レトロな水上ビルに誕生した、ホッと一息つけるコーヒースタンド「無名 coffeestand(ムメイ コーヒースタンド)」

豊橋市
掲載日:2019.09.12
レトロな水上ビルに誕生した、ホッと一息つけるコーヒースタンド「無名 coffeestand(ムメイ コーヒースタンド)」

今回ご紹介するのは、JR・名鉄「豊橋駅」から徒歩約10分。豊橋市民に馴染み深い、レトロな雰囲気が広がる水上ビルの一角にオープンした「無名 coffeestand」。テイクアウト専門のコーヒースタンドです。2019年5月18日にオープンし、SNSを中心に口コミで広がり、若い女性を中心に大人気となっています。

コーヒーのこだわりから、オープンに至ったきