全国から集められた、毎日使いたい暮らしの道具。うつわと暮らしのもの「mokodi(モコディ)」
目次
mokodiの日々の生活で使う道具
こうして全国から集められた日々の生活で使う道具たち。器は、小鹿田焼き(大分県)、やちむん(沖縄県)など、約40の窯元や個人作家の取り扱いも豊富です。先ほど少しご紹介した小鹿田焼きのように、生産量が少数のものも多いのでラインナップは日々変わります。
mokodiの商品の中から、いくつかピックアップしてご紹介していきます。
小鹿田焼き(大分県)
まずは、お店誕生のきっかけにもなった「小鹿田焼き」。
小鹿田焼きは、「民藝窯」のひとつ。民藝窯の器は、土も釉薬も薪も、その土地のモノを使ってつくられます。「飛び鉋(とびかんな)」や「刷毛目」などの模様が特徴。飾るのではなく、日常の器として、価格もお手頃なのもうれしいポイントです。
鳥越竹細工(岩手県)
岩手県の鳥越地区で、平安時代からつくられ続けている「鳥越竹細工」。細くて、しなやかな竹細工は、道具としてのざっくりとした美しさがあります。
写真は「ごかご(椀かご)」と呼ばれるもの。上底になっているので、通気性が良いです。編み目が大きく通気性がよいので野菜やフルーツの保管としても、スリッパ立て、小物入れなどリビング収納としてもおすすめ。
辻本路さんの箸置き(愛知県)
愛知県常滑市の陶芸家・辻本路(つじもとみち)さんの箸置き。日常生活で目にするものをモチーフにした、バリエーション豊かな箸置きを中心に制作されています。箸置きがあるだけで、パッと食卓が明るくなりますよね。
たかはしはしめ工房の張り子(宮城県)
宮城県仙台市のご夫婦が手づくりしている張り子の動物。基本的に干支のものをつくられているのだそう。手染めした和紙をちぎり、絵のように貼り付けてつくっています。側に置いておきたくなる郷土玩具です。
橋本美貴子さんの器(愛媛県)
鳥のモチーフが印象的な、愛媛の作陶家・橋本美貴子さんの器。昨年12月にはmokodiにて、個展も開催されました。個展では、常設だけでは紹介しきれない作品を中心に紹介しているのだそう。
伊藤豊さんの器(岐阜県)
もちろん東海エリアの作家さんも多数取り扱っています。
岐阜県で活動されている若手人気作家・伊藤豊さん。しのぎ等の表面を削る技法で制作をされており、土の表情が分かるシンプルな作品が印象的。しっかりとしたつくりなので、日常使いにもってこいの器です。
「TAjiKA」のはさみ(兵庫県)
兵庫県小野市ではさみを製造している「多鹿治夫鋏製作所」から生まれたブランド「TAjiKA」。鉄の上に銅をコーティングし、アンティークのような風合いに仕上げています。ハンドメイドならではの独特な風合いと使い込まれることによる経年変化、そして気持ちの良い切れ味、暮らしの道具として永く大切にしたくなるはさみです。
谷口室生さんがつくるやちむん(沖縄県)
取材時には、谷口室生さん作のやちむんがずらりと並んでいました。ちょうど沖縄から届いたばかりだったそうです。やちむんのベーシックな柄や型を用いながら、バランスや配色を工夫することで、現代の暮らしに馴染むモダンな雰囲気に仕上げています。
器選びのポイントは、自分の好きなものを知ること
看板犬の麦ちゃんも顔を見せてくれました。
最後に市川さんに器選びのポイントをお聞きしてみました。
市川さん:「色々使ってみて、自分の好きなものを知ることが一番ですね。使っていくうちに、自分の好きなもの、しっくりくるものがだんだんとわかってくると思うんですよ。よく「流行っているのはどれですか」と、聞かれることがあります。流行っている作家さんが好みだったらいいんですけど、流行っているからと買っても、うまくコーディネートできなかったり、すぐ飽きてしまいます……。そうではなく、本当に好きなものを選んでもらえれば、永く使えると思いますよ。」
今回ご紹介しきれないくらい、それぞれの商品のお話をていねいに教えてくださった市川さんご夫婦。近年では、全国の陶器や工芸品を扱うお店も増えていますが、ここまですべての商品の背景やストーリーを教えてもらえるお店はなかなかありません。ずっと永く大切にできるものに出会いたい。そんな方は、ぜひmokodiを訪れてみてください。きっと、あなたのお気に入りに出会えると思いますよ。