愛知県名古屋市中区大須に、2023年2月に新規オープンした自家製酵母のパンのお店「Parlor linka(パーラーリンカ)」。
隠れ家のような、落ち着いた雰囲気がある「Parlor linka」は、パンをこよなく愛する店主、瀧本花さんのこだわりと夢がいっぱいつまったお店です。
今回はお店をオープンしたきっかけやパンへのこだわりについて、店主瀧本さんにお話を伺いました。
目次
まるで友人宅のような、
あたたかい雰囲気あふれる大須の隠れ家。
鶴舞線大須観音駅から徒歩5分。
路地を進むと、静かな住宅街の一角に「Parlor linka」の看板が。
友人宅に遊びにきたような感覚で、気軽に訪れてほしい、そんな願いを込めてこちらに出店。お店は、隠れ家のような素敵な雰囲気です。
かわいらしいロゴが目印の手作り看板。
瀧本さんの友人がデザインしたというこちらのロゴは、「Parlor linka」の頭文字「PL」にみえるだけでなく、「パん」にも「りん」にもみえるという工夫がこらされています。
店内ではのんびりとくつろいでほしい、そんな意味合いを込めて、店内は土足厳禁。
スリッパを履いて入店すると、まるで友人宅にきたような気分が味わえます
一人でも気軽に入店しやすいようにと、カウンター席や一人席も完備。
瀧本さんのご両親がつくられた、あたたかみがあるカウンターは常連さんのお気に入り。
話すことが大好きだという瀧本さんとの会話もここで楽しむことができます。
店内には手書きの日替わりメニュー。
パン好きだけでなく、野菜好きにもたまらないこだわりのスープやデリがいただけます。
好きが高じて、独学でパン作りを開始。
– お店をオープンした経緯を教えてください。
瀧本さん:「もともとパンが大好きで、高校生の頃からパン作りを趣味としていました。試行錯誤でパン作りをしていくうちに、いつしか自分のお店をもちたいという夢をもつようになったのがはじまりです。
大学生になり、レンタルスペースを借りたり、イベントに出店したりしてパンの販売を少しずつ開始しました。予定では大学卒業後2年ほど一般企業で働き、資金を貯めてからお店をオープンしようと計画していたのですが、思いのほか大学生の時に貯金することができたので、少し予定をはやめ、思い切って自分のお店をオープンすることにしました。
「Parlor linka」をオープンして5ヶ月。今では、多くの方に足を運んでいただいています。パンをメインにした食事を提供していますので、より多くの方にパンを好きになってもらえたら、嬉しいです。」
– 店名「Parlor linka」の由来を教えてください。
瀧本さん:「「パーラー」という言葉には、「談話室」や「喫茶」という意味合いがあります。ここは大須観音駅から徒歩5分という好立地ながら、表通りから少し離れた、静かな場所にあります。
ゆったりとした時間を味わえるこの場所で、食事をとりながら、おしゃべりを楽しんでほしい、そんな願いから「パーラー」とつけています。
「Parlor linka」のリンカは、実家の愛犬「リン」と、私の名前「花」をかけあわせています。家族の力なしには、お店のオープンはできなかったと思うので、家族の想いも込めた店名となっています。」
– お店のこだわりを教えてください。
瀧本さん:「日本にはごはん食の方が割と多いと思うのですが、パン好きとしてパン食を広めていきたい、パンをメインにした食事をもっと多くの方に楽しんでほしいという願いを込めてお店を開きました。
そこで、パンをより多くの方に好きになってもらうにはどうしたらよいかと考えた結果、テイクアウトだけでなく、パンメインの食事も提供していこうと考えました。日々、パンのおいしい食べ方やパンに合うおかずも研究し、3、4日で日替わりメニューの内容もかえています。
パンメインの食事となると、クセの強いパンは食事にあわないことも多く、また、そういったパンがそもそも苦手だという方も多くいらっしゃるので、パンの酵母にもこだわっています。
うちでは自家製の酒種酵母を使用しているので、酸味がなく、甘みが強いパンができあがります。高校生の頃から酵母の研究も重ねているので、パンの味には自信があります。」
3~4種の自家製パンが味わえる、自慢のランチ
この日の「パンとスープのset(1,200円)」はこちら。
彩りもよく、健康的でボリュームたっぷりの食事でお腹も大満足。
この日のパンは、上から「くるみパン」「アーモンドとチーズのフーガス」「フォカッチャ」「チーズベーグル」の4種類。ハード系のパンが好みという店主瀧本さんのその日のおすすめパンが並びます。
噛めば噛むほど味わい深くなるパンが、一度に4種類も楽しめるのは嬉しいかぎり!デリやスープとの相性も抜群です。お気に入りのパンはその後購入して帰ることも。
パンと一緒に提供されたデリは「サラダ」「キャロットラぺ」「ビーツのクリームチーズあえ」。
クミンの効いたキャロットラぺと、さっぱりと食べられるビーツの和え物は、瀧本さん自慢の一品です。
この日の日替わりスープは、珍しい「キャベツのポタージュ」。とても濃厚で、優しい味わいのこのスープは、お店でも人気だそう。
暑い季節になってきたので、今後は「ガスパチョ」などの冷製スープも提供予定です。
「パン飲み」を広めていくことが次の目標
– 今後の展望、新たに取り組みたいことなどを教えてください。
瀧本さん:「まずは皆さんにパンを楽しんでもらえるように、パン作りに励んでいきたいというのが第一になります。
挑戦したいことは山のようにあるのですが、夏の新メニュー開発にも積極的に取り組んでいきたいです。デザートやドリンクを楽しみにいらっしゃる方も多いので、夏にさっぱりといただけるものを今後出していく予定となっています。
また、これからもイベントへの出店や、他店とのコラボもしていく予定なので、楽しみにしていてください。
今は「パン飲み」の習慣を名古屋で、広げていくのが目標です。最近では、東京や大阪でパンをつまみながら飲めるお店も増えてきていますが、名古屋ではまだまだそういったお店が少ないのが現状です。
そのため、夜営業にも力をいれており、お酒も終日提供しています。パンとお酒って結構合うんですよ。自家製の梅酒も作っているので、ぜひ夜も遊びにいらしてください。」
話すことが大好きで、いつも素敵な笑顔で迎えいれてくれる店主の瀧本さん。
一人でも入りやすい、あたたかい雰囲気のお店です。何度も通いたくなること間違いなし。
こだわりの自家製酵母のパンと癒し空間を求め、ぜひ一度「Parlor linka」を訪れてみてはいかがでしょうか。