徳川家康のパワーを感じる静岡の最強のパワースポット!「久能山東照宮」

静岡市エリア
掲載日:2023.07.10
徳川家康のパワーを感じる静岡の最強のパワースポット!「久能山東照宮」

静岡県静岡市にある「久能山東照宮(​​くのうざんとうしょうぐう)」。江戸時代に家康公の遺言によって建てられた、家康公をまつる最古の神社です。 日光東照宮をはじめ、全国各地に見られる東照宮の原型であり、「出世運」「上昇運」「勝負運」のご利益があるとされています。

また、静岡市は徳川家康が幼年期と壮年期、また晩年を過ごした地として知られており、放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の舞台としても、注目を集めています。

今回は、そんな家康公ゆかりの「久能山東照宮」をご紹介します。

「久能山東照宮」の歴史

元和2年(1616年)に徳川家康公が亡くなると、家康公の遺言により遺体は久能山に埋葬されました。その後、2代将軍秀忠公の命により久能山東照宮が創建。わずか1年7カ月という短期間に造営し、現在の極彩色煌びやかな社殿が完成しました。

当時の最高技術で建てられた社殿は、江戸時代初期の代表的な建物として、造営から400年後の2010年(平成22年)には、「本殿」「石の間」「拝殿」が静岡県で唯一の国宝に、「楼門」など13棟の社殿が国の重要文化財に指定され、境内全域が「久能山」として国の史跡に指定されています。

天下統一を成し遂げた家康公が築いた、江戸時代初期の豪華な文化が垣間見えます。

「久能山東照宮」へのアクセスは?

「久能山東照宮」へのアクセスは、日本平から「ロープウェイ」で行くルートと久能山東照宮へ「石段」を登って行くルートの2パターンあります。

ロープウェイ、階段、どちらの場合でも御社殿の参拝には階段を利用するので、スニーカーや運動靴などの歩きやすい靴がおすすめです。

<ロープウェイの場合>

日本平久能山スマートインターより日本平山頂(約20分)
東名静岡・清水インターより日本平山頂(約40分)
⇒ 山頂より日本平ロープウェイ(5分)

※日本平山頂には無料駐車場があります(200台)
※ロープウェイ運賃がかかります。
※カーナビで検索される場合はロープウェイの電話番号を入力すると便利です。
TEL:054-334-2026

<久能山下からの徒歩>

・マイカーをご利用の場合
日本平久能山スマートインターより日本平山頂(約20分)
東名静岡・清水インターより日本平山頂(約40分)
⇒山下からは石段が1,159段続きます。(約20分)

・路線バスをご利用の場合
JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車(約40分)
東大谷バス停で「久能山下行き」のバスに乗り換え、終点「久能山下」で下車(約15分)

山下からは石段が1,159段続きます。(約20分)

<利用料金>
社殿拝観:大人500円 小人200円
社殿・博物館共通券:大人800円 小人300円

実際に行ってきました!

今回は、日本平から「ロープウェイ」で行くルートを選びました!

ロープウェイ乗り場には軽食や売店もあります。
家康公をモチーフにしたお土産も多くあるので、要チェックです!

ロープウェイ乗り場には、みどころMAPも設置されているので、事前にポイントを確認しておくのもおすすめです。

往復チケットをゲットしたら、ロープウェイに乗って久能山へ向かいます。

ロープーウェイの乗車時間は約5分。

日本平はかつて日本観光地百選で1位にも選ばれたことのある国の名勝です。

駿河湾の景色を眺めながらの移動は気分が上がります。

あっという間に「久能山東照宮」へ到着しました。

久能山東照宮は、江戸時代から現在に至るまで定期的に塗り替えが行われています。その度に創建当時の極彩色のきらびやかな色彩、江戸時代の技術の極みが再現されています。

こちらは「楼門(ろうもん)」と呼ばれる2階建ての門です。 軒下中央に第108代後水尾(ごみずのお)天皇の宸筆(しんぴつ)「東照大権現」の扁額(へんがく)が掲げてある為ため、「勅額御門(ちょくがくごもん)」とも言われています。

楼門をくぐった先には、家康公が駿府城に手植えし東照宮の境内に移植されたと伝わる梅の木があります。熟すと種が二つに割れるので、実割梅とも呼ばれています。

重要文化財に指定されている「唐門」も必見です。
拝殿正面にある門で、屋根は銅瓦本葺黒漆塗の四方唐破風造の門です。羽目板に唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫があります。

