ミッドセンチュリー・ヴィンテージ家具専門店Palm Springsが提案するアイクラーホーム
目次
緑に包まれる開放的なテラス
梁の特徴と合わせてポイントなのが、幅のある庇。この庇の長さを生かして広々としたテラスを設けました。土地の形状を最大限に活かした、緑に包まれる心地よい空間。柵や腰壁などは設けず、インサイドアウトサイドという外と中を曖昧にするデザインになっています。
シンプルで機能性を兼ね備えたキッチン
キッチンからはアトリウムが眺められます。
イエローとブルーの造作棚がアクセントになっています。
ダイニングに対してL字の位置にキッチンが配置されています。中庭からの自然光がたっぷり入り込む空間。リビングの壁同様チェリー材の突板で仕上げています。キッチンの横に倉庫(家事部屋)を設け、洗濯機など生活感のあるものを収納しています。
コンロなどの機器はアメリカ製です。その他にも、サッシ、トイレ、お風呂の扉、シャワールームのホースなどは、現地で買い付けしたもの。アメリカは日本よりもホームセンターなどが充実しているので、日本よりも安価に仕入れられたそう。
長崎さん:「予算を抑える方法として内装の仕様を下げるよりも、視覚的に広く見せる建物の工夫をして床面積を削ったり、資材を提案されたものからだけ選択するのではなく、自分で調べて価格を抑えるなど、工夫や努力をする方が良いかなと思います。」
ブロックや岩を使った壁で、暖炉をイメージ
実際のアイクラーホームには、標準で暖炉がついていました。今回は暖炉は入れられていませんでしたが、暖炉をイメージしたブロック壁がリビング中央に設置されていました。存在感抜群でお部屋のアクセントになっています。実際のアイクラーホームのように暖炉をつける場合は、もう少し厚みがあるそうです。
お気に入りのヴィンテージ家具たち
プライクラフト社製ミスターチェア(アメリカ)
Palm Springsはミッドセンチュリー・ヴィンテージの家具専門店。間取りの段階から、大体の家具や照明の位置もイメージしながらプランされました。ヴィンテージ家具は一期一会ということを痛いほどご存知のお二人は、まだ家を建てる計画もない時期から、お気に入りの家具を集めらていました。そのお気に入りの家具たちを引き立たせてくれる空間をつくることも家づくりの目的の一つなのだそう。
そんなお気に入りのヴィンテージ家具の一部をご紹介します。
左:エイドリアン・ピアソールデザインのロングソファ(アメリカ) / 右:シェルフ(ドイツ) / 照明:モダンウォールシャンデリア(アメリカ)
奥:ドレクセル製キップ・スチュアート ブックシェルフ(アメリカ) / 壁の飾り:カーチス・ジェレ ウォールスカルプチャー(アメリカ)
照明:スプートニクランプ(アメリカ) / 壁の飾り:バードスカルプチャー
ウォールユニットシェルフ(デンマーク製)
Palm Springsのお二人のミッドセンチュリー・ヴィンテージ家具や家に対する熱い想いをひしひしと感じました。アメリカに何度も足を運び、さまざまなお家を実際に見ているからこその空間でした。見学会には、東京、千葉、遠くは沖縄からもご来場があったそう。そのくらい、他ではなかなか見られないアイクラーホーム。ミッドセンチュリーや、ヴィンテージ家具がお好きな方にはぜひ一度体感していただきたいお家です。