にある「ブラザーミュージアム」

ブラザー工業が運営する、ブラザーの歴史や製品について楽しく学べる体験型の博物館です。2005年の愛知万博の年に開館しました。

ミシンゾーン・ヒストリーゾーン・プロダクトゾーンの3つの展示ゾーンから構成され、ブラザーが100年以上にわたって培ってきた「モノ創り」の歴史が学べます。

入館は無料。体験コーナーもあるので、お子さんとのおでかけにもぴったり!

ブラザーミュージアム

ブラザーミュージアムにやってきました。

場所は名鉄名古屋本線「堀田駅」から徒歩2分。地下鉄名城線「堀田駅」から徒歩3分とアクセス抜群。無料駐車場も11台ありますが、イベントなどがあると混み合うので公共交通機関がおすすめです。

館内に入ると、スタイリッシュな映像が出迎えてくれました。どんな映像かは訪れてからのお楽しみ!

ブラザーミュージアム

中央に中庭があり、とっても開放的!

建物を上から見ると、ミシンの形をしているそうですよ。

世界のミシンの歴史&ブラザーの創業期
「ミシンゾーン」

ミシンゾーン

ミシンゾーン

まずは「ミシンゾーン」へ。”ブラザーと言えばミシン!”と思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

こちらのゾーンでは、世界最初のミシン(レプリカ)や海外のアンティークミシン、ブラザーの代表的な機種など50種類以上のミシンが紹介されています。

18世紀後半にイギリスで誕生したミシン

1790年 トーマス・セント(レプリカ)

1790年 トーマス・セント(レプリカ)

ミシンは、18世紀後半産業革命期のイギリスで発明されました。

写真は1790年にイギリスの家具製造者であったトーマス・セントが取得した、ミシンの最古の公式記録となる特許をもとに再現されたミシン。

特許の分類ミスで、長い間注目されなかったのだそう。1878年のパリ万博でレプリカが出品され、88年前にトーマス・セントによってミシンが発明されていたことが人々に明らかにされたのです。

1897年 ジョーンズ社(レプリカ)

1897年 ジョーンズ社(レプリカ)

こちらは1869年に設立されたイギリス最古のミシンメーカー「ジョーンズ社」のミシンです。

当時は調度品としての役割もあったミシン。装飾がとても美しいですね。

45台のミシンがずらり!ミシンの壁

「ミシンゾーン」の奥の壁には、45台のミシンがずらり。壁の前にあるタッチパネルでは、それぞれのミシンの説明が読めます。

フォトスポットとしても人気なのだとか。

ブラザーのはじまりは、麦わら帽子製造用ミシン?!

こちらのコーナーでは、ブラザーの創業期を支えたミシンが紹介されています。

1908年、安井兼吉氏が「安井ミシン商会」の看板を掲げ、ミシンの修理販売業に専念することに。これがブラザーのはじまりです。

1928年 麦わら帽子製造用環縫ミシン(昭三式ミシン)

1928年 麦わら帽子製造用環縫ミシン(昭三式ミシン)

ミシンの国産化を目指した創業者兄弟が1928年に完成されたのが「麦わら帽子製造用環縫ミシン」でした。当時、この地方は2毛作で麦を作る農家も多く、その材料を使った麦わら帽子の製造が盛んだったのだそう。

1932年 15種70型

そしてブラザー工業の初の家庭用ミシンが「15種70型」。

先ほどご紹介したイギリスのミシン同様、こちらも装飾がとても美しいですね。

足踏みミシン体験ゲーム

足踏みミシンがゲーム形式で体験できるコーナーも!

編集部スタッフが挑戦してみましたが、想像以上に難しく、クリアならずでした……。ぜひ挑戦してみてくださいね。

最初のミシンのブランド名はブラザーじゃなかった?!

実は最初のミシンのブランド名の候補はブラザーじゃありませんでした。

当時世界一のミシンメーカーだった米国のシンガーに語呂も似ている「シスター」が候補だったのですが、すでにミシンとして商標登録がされており採用されず。創業者兄弟が力を合わせた成果から、「ブラザー」と名付けられました。

続いては、「ミシンゾーン」の2階へ!

2階では工業用ミシンを中心に紹介されています。

受け継がれてきたモノ創りのDNA
「ヒストリーゾーン」

続いては「ヒストリーゾーン」へ。

ミシンのイメージが強いブラザーですが、プリンター・ファックスなど、さまざまな商品を手がけています。こちらのゾーンでは、これまでの歴代の製品を展示。ブラザーのモノ創りの歩みが知れるゾーンです。

ブラザー創業期の1924年に開発された「麦わら帽子製作用水圧機」。

創業当時の安井ミシン商会の様子。世界に誇るブラザーは、ここからはじまったのですね。

先ほども登場した「麦わら帽子製造用環縫ミシン」。展示されているこちらのミシンは、2008年4月まで現役で使用されていたというから驚きです。

ゾーンの奥には、ブラザーの歴代の製品がずらり。

タイプライターをはじめ、扇風機・掃除機・家庭用編機など、実にさまざまな製品を手がけていたのかがわかります。

なんとオートバイまで手がけていたのだそう!

300台が試験生産されましたが、経営判断で幻となってしまいました。現在残されているのは、エンジン部のみ。

ゾーンの中央には、ブラザーのプリンティングの歴史を紹介するコーナーも!

伝統的なお菓子の「ひなもち」をヒントに、タイプライターの印字が開発されたなど、気になるトピックスが満載でしたよ。

ブラザー製品も体験できる!
「プロダクトゾーン」

プロダクトゾーン

プロダクトゾーン

最後は、ブラザーの最新技術が紹介されている「プロダクトゾーン」へ。

スマートフォンでラベルを気軽にデザインできるラベルライター『P-TOUCH CUBE』は、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ブラザー製品も体験してみよう!

ゾーンの中央には、ブラザー製品が体験できるコーナーも!

まずは、家庭用刺しゅうミシンを体験!

画面をピッピッと操作するだけで、簡単に名前の刺繍ができちゃいました。

続いては、ハサミやカッターを使わずに、多様な素材を手軽にカットできるカッティングマシンを体験!スキャナーも内蔵されているので、手書きのイラストなどをスキャンしてカットすることもできます。

幼稚園や保育園の先生に大人気なのだそう!

これはお子さんのお土産にも嬉しいですよね。

スマホで音声ガイドを楽しもう!

ブラザーミュージアムでは、スマホで簡単に聞ける「音声ガイド」が用意されています。ご自宅からもアクセスできますよ!

▼BROTHER MUSEUM 音声ガイド
https://museum.global.brother/guide

今回は、「ブラザーミュージアム」の魅力をたっぷりとお届けしました。入館は無料。体験コーナーもあるので、お子さんとのおでかけにもぴったり!

ぜひ「ブラザーミュージアム」でブラザーのモノ創りの歴史を学んでみてくださいね。

スポット詳細

【ブラザーミュージアム】
住所   :愛知県名古屋市瑞穂区塩入町5番15号
電話番号 :052-824-2227
営業時間 :10:00~17:00
定休日  :土曜日・日曜日・祝日・ゴールデンウィーク・夏期連休・年末年始
駐車場  :有(乗用車11台まで)

※新型コロナウイルス感染防止のため事前の来館予約が必要

https://global.brother/ja/corporate/museum

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