【8選】名古屋の御朱印めぐり。縁結び・金運・厄除け……毎月変わるデザインから限定ものまで!

愛知
掲載日:2022.08.19

独特な参拝方法で縁結び
「洲崎神社(すざきじんじゃ)」

名古屋市栄の中心地から少し離れた堀川沿いにたつ「洲崎神社」は、一風変わった参拝方法でご縁が結ばれるとされる神社です。

本殿で参拝したあとに、その右横にあるこちらの小さな鳥居。幅は大人がようやく通れるほどです。このある意味 ”難関” である小さな鳥居を突破することで、困難に打ち勝ち願いが叶うとのこと。

ご祭神は道開きの神様として知られる「猿田彦神(さるたひこのかみ)」です。

猿田彦神をお参りしたあとは、その奥さまである「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」がお祀りされている道祖神へ参拝します。

どちらも注目なのは石がご神体であること(磐座)。昔は神の依り代(よりしろ)として石をお祀りしていることも多かったので、それだけでも歴史の古さを感じます。

ちなみに左の五色の布に覆われているのは、「道祖串」と呼ばれる垂直の串に「縁結びの輪」という小さな茅の輪をくくるというもの。気になる方は社務所で購入(初穂料500円)できますので、参拝とあわせて縁結び祈願されてみてくださいね!

御朱印は、右側が本殿ご祭神の洲崎神社の御朱印、左側は本殿横の白ヘビをお祀りする白龍龍神社の御朱印の2種類。白龍龍神社は特に商売や起業などしている方からの信仰があつく、全国からわざわざ参拝にこられる人もいるとか……。

【洲崎神社(すざきじんじゃ)】
住所   :愛知県名古屋市中区栄1-31-25
電話番号 :052-201-3834
休み   :無休
アクセス :電車/地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車、徒歩約15分
     JR・名鉄・地下鉄・バス・近鉄・あおなみ線・地下鉄東山線「名古屋駅」
     下車。桜通口より徒歩20分
駐車場  :なし

緑あふれる名古屋総鎮守
「若宮八幡社(わかみやはちまんしゃ)」

名古屋市の若宮大通り沿いに鎮座する名古屋総鎮守「若宮八幡社」。

創建は社伝によると文武天皇の時代(在位697年〜707年)とされていますが、焼失や再建・遷座を繰り返し現在に至ります。

毎年5月におこなわれる名古屋三大祭りのひとつ「若宮祭り」は、からくり人形が乗った山車「福禄寿車」が曳きだされるなど、350年以上の歴史を持つお祭りです。

境内に入ると緑あふれるゆったりとした空間……。

夏には「風鈴まつり」も催され、風鈴の音色が涼やかにお出迎え。そのほか、浴衣でのイベントやマルシェなどもおこなわれています。

※2022年の風鈴まつりは2022年7月1日~8月31日

若宮八幡社では定番の御朱印のほか、毎月1日限定の御朱印が人気です。毎月変わる季節のお花のデザインもカラフル。毎月どんなお花か楽しみになりますね。

そのほか、季節のおまつりや行事にあわせた限定の御朱印など、見開きタイプのものもあります(書置き)。イベントの詳細や最新情報などは、Instagramなどで随時チェックしてみてくださいね。

【若宮八幡社(わかみやはちまんしゃ)】
住所   :愛知県名古屋市中区栄3-35-30
電話番号 :052-241-0810
休み   :無休
アクセス :電車/地下鉄鶴舞線「大須観音」駅下車・2番出口より徒歩約7分
         地下鉄東山線「矢場町」駅下車・4番出口より徒歩約5分
バス/市バス名古屋駅3番より「若宮」下車すぐ
駐車場  :あり

http://www.wakamiya.or.jp/

天下統一を果たした秀吉の出世運にあやかりたい!
「豊國神社(とよくにじんじゃ)」

ご存じ、豊臣秀吉といえば天下を統一した戦国時代の武将。「秀吉=大阪」のイメージが強いですが、実は名古屋市中村区生まれ。幼少期をこの地で過ごしたのだそう。

農民から天下統一を果たすという華麗なる出生運をあやかりたい人は、特に気になる神社ですね!

中村公園内にあり、散策や休憩にもピッタリな緑豊かな場所です。

社務所前で実際に育てられているひょうたん

境内周辺でまず一番に目を引くのが、いたるところに掲げられているひょうたん!なぜひょうたん?実はひょうたんは、秀吉の開運アイテムだったのです。

永禄9年(1566年)、美濃(現在の岐阜市)の難航不落といわれていた稲葉山城を信長が攻め落とす際に、秀吉が突撃する際にひょうたんを合図に使用したことで、落城に大きく貢献したといわれています。その手柄により信長から馬印にひょうたんを使うことを許可されたそう。そこから戦で勝つたびにひょうたんが増えていき、「千成りひょうたん」といえば秀吉をあらわす印としても知られます。

※馬印・・武将が戦場で自分の存在を示すための指物。有力な武将にのみ許されていた印。

さて、豊國神社の御朱印をみてみましょう。特徴は美濃和紙による御朱印。こちらもなぜ美濃和紙なんでしょうか?

