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今回は話題のDIYアイテムをご紹介します!自分で簡単に貼れる目地付きタイルシート「D.I.Y. TILE」です。
開発したのは、岐阜県・多治見市のタイルメーカー「藤垣窯業株式会社」。タイルに塩化ビニール製の目地が施してあり、裏はシールになっているので、裏紙をはがして好きな場所に貼るだけ!今まであきらめていたタイル貼りが簡単にできちゃいます。
本物のタイルを気軽にDIY
これまでタイルは、「貼ってみたいけど、自分で貼るのは大変そう……。」「業者に頼むのはコストがかかりそう……。」と、諦めていた方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、今回ご紹介する「D.I.Y. TILE」です。
裏がシールになっているので、裏紙をはがして好きな場所に貼るだけ。これだけで今まで諦めていたタイル貼りが簡単に完成します。シールを貼るように本格的なタイル施工ができちゃう優れもの。
DIY用のインテリアシールの多くは、紙やビニールのものがほとんどですが、「D.I.Y. TILE」は本物のタイルが使われています。触るとタイル特有のひんやり感があり、ずっしりとした重みがあります。シールのような気軽さでありながら、本施工と見間違えるほどの仕上がりが実現します。
美濃焼の良さを伝えたい
「藤垣窯業株式会社」のある岐阜県・多治見市
ここで、「D.I.Y. TILE」の誕生背景を少しだけご紹介します。
手がけているのは、岐阜県・多治見市の「藤垣窯業株式会社」。昭和23年創業、タイルや石材など建築資材の販売を行う会社です。多治見市は、約1,300年の歴史を持つ「美濃焼」の産地であり、「D.I.Y. TILE」のタイルもすべて美濃焼が使われています。
「藤垣窯業株式会社」代表の藤垣伊織さん
藤垣代表:「岐阜県・多治見市は良質な土が採れることから、古くから焼物の産地として発展してきました。特に戦後は、高度経済成長期とともにタイルの生産が急増しました。キッチン・お風呂・洗面など住居の中でも、多くのタイルが使われていたんです。しかし近年では内装タイルがどんどん減少しています。その要因としては、ユニットバスの普及や住居スタイルの変化があります。そのため、タイルの施工面積が少なくなってしまうと、その分施工費が割高になってしまうんですよね。」
タイル製造の様子
藤垣代表:「そこで”誰でも簡単に貼れるタイルをつくろう”とはじまったのが「D.I.Y. TILE」です。完成するまでには2つの大きな課題がありました。
1つ目の課題は、接着剤を壁に塗るのは一般の方には抵抗があるということ。そこで、簡単に貼れるシール形式を採用しました。2つ目の課題は、仕上げの目地の部分です。タイルは焼物なので、焼く温度や釉薬の加減で一つひとつ微妙に大きさが異なります。そのため、目地の素材選びは特に苦戦したポイントですね。約2年の開発期間を経てようやく完成しました。
表面のツヤ感や釉薬がかかった透明な部分の奥行き感などは、本物のタイルならではの魅力だと思います。「D.I.Y. TILE」をきっかけに美濃焼の良さを感じていただければうれしいです。」