唐門の先にあるのが、国宝にもなっている「御社殿」です。本殿は名古屋城や仁和寺(にんなじ)、二条城など現在にも残る重要な建造物を手がけた中井大和守正清によって造営されました。

軸部や軒廻りは黒漆塗、縁廻りは赤漆塗で仕上げ、要所に彫刻、錺金具などを用いて荘厳化を図っており、幕府草創期における質の高い建築技術や工芸技術を伝えています。

当時の最高の建築技術と、芸術が結集して完成した社殿は、「本殿」と「拝殿」の間に一段低い「石の間」を設け一棟とした「権現造様式(ごんげんづくり)」が特徴です。
この権現造様式は、全国に数多く創建された東照宮の原型となりました。

極彩色な装飾がされた建築物は圧巻です!
天下統一を成し遂げた徳川家康の権力が絶大だったことが伝わってきますね。

本殿の後方には「神廟(しんびょう)」があります。ここは、徳川家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ廟です。

創建当初は木造桧皮葺の造りでしたが、3代将軍徳川家光公により現在の石造宝塔に造替されました。

また、この神廟は家康公の遺言によって西向きに建てられています。西の方には、家康公の両親が子授け祈願をされたという言い伝えを持つ鳳来寺があり、さらにその西に岡崎の松平家の菩提寺大樹寺、家康公誕生の地である岡崎城があります。そしてその延長線は京の都へと続いています。

また、この場所はもっともパワーが強いとも言われています。

訪れた際にはこちらも要チェックです。1本の幹が途中から大きく3つの枝に分かれている木があり、「金のなる木」と名付けられています。

あるとき家康公が家来に向かってこう尋ねました。
「世の中には金のなる木があるそうだが誰か知っておるか?」
誰も答えることができないでいると、家康公は、「誰も知らないなら私が示そう」といい絵を描きはじめました。

一つ目の枝は「よろずほどよ木」・・・すべてほど良き
二つ目の枝は「しょうじ木」・・・正直
三つ目の枝は「じひぶか木」・・・慈悲深き

家康は、「どうじゃ、ほかにもあろう」と家臣に尋ねました。家臣のひとり、細川忠興公は、さらに左右に4本ずつ、8本の枝を書き加えました。そして、描いた枝には、こう書かれていました。

「あさお木」・・・朝起き(朝早く起きる)
「いさぎよ木」・・・潔き
「しんぼうつよ木」・・・辛抱強き
「ゆだんな木」・・・油断なき
「かせ木」・・・稼ぎ
「ついえな木」・・・潰えなき(疲弊し形を崩さない)
「養生よ木」・・・養生よき(病気にならないよう健康を保つ)
「かないむつまじ木」・・・家内むつまじき(家族が仲良くする)

最後にそれを見た家康は、「この木を守れば、富を得られ、末長く繁盛するであろう」といい、家臣に対し帰ったら家の者にも伝えるよう命じたそうです。

これらをすべて実行できている人は少ないかもしれませんが、改めて自分の行動や発言を見直し大切なものを見失わないで生きたいものです。

久能山東照宮には、久能山東照宮博物館も隣接されています。

収蔵している資料は久能山東照宮に奉納された伝世の宝物が中心で、中でも徳川家康公の日常品(手沢品)がまとまっており、徳川歴代将軍の武器・武具など、その総数は2,000点を超えます。

ぜひ、こちらも合わせて訪れてみてくださいね。

最後は、御朱印をいただきました。

今回は、徳川家康公の金陀美具足や国宝の御社殿が切り絵で施された「金陀美具足御朱印」と「金の成る木御朱印」をいただきました。
杉の木を利用したご朱印で、杉の香りも感じられます。

今回はロープウェイを利用しましたが、「いちいちごくろうさん」と呼ばれる1,159段の石段を使うルートもまた駿河湾の絶景が楽しめるそう。

次回は、石段を使って訪れたいと思います。

今回は久能山東照宮をご紹介しました。家康公のパワーを感じに訪れてみてくださいね。

スポット詳細

【久能山東照宮】
住所  :静岡県静岡市駿河区根古屋390
電話番号:054-237-2438
https://www.toshogu.or.jp/

 

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