メルボルンで技術を磨いた、オーナー嶋さんがこだわり抜いたロースターカフェ「Q.O.L. COFFEE」
目次
何かをはじめるのに年齢は関係ない
嶋さん:「メルボルンでの日々は奇跡のようなできごとの連続でした。働きたい場所で働けたのもそうですし、会いたかった人に会えたり、働けるようになってつながりも増えていきました。何かをはじめるのに年齢は関係ないんです。
何よりカルチャーが全然違います。朝からカフェに行列ができ、自分の好きなお気に入りのカフェにいくので、チェーン店はほとんどありません。スタバに行くのは旅行者くらい。朝、昼何しらコーヒーカップを持ってみんなうろうろしています。そういうカルチャーに触れながら、バリスタ経験を終えて、日本に帰国しました。
帰国後は、働きながら物件を探して今の場所を見つけたんです。ここは、よく通っていたこともあって建物が気に入りました。内覧をさせてもらうと自分が作りたいお店のイメージができたんです。店の周りに公園もあって、景色もいい。栄・久屋エリアも近くて、名古屋城も近いので観光客の人も多い。街が近い方が広がりやすいし、カルチャーの発信もしたいと考えていました。
また、名古屋は喫茶文化が盛んなので、同じようなコーヒー屋さんが頑張っている近くの場所でやりたかったんです。海外や県外から遊びにきて、近いと周りやすいですよね。東京や福岡はコーヒーショップが集まってますが、名古屋はないので、この場所が少しでも若い世代に目を向けてくれる場所になっていければいいなって思っています。」
コーヒーを通じて暮らしを豊かにしていきたい
嶋さん:「店名にはクオリティとライフを付けたいと思っていました。クオリティは僕自身の経験の中で、どれだけいい焙煎をして、コーヒーを作っても豆自体の品質がよくないといいコーヒーは提供できません。自分が提供するコーヒーは品質がいいものを出したい。もちろんコーヒーだけじゃなく、ケーキや焼き菓子もそうです。」
ショーケースには季節に合わせたおいしい焼き菓子も並びます。
ライフはコーヒーを日常的に楽しんで欲しいっていう想いと、ライフスタイルの提案です。店内では、オリジナルカップやコーヒー器具、Tシャツなども販売をしています。この2つが入る言葉を探してたときに「Q.O.L(quality of life:生活の質)」という言葉に出会いました。僕はこの言葉の持つ意味をコーヒーを通じて、お客様の生活をより豊かにしていきたいと思っています。」