名古屋で2番目に古いインド料理「えいこく屋」。紅茶専門店から気づけばカレーが評判に?!

名古屋で2番目に古いインド料理「えいこく屋」。紅茶専門店から気づけばカレーが評判に?!

おしゃれで個性的なお店が立ち並ぶ覚王山エリア。そんな覚王山にお店を構える「えいこく屋 インド料理店」は創業から40年以上と、インド料理店としては名古屋で2番目に古いお店です。

もともとは紅茶販売店としてスタートしたそうですが、なぜインド料理店になったのか……お店の歴史も踏まえてご紹介します。

紅茶専門店としてスタート。
気づけばインド料理店として人気に?!

創業者で現会長の荒川氏が脱サラしてスタートした「えいこく屋」。何か輸入して売りたいと考えたときに、当時紅茶の専門店がなかったため、個人で輸入をはじめたのがきっかけだったそう。そのため、当初は紅茶の物販としてのお店でした。

紅茶の販売店としてオープンしましたが、実際に紅茶を飲んでもらいたい……という想いから「ティーハウス」という看板で、紅茶をはじめ、サンドウィッチなどの軽食も備えた、飲食店としての形態に変わります。

その後、スパイスも取り扱うようになったときに、カレーもメニューに加えたらいいのでは……と考えた荒川氏。そんなこだわりの強かった荒川氏が、当時名古屋で1番古いインド料理店のオーナーから紹介してもらい、ネパールから現地のシェフを呼び寄せたことが、現在のインド料理店につながります。

とはいえ、特にカレーを押していたわけではなかったそうですが、お客さんの評判でいつのまにか、カレーが人気になっていたそうです。

一人でもくつろぎやすい落ち着いた空間

入口を入ると、縦に細長く奥行きのある店内。戦後焼け残ったという長屋の建物は当時のまま。オープン当初は手前のフロア10席ほどだったのが、住まいだった奥のフロアまで店舗として広げました。

1~2名用のテーブルも数多くあるので、一人でゆっくり過ごしたいときにもおすすめ。

以前は住居だった突き当たりのスペースは、扉を閉めれば個室にもなり、プライベート空間としての利用にも。

店内の調度品もレトロ感漂うものが多く、ランタンから灯る白熱灯のあたたかさが、お店の雰囲気ともマッチして落ち着く空間。

アジア感漂う置物や装飾にも思わず目がとまります。

ネパール人シェフがつくる、
シンプルで優しいカレー

ミックスグリル(写真)/1,800円 ※ランチ(月~土)は1,600円

さて、次はお料理の紹介です。

メイン料理はやはりカレーですが、単品からサイドメニュー、セットメニューと幅広くあります。中でもお店のおすすめは「ミックスグリル」。

定番のチキンカレーのほか、タンドリーチキン、シークカバブ、ナン、サラダ、ライス、そしてドリンクまで付いた豪華な内容!

シークカバブやタンドリーチキンなどは単品でもありますが、一人だと注文しづらく割高に。それがランチだとそれぞれ付いて、しかもお得なランチ価格になるので、いろんな味を楽しみたい方にはおすすめです。

ナン390円(単体)/ハーフナン290円

ナンは上質の粉を使っているため、弾力があり、小麦本来の味が楽しめるシンプルな味。備長炭を約1時間以上おこして、瀬戸産の土釜(タンドール)で焼いているというこだわりです。

単品ではプレーンのほか、チーズ、キーマ、ベジタブルなどバリエーションも増えます。プレーン・チーズはハーフサイズでも注文可能。

ほうれん草700円(単品)

単品のカレーも種類が豊富です。定番の「チキン」をはじめ、「小エビ」「ほうれん草」のほか、特に人気という「チキンバター」や、バナナが入った名前通りの「バナナ」など、全部で16種類。選ぶのに悩みそうです。

写真の「ほうれん草」は、小麦粉を使わず、ほうれん草をたっぷり使ったシンプルでありながら、にんにくが効いた、マイルドさとピリ辛さがミックスしたクセになる味わいです。

チキンカレー(単体)650円

そしてお店一番の人気だという「チキンカレー」はとってもマイルド!辛さはありません。創業当時のネパール人シェフが、日本人の口にあうように調整したものだそうで、今でも老若男女に愛される定番のカレーです。

※辛さを注文したいときは注文時にスタッフさんにお声かけすると辛くしてくれるそうですよ!

ビリヤニ850円(スープ・サラダ付)※平日ランチは800円

ご飯も食べたい!という方は「ビリヤニ」も人気。インドの焼きめしで、日本でいうカレーチャーハン的な味。日本のコシヒカリのお米を使っていて、カシューナッツとフライドオニオンがいいアクセントに。日本人の口にも合う、間違いない味です。

サモサ480円

こちらはサイドメニューの「サモサ」。じゃがいもとグリーンピースとスパイスを混ぜ合わせ、油でカラっとあげたコロッケのようなインド料理。添えの赤いチャツネとも相性バッチリ!

そのほか「シークカバブ/1,200円)」や「タンドリーチキン/1,200円」、中国茶に合うという「中華まん/250円」なども。

冒頭でも説明しましたが、もともと紅茶専門店ということもあり、紅茶メニューも豊富です。

特に人気のチャイはアッサムCTCという茶葉を使っており、濃厚なミルクで煮出し、コクとあと味の苦みのバランスが絶妙です。ランチは定番のチャイですが、単品だとジンジャーやシナモン、マサラなども注文可能なので、気になる方は試してみてくださいね。

イートインだけでなく、テイクアウトもOK!気軽に自宅で本格インド料理が楽しめるのはありがたいですね。

覚王山の地で紅茶専門店からスタートした「えいこく屋 インド料理店」。美味しい紅茶を飲んでもらいたい……という想いが現在のインド料理店につながり、今も変わらぬ形で残っています。

自宅でも紅茶をもっと楽しみたい!という方は、となりの「えいこく屋 紅茶店」でおすすめの紅茶を詳しく教えていただけますので、気になる方はあわせて楽しんでみてくださいね。

 

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スポット詳細

【えいこく屋 インド料理店】
住所   :名古屋市千種区山門町2-58
電話番号 :052-763-2788
営業時間 :9:00~20:00(ランチタイム11:00~14:00)
定休日  :火曜
web :https://www.eikokuya-tea.co.jp
Instagram:https://www.instagram.com/eikokuya_kakuouzan/?hl=ja
twitter :https://twitter.com/eikokuyaoffice

結婚情報誌、美容、飲食を展開する出版社に約9年勤務。結婚を機に退職後は旅行好きが高じてフリーライターへ。家の転勤で福岡・広島を経由し、現在は名古屋市在住。愛知県はもちろん、東海3県の魅力を満喫&発掘中。得意分野は神社や温泉、そのほか美味しいものも大好き。地元の人の「当たり前」にプラス「新たな発見」をお届けします。

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