日本からスウェーデンを含むヨーロッパへ一番早く到着することができるエアライン。それはFinnairことフィンランド航空。
私は一時帰国の際いつもフィンランド航空を利用しています。ヘルシンキから日本まで約9時間半で到着です。こちらがドイツ経由等ヨーロッパの他の国を経由すると、12~13時間程かかるので、これはとても早い数字という事がわかりますね。更に最近日本とフィンランド間のフライトに使用されている機体が最新のものになり、エコノミー席でもとても綺麗なシートと個人エンターテインメントシステムを利用することができるようになりました。
更にはエコノミーコンフォートという、エコノミーにプラス1万円程で広めのシート、そしてマリメッコのアメニティ、とても性能の良いノイズキャンセラー付きヘッドフォンの着いた席が予約する事もできるようになったんです。このエコノミーコンフォート、とてもお勧めですのでまた別の機会にご紹介したいと思っています。
さて今回ご紹介するのは、そのフィンランド航空でヨーロッパへ行く際に多くの日本人を始めとしたトラベラーが利用する、ハブ空港のヘルシンキヴァンター空港です。
こちらは空港内、各ゲートへと進む道。ずっと工事をしていたのですが、最近リニューアル工事が完成し、このように動く歩道が多く設置され、離れたゲートへも楽に到着する事ができるようになったんです。見た目もとても綺麗になりました。
1日1本となる日本各地(東京・大阪・名古屋・福岡)からヘルシンキへ到着する便、そしてヘルシンキから日本各地へと飛ぶ便は、午後~夕方に集中していますので、この時間帯に空港へ到着すると大変多くの日本人、そして日本語のアナウンスを聞くことができます。ですので、初めての海外や1人で心配……という方も、こちらの空港ならちょっとホッとできるはず。
こちらの空港には人気のムーミンショップがあるのですが、ムーミンショップはいつも多くの日本人で賑わっています。日本行きの飛行機が出るゲートの近くには、ラーメン屋さんもあるんですよ。
さて、一枚目の写真でご紹介したこちらの家。TERVETULOA JOULTUPAANと書いてありますね。フィンランド語で「クリスマスの家へようこそ!」という意味です。
こちらは11月19日に、ターミナル2の新しいクリスマスエリアのオープニングを祝うために造られました。ゲートの並ぶすぐそばにあり、搭乗を待つ間フィンランドの家庭のクリスマスの雰囲気を味わう事ができるようになっているんです。
それでは、中を見てみましょう。
北欧の家をイメージした、木でできたこじんまりとした家。明るい木の色とイルミネーションが相まって、キラキラととても明るく暖かい雰囲気です。家の中には、ギュっと北欧のクリスマスが濃縮されたようなデコレーションが。
左上の棚の上に置かれているのはスウェーデン語でJulbock、フィンランド語でOlkipukkiと言う北欧のクリスマスの伝統的な山羊を藁で象ったシンボルです。
特にスウェーデンのGävle(イェヴレ)という街で毎年クリスマスの時期にお披露目される高さ15メートル近く、重さ3トン程もある巨大なJulbockは有名です。
そして写真、天井の骨組みの上に座っているのがクリスマスの妖精トムテ。
こちらがそのトムテ。大きな三角帽子にふさふさの髭。スウェーデン語でTomte(トムテ)、そしてフィンランド語ではTonttu(トントゥ)と言います.。ちなみにデンマークとノルウェーではNisse(ニッセ)と言い親しまれています。北欧では、クリスマスといえばサンタクロースよりもこちらのトムテの方をよく見かけます。
家の中の本棚には、クリスマスに因んだフィンランド語の本が並びます。
こちらのヘッドフォンでは、クリスマスキャロルを英語、フィンランド語、そしてスウェーデン語で聞けるようになっています。ヘッドフォンも、雪をイメージした純白で揃えられています。
こちらの家、これだけではなく北欧の家にはなくてはならない「アレ」もありました。
この部屋だけ壁が黒いですね。ここ、何だと思いますか?こちらにも、白とグレーのトムテがいますね。
こちらは、実はサウナなんです!もちろん本物では無いのですが、この石の部分にスピーカーが仕掛けてあって、水をかけて石がシューっと蒸気を出す音の演出がされており、さながらサウナでリラックスしている気分が味わえました。
こちら別の角度より。1枚目の家の入り口を入り、正面がクリスマスのヤギJulbockのあったリビング。そして右を向いたのがこちらの写真となっており、ご紹介した絵本の並ぶ本棚とクリスマスキャロルの聞けるヘッドフォンがあり、そして左に見えている部屋の先がサウナとなっています。
部屋にはメッセージブックが置いてあったのですが、最新のページはさすが利用者が多いだけあります!日本人が書いたものでした。こちらは自由にメッセージを残して行く事ができます。
他にもショップの並ぶエリアにはこんなに大きなクリスマスツリーも登場しており、こちらでは毎日バンドの生演奏が行われています。とても良い雰囲気ですので、ここで長距離フライトの後の疲れを癒したり、長いトランジットの時間を音楽を聴きながら過ごすことも出来ます。
他にも北欧らしい小物が並ぶお店も近くにありますので、北欧がお好きな方は乗り換え時間に余裕を持っておいた方が良いと思います。
また、日本から発着する便のある時間帯はパスポートコントロールも大変混みあいますので、こういった理由からもあまり乗り換え時間の短い航空券を買うのをあまりおすすめしません。ただ、最近はパスポートコントロールもリニューアルされて自動化ゲートも出来ているので、昔ほどは混雑しないとは思いますが。
ICチップの入ったパスポートをお持ちの方は、スムーズですので自動ゲートを通られる事をおすすめします。
今はこの通り、クリスマスのアイテムが沢山並んでいます!
そんな色々な楽しみ方の出来る、北欧色が鮮やかなヘルシンキヴァンター空港。大人気のムーミンショップや最近出来たムーミンカフェもターミナル内にありますので、また追ってご紹介したいと思います。
Helsinki Vantaa Airport
https://www.finavia.fi/en/airports/helsinki-airport