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名古屋市中区にある「CURRYS NEAR ME(カリーズニアーミー)」。南インド料理をベースとし、こだわりの地元野菜を使った安心・安全な料理を提供しています。
今回は店長の和多さんに、オープンしたきっかけやこだわりなどをうかがってきました。
地下鉄東山線「新栄町」駅から徒歩約5分。お店は、こちらのビルの2階にあります。
道に出ている看板が目印。
エレベーターで2階に上がると、すぐ右手にお店があります。
店内は白と木の色をベースとした、あたたかみのある雰囲気。「女性一人でも入りやすい居心地のいい空間」を意識して作ったそうです。
和多さん:「コアなインド料理好きだけではなく、普通の人が入りやすいようにしたかったんです。内装を考えるとき、『妻が一人で入れるか』を基準にして考えました。」
「安心安全なものを提供したい」
その想いとインド料理がマッチした
店長の和多さん
もともとイタリアンの調理師をしていた店長の和多さん。スパイスカレーのお店をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
和多さん:「会社で働いていて、だんだん楽しくなくなってしまったんですよね。外食産業って、お客様に楽しんでいただくものだと思うんです。お客様もワクワクして、自分もスタッフも楽しくいられるのが理想だなと。それで、自分でそんなお店をやりたいと思うようになりました。」
自分の店を持ちたいと思い始めた和多さん。どんなジャンルで店を出そうか、と考えていたときに、スパイスカレーに出会いました。
和多さん:「東京でたまたま南インド料理を食べる機会がありました。他のカレーと違って、小さなプレートにたくさんのカレーが入っていて、一度にいろんな味を楽しめるその料理にすごくワクワクしたんです。単純に楽しい!と思いました。」
南インド料理に出会った和多さんは、会社を辞め、インド料理店で修行をはじめます。そして、修行している間に気づいたことがあったそうです。
和多さん:「もともと『安心安全なものを提供したい』という想いがありました。『家族や友人に安心して食べてもらえるかどうか』が僕にとって大事な基準だったんです。インド料理は素材とスパイスの味だけで構成できるので、余分な物を加える必要がない。自分の考えと、すごく相性がいいことに気づきました。」
農家さんから直接仕入れるこだわり野菜
店内のボードには、その日に使用している野菜の説明が
CURRYS NEAR MEは、無添加・無化学調味料のカレーを提供しているだけではなく、使っている野菜にもこだわっています。信頼できる農家さんから直接買った安心できる旬の野菜を使っています。
和多さんが大事にしているのは、食事を楽しむ「ワクワク感」と「安心・安全」。そして、野菜そのものの味を引き出す調理にこだわっています。
和多さん:「実は、僕がかつて作っていたイタリアンと、南インド料理は共通する部分があります。どちらも素朴でシンプル。素材そのももの味を上手に引き出す調理法なんです。」
CURRYS NEAR MEの選べるカレーセット
A. 3種カレー&デリセット ¥1,483(税込)
B. 2種カレー&デリセット ¥1,263(税込)
CURRYS NEAR MEのメニューはA、B、Cの3種類。ヴィーガン対応も可能です。
Aセット カレー3種&デリ2種、ラッサム付き
Bセット カレー2種&デリ2種、ラッサム付き
Cセット カレー2種&デリ1種
お店に入ってすぐのカウンターで、好きなカレー、デリを選んでから席に着くスタイルです。今回いただいた内容を、ひとつずつ紹介します!
手前は「チキンクルマ」。ナッツのペースト・ヨーグルト・ココナッツが入った、クリーミーなカレーです。やさしい甘味と、ナッツ・ココナッツの風味が豊かに感じられます。
奥は「2種きのこのキーマカレー」。きのこのうまみがたっぷり!鶏ひき肉と合わさって、パンチのある味です。
こちらの2つは、南インド料理で定番のサンバル(左)とラッサム(右)。サンバルは、野菜入りの豆カレーで、ほのかにタマリンドの酸味を感じます。
ラッサムも同じくタマリンドを使用した、酸味のあるスープです。他のカレーを食べる合間にラッサムを飲むと、酸味がアクセントになっておいしい!
左から「うずまきビーツの中東風サラダ」、「根菜のココナッツ炒め」、「ヨーグルトサラダ」。根菜にはヤーコンが入っていて、ヤーコンのシャキシャキ感とココナッツの甘味が絶妙にマッチします。
「うずまきビーツ」や「ヤーコン」といった珍しい野菜を使っているのも、地元農家さんから仕入れているCURRYS NEAR MEならでは。ヨーグルトサラダはカレーにかけて食べます。
辛味を追加したい人は、左のチリペーストを。右も、辛味のあるしょうがのスパイス漬けです。ヨーグルトサラダや、これらの付け合わせを加えることで、味の変化を何度でも楽しめます。まさに食べながら「ワクワク」するのが、CURRYS NEAR MEのカレーです。
お米は地元農家さんが作る「あいちのかおり」を使用。8分づきにすることで、カレーに合うパラパラ感を出しています。もち麦、古代米、スパイスも一緒に炊き込み、「カレーに合うご飯」を徹底的に追及。もち麦のぷちぷちした食感もよいアクセントになっています。
「料理の中に入っているホールスパイスは、こちらに入れてください。」と出された、小さなポッド。細やかな配慮に、ほっこりします。
ドリンクのおすすめ「ラッシー」も一緒にいただきました。カレーのスパイスと、さっぱりしたヨーグルト味のラッシーは相性バツグンです。
CURRYS NEAR MEのカレーは、スパイスがしっかり効いていながらも、野菜本来の味を感じられる、素朴でやさしい味わい。まさに、和多さんの言う「素材の味を引き出す」料理だと感じました。それだけではなく、和多さんのふんわりした人柄が料理に表れているようでもあります。
和多さん:「南インド料理は、『これを最初に食べる』『混ぜながら食べる』などの独自のルールがありますが、うちではそういったことは気にせず、お客様の好きなように食べてほしいと思います。それぞれの感性で、自由に、『ワクワク感』を楽しんでいただけたらいいですね。」