目次
突っ張り棒というと、便利だけどおしゃれじゃない……。そんなイメージを覆してくれるのが、DRAW A LINE(ドローアライン)です。
DRAW A LINEは、突っ張り棒のトップシェアメーカーである平安伸銅工業とクリエイティブユニットTENTのコラボレーションブランド。これまでは、単に「アイデアグッズ」として扱われがちだった突っ張り棒を、暮らしを豊かにする「一本の線」として再定義し、そこからはじまる新しいライフスタイルを提案しています。
今回はDRAW A LINEの誕生背景から、実際の使い方までご紹介していきます。
DRAW A LINE誕生までのストーリー
まずは、DRAW A LINEの誕生までの開発ストーリーをご紹介します。
平安伸銅工業は、1952年創業の「突っ張り棒」のようなアイデアグッズを主力とした日用品メーカーです。突っ張り棒は、1975年に創業者の笹井達二氏が、アメリカでカーテンポールとして使われていた物を日本に持ち込んだのが起源。初めは1種類だけだった商品も約13㎝~2m83cmまで種類が増え、全国どこでも手に入る定番品となりました。
80年代以降、突っ張り棒はホームセンターや大型家具店などチェーンストアの成長に合わせて爆発的にヒットしました。突っ張り棒の市場をつくった平安伸銅工業ですが、次第に他者と差別化するのが難しくなっていきます。これまでのヒット商品をいかに機能を落とさずコストを下げるかといったマイナーチェンジばかりの開発になっていきました。
「昔のようにヒット商品を出したい……。」そんな壁にぶち当たっていた平安伸銅工業にある出会いが訪れます。その相手は、クリエイティブユニットTENT。2011年に治田将之氏と青木亮作氏の2人によって結成され活動を開始したクリエイティブユニットです。「一緒に新しいブランドと商品をゼロから作りたい」と2社による開発がスタートしました。
何度も何度も話し合いを重ね、家具や電化製品など幅広い提案の中からたどり着いたのが、平安伸銅工業の過去最大のヒット商品である「突っ張り棒」。突っ張り棒そのものを再定義する「一本の線からはじまる、新しい暮らし」という、DRAW A LINE のコンセプトが生まれました。