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額田をもっと元気に!こだわりのお茶をつくる岡崎市のお茶農家「宮ザキ園」

グルメ

愛知県・岡崎市
2020.10.26
岩下 加奈

岩下 加奈

豊橋市在住のライター / 編集者

額田をもっと元気に!こだわりのお茶をつくる岡崎市のお茶農家「宮ザキ園」

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愛知県岡崎市の山間にあるエリア「額田(ぬかた)」。緑豊かな山々や、川のせせらぎなど自然を思う存分体感できる地域です。その一つに宮崎地区という場所があり、400年ほど前からお茶の産地として歴史を誇ります。

その宮崎地区で200年前からお茶の生産から販売までを行うのが「宮ザキ園」です。今回は「宮ザキ園」のお茶づくりへのこだわりや、大人気のカフェなどを紹介します。

宮ザキ園のお茶づくりの歴史

宮ザキ園

愛知県岡崎市にある額田エリア。地元・本宮山(ほんぐうさん)という山に古くから自生する茶の実を拾った先祖がここに種を植えて育てたのがはじまりと言われています。本宮山から流れる清流や、寒暖の差の激しさなど、お茶を育てるには適切な環境だったからこそ、昔からお茶づくりが盛んに行われていました。

茶畑

宮ザキ園は、1820年に創業し、200年の歴史を持つ老舗のお茶農家。本宮山に古くから自生する茶の木からとれる茶の実を採取し、実生(みしょう)と呼ばれる、接ぎ木をせずに種から育てる方法で栽培しています。

そして、茶葉本来の自然な美味しさを引き出す茶葉づくりをしており、農薬や化学肥料を一切使用せずに、茶園管理から生産加工までを一括して行っています。

宮ザキ園のこだわりと6代目の想い

茶師の梅村篤志さん

宮ザキ園6代目・茶師の梅村篤志さん

宮ザキ園6代目・茶師の梅村篤志さん。額田エリアで生まれ育ち、静岡県にある食料・農業・農村に関する研究開発を行う農研機構で、お茶の品種改良や栽培方法、成分などを研究。帰郷後24歳で家業を継ぎ、さまざまな方法で「宮ザキ園」のお茶を広め、2019年に6代目として伝統を受け継いでいます。

宮ザキ園6代目・茶師の梅村篤志さん

– 宮ザキ園のこだわりを教えてください。

梅村さん:「子どもたちも安心して飲んでもらえるように、農薬や化学肥料を一切使っていません。また、中山間地という環境を活かした茶樹栽培を行っています。お茶は「露天園」と、玉露や抹茶に使う茶葉は「覆下園」で育てています。」

茶畑

– 茶葉の無農薬・有機栽培はとても珍しいと思うのですが、育てるにあたりご苦労も多かったのでは?

梅村さん:「もともと平地に比べて害虫が少ないのが額田の魅力なので、周辺の野菜畑でも農薬を使うことがほとんどないですね。だからこそ、茶葉への心配もなく、無農薬・有機栽培をはじめるにあたっては抵抗は特になかったですね。

しかし、無農薬・有機栽培にするには、以前農薬を使っていた土を3年ほど寝かせて土壌を入れ替えることをするので大変でした。無農薬・有機栽培の茶葉に成功したときにはとてもうれしかったです。茶葉も以前よりも生き生きとしていて、輝きに満ちていました。2006年には愛知県内初のJAS有機栽培認証も取得しました。」

– 宮ザキ園さんのお茶は、県内のレストランやカフェなどさまざまな場所で目にすることがあります。

梅村さん:「昔は卸問屋として生産と加工を担い、農協や商社に茶葉を預け、そこのパッケージで店頭に並べる販売や香典返しなどの乾物を扱っていたのですが、それだけだと価格競争に巻き込まれてしまうと考えていました。

11年前、額田と岡崎が合併する前までは、額田地域でのお茶の消費はだいたい宮ザキ園が担っていたんですが、合併と同時に大手が参入し、懸念していた価格競争になってしまいました。同じような商売はやってはいけないと、自分たちで商品を売り、パッケージもオリジナルにして、宮ザキ園自体をブランディングしていこう!と決意し、今に至ります。」

わ紅茶

– 「わ紅茶」についても教えてください。

梅村さん:「約10年前に、わ紅茶を開発しました。わ紅茶はワインと同じく、場所によって品種や発酵方法、加工の仕方が違うため、産地によって味が異なります。煎茶にすると苦みやえぐみ、渋みが強い。しかし発酵すると、苦みや渋みが逆に甘味に代わる。その特長を活かして、苦みや渋みが少なくほのかに甘い紅茶を目指しました。

お茶づくりはその時の気候で毎年出来が変わるので、難しいし面白い。だからこそワインのように、2020年はこんな味だよっていうように、いろんな方に知ってもらえるようになるとさらに良いなと思います。」

– お茶づくりを通して地域に対する想いとは?

梅村さん:「額田の同級生は12人いたのですが、今は地元に1人しか残っておらず、みんな仕事を求めて、名古屋や浜松などの市街地に出て行ってしまいました。ここに産業があれば、ここで子どもを育てて家族で生活できるし、活気も湧く。私も子供がいるので、これからの将来、額田という場所に誇りを持って住んでほしし、将来ここに住んでもらうには産業を作らなければならないと感じるんです。」

梅村さん:「そこで注目したのが、額田の自然をいかした「水」です。この辺りの水は超軟水と言われる水源地。山からの恵みで生かしてもらっているということを、地域の人たちが意識しやすいツールの一つが水だと思ったのです。」

梅村さん:「そこで、額田の水を使ったかき氷が楽しめるように「かき氷街道」(http://okazaki-kakigoori-kaidou.com)を立ち上げて、額田エリアにあるカフェやお店でかき氷が楽しめるように地域ブランディングをしました。夏場になると、それぞれのお店には長蛇の列もできました。

このようにお茶販売・カフェ・かき氷もすべて額田をブランディングするための一つのツール。この地域でできるあらゆる産業をどんどんと生み出していきたいなと思っています。」

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インテリア

愛知県・岡崎市

【宮ザキ園】
住所   :愛知県岡崎市石原町字相野8
電話   :0564-83-2710
営業時間 :10:00〜17:00
定休日  :水・木
駐車場  :10台あり

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岩下 加奈

岩下 加奈

豊橋市在住のライター / 編集者

愛知県豊橋市在住。雑誌編集の専門学校を卒業し、10年ほど地元出版社に勤め、さまざまな媒体の編集長を経験。東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長を勤める。2014年に独立し、名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや、編集を行う。ライター・編集歴は15年以上で、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。

https://www.infoalii.com

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