2024年10月25日(金)より全国ロードショーにて公開となる映画『八犬伝』の舞台挨拶が名古屋駅前の映画館「ミッドランドスクエア シネマ」にて開催されました。
主演を務める役所広司さんと曽利文彦監督の二名が登壇。映画『八犬伝』の制作秘話や映画に込めた思い、さらには名古屋ならではのトークを交えながら、たっぷりと語っていただきました!
目次
「南総里見八犬伝」をダイナミックに実写化!
映画『八犬伝』
世界に誇る、唯一無二の奇想天外な物語で日本ファンタジー小説の原点と讃えられている「南総里見八犬伝」。完結してから200年近くの時を超え、今もなお、漫画、アニメ、映画、舞台、歌舞伎などのさまざまなジャンルで二次創作が行われるなど、現代のエンターテインメントに多大な影響を与え続けています。
今作は、その傑作小説「南総里見八犬伝」をダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化。【虚】と【実】がシンクロする、この秋注目の超大作です!
◼️あらすじ◼️
江戸時代の人気作家・滝沢馬琴は、友人の絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始める。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるよう集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だ。北斎も魅了した物語は人気を集め、異例の長期連載へと突入していくが、クライマックスに差しかかった時、馬琴は失明してしまう。完成が絶望的な中、義理の娘から「手伝わせてほしい」と申し出を受ける──。失明してもなお書き続けた馬琴が「八犬伝」に込めた想いとはー
約2年をかけた超大作!
大スクリーンでこそ味わえる映画『八犬伝』の魅力
ーまずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
役所さん「今日は、映画『八犬伝』を見に来てくださり本当にありがとうございます。監督が2年かけて、この映画を仕上げました。ちなみに僕の髪の毛もようやく元に戻りました(笑)
今日は、この映画をごゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです。」
曽利監督「監督を務めさせていただきました曽利文彦です。本日はお忙しい中、こんなにたくさんの皆さまにお集まりいただき、心から感謝しています。
この映画、なかなか難産といいますか長い時間がかかりまして……。やっと皆さんへお披露目ができる機会にたどり着きました。少し長めの約2時間半の作品ですが、最後まで楽しんでください。」
ー名古屋にいらっしゃったということで、名古屋といえば何が浮かびますか?
役所さん「いい印象しかないですね。人がいい。食べ物がおいしい。映画もよくヒットする。今日は控え室で天むすをいただいたので、あとはひつまぶしをいただくだけですね。」
「ひつまぶしはお好きですか?」の質問に対して
「大好きです。うなぎの料理の中で一番好きです。」と笑顔で答えていました。
曽利監督「名古屋は道が広いですね!あの広い道を使って、カースタントなんかの撮影をしてみたいです。」
監督ならではのユニークな回答に、会場は大盛り上がり!お二人のレアな名古屋トークも聞くことができました。
ー滝沢馬琴役を演じられましたが、実際に演じてみて役作りはいかがでしたか?
役所さん「台本を読んだときからその……。ネタバレしちゃいそうなんですよね(笑)
【虚】と【実】が行き来する、その瞬間がとても心地よく、「こんな映画を見てみたい」と思わせる脚本でした。映画館の大スクリーンと大音響があるからこそ、この物語は一層盛り上がると思います。今日お越しの皆さんには、この劇場で作品を見ていただけることがとても嬉しいです。」
ーそして、監督。「八犬伝」の映画化は、長年構想されたと伺いました。
曽利監督「小学校のころに、NHKの『連続人形劇 新八犬伝』にすごく夢中になっていました。大人になって映画の世界に入り、八犬伝という物語を映画にしたいという思いがずっとあったのですが、なかなか企画が成就しませんでした。そんなときに、山田風太郎先生の小説『八犬伝』に出会い、その【虚】と【実】が交差していく粋な演出で映画化したい!と思ったんです。この切り口だったらいけるんじゃないかと感じました。それでも完成までに時間がかかりましたが、今日ようやく皆さんにお披露目できて嬉しいです。
役所さんは八犬士じゃないの?!と他の劇場でおっしゃる方がいましたが、主人公の滝沢馬琴として登場しますのでよろしくお願いします(笑)」
役所さん「監督の力で特殊メイクを使って若返れたら、僕も八犬士をやりたかったですけどね(笑)」
少しユーモアを交えながらも、映画をつくるきっかけとなったエピソードを熱く語っていただきました。
ー滝沢馬琴を演じられて、新しい発見みたいなものはありましたか?