当時は宮中や関白への手紙は美濃和紙だったことから、関白・太閤になった秀吉も美濃和紙を使用。そんなご縁から、今回美濃和紙とのコラボが御朱印という形になったようです。

和紙は宮司さんが月に1~2回、直接美濃に出かけて決めているそうで、和紙の種類はなんと7,000種類近くもあるそう。ちなみに神社では常時20種類近くの用意があります(現在あるものはなくなり次第終了)。

透かしのものから、文様が入ったものまで、美濃和紙はその見た目の美しさだけでなく、1000年経っても破れない丈夫な材質から、世界無形文化遺産にも登録されているほどの高品質な和紙なのです。

そのほか、近年のSDGsを意識したちょっと珍しい材質も……。ヒノキ、バナナ、お茶の葉などの木材や茎などを使った御朱印も。実際手にとってお気に入りをみつけてみてくださいね!

【豊國神社(とよくにじんじゃ)】
住所   :愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷
電話番号 :052-411-0003
休み   :無休
アクセス :電車/ 地下鉄東山線「中村公園」駅下車・3番出口より徒歩約10分
バス/市バス「中村公園」下車すぐ
駐車場  :近隣に有料Pあり

 http://toyokuni-jinja.jp/

陰陽師で知られる安倍晴明!
五芒星が印象的な「晴明神社」

最後にご紹介するのは、「晴明神社(せいめいじんじゃ)」です。

名古屋市千種区の住宅街にポツリとたたずんでいるので、うっかり見逃しそうな神社ですが、安倍晴明をお祀りする数少ない神社ということもあり、遠方からもわざわざ足を運ぶ参拝者の姿も見られます。

安倍晴明は平安時代に京都で活躍した陰陽師です。映画やドラマにもなっているのでよくご存じの方も多いかもしれませんね。最近ではフィギュアスケートの羽生結弦選手が「SEIMEI」という曲と衣装で踊ったことでも話題になりました。

ちなみに陰陽師というのは、主に天文学や呪術に長けていて、陰陽五行という中国の思想を取り入れた、現在でいう占い的なことで吉凶やゆくえを判断していたようです。

ではなぜこの名古屋の地に晴明神社がお祀りされているのでしょうか?

このあたり一帯は昔は雑木林が生い茂る丘陵地帯でマムシが大量に発生していたそう。
平安時代に晴明がこのあたりに住んでいた期間があり、その際マムシ封じしたと記録に残っています。また明治にかけて再度マムシが発生したことから、京都の清明神社から分霊してもらい現在のお社を建てたという経緯があるようです。

御朱印は書道家の方が書かれたもので、左上には五芒星(ごぼうせい)とか、晴明桔梗(せいめいききょう)と呼ばれるもの。五芒星の形が桔梗の形に似ていることからそう呼ばれています。(書き置きのみ)

そのほか、願いごと別による護符、いわゆる御守りもたくさん!お財布にも入れやすいので、気になるかたはあわせてどうぞ。

ちなみに社務所は毎日は開いていませんのでご注意を。開所時間をチェックしてから行かれてみてくださいね!

【晴明神社(せいめいじんじゃ)】
住所   :愛知県名古屋市千種区清明山1-6
電話番号 :052-711-8803
アクセス :電車/ 地下鉄名城線「砂田橋」駅下車・1番出口より徒歩約12分

今回は名古屋のほんの一部の神社の御朱印のご紹介でしたが、全国には8万社近くの神社があるといわれています。御朱印がいただける神社も限られていますが、せっかくなら参拝とあわせていただくと記念になりますね。

また参拝の際にはどんな神様がお祀りされているのか、なぜこの地に建っているのか……
など歴史も知って行かれると、さらに神社&御朱印めぐりも楽しくなりますよ!

結婚情報誌、美容、飲食を展開する出版社に約9年勤務。結婚を機に退職後は旅行好きが高じてフリーライターへ。家の転勤で福岡・広島を経由し、現在は名古屋市在住。愛知県はもちろん、東海3県の魅力を満喫&発掘中。得意分野は神社や温泉、そのほか美味しいものも大好き。地元の人の「当たり前」にプラス「新たな発見」をお届けします。

https://www.kzm-trip.com/

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