役所さん「馬琴と北斎のやりとりは非常にユーモラスな部分もあったので、そこのところは丁寧につくっていこう!と北斎役の内野くんとも話しながらつくっていきました。あのシーンはすごく好きなシーンですし、特別な空気感ですよね。あの2人が紡ぎ出す空気というのも。」
ー先日のジャパンプレミアが最初のお披露目になったと思いますが、皆さんからの反響というのはいかがでしたでしょうか?
曽利監督「本当に温かいお言葉をたくさんいただきました。こちらはとてもドキドキしていて、どういう風に受け止められるんだろうとすごく気になっていました。ジャパンプレミアの際に、皆さんから素晴らしい感想をいただいて少し安心しました。
ただ、やはり一部の方なので今日これだけの皆さんに集まっていただいてご覧いただく今、改めてドキドキしてます。どうなるんだろうとその気持ちでいっぱいです。」
ー皆さんにこれからご覧いただくということで、何か心構えはありますか?
役所さん「構えないでください。リラックスして、本当に面白いのかよ!というお気持ちで見ていただく方が面白さが倍増するんじゃないでしょうか。
最近の若い人たちは小さな画面で映画を見る人も多いし早巻きしてみる人もいるみたいですが、やはり映画というのはこの大きなスクリーンと音というものが感動を呼び起こしてくれるものだと思います。そういう意味では、この八犬伝はこういった大劇場に非常に向いている映画です。童心に戻って、楽しんでいただきたいと思います。」
ー最後に、お一人ずつご挨拶をお願いします。
曽利監督「本当に時間はかかりましたが、スタッフ・キャスト一同で一生懸命つくり上げました。今日は、本当に楽しんでいっていただければ嬉しいです。もし映画を気に入っていただけたら、周りの皆さんにもぜひすすめていただき、また再び劇場にお越しください。どうぞよろしくお願いいたします。」
役所さん「やっぱり八犬伝というのは、監督もそうですが非常に思い出深い物語なんですよね。大人も子供も楽しめる作品です。映画のキャッチコピーに<正義で何が悪い>とありますが、ぜひご家族で見ていただいてお子さんと正義について会話が盛り上がる、そんな映画になるような気がします。
ぜひ面白かったら、いろんな人にすすめてください。宣伝部も今回すごく頑張っています。そのおかげで、僕も監督もあちこち連れ回されていますが(笑)もう少し頑張ろうと思いますので、皆さんのお力をお貸しください。今日はごゆっくり映画を楽しんでださい。」
映画『八犬伝』に対する熱い思いを語って下さった、役所広司さんと曽利文彦監督。
お二人が常々おっしゃっているように、この映画は、劇場の大きなスクリーンと大音響でこそ楽しめるダイナミックな迫力と没入感が魅力です。
映画『八犬伝』は、10月25日(金)よりミッドランドスクエア シネマほかにて公開です。ぜひみなさんも映画館へ足を運んでくださいね!
映画『八犬伝』公開を記念して、ミッドランドスクエアシネマではタイアップドーナツを販売します!映画鑑賞のお供にぴったりなこのドーナツ、ぜひお楽しみください。
映画『八犬伝』
原作:『八犬伝 上・下』山田風太郎(角川文庫刊)
監督・脚本:曽利文彦
出演:役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木 仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久 創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、中村獅童、尾上右近、磯村勇斗、大貫勇輔、立川談春、黒木華、寺島しのぶ
製作:木下グループ
制作プロダクション:unfilm
配給:キノフィルムズ 2023/日本 G ©2024 『八犬伝』FILM PARTNERS.
公式サイト:https://www.hakkenden.jp
公式X・公式Instagram: @hakkenden_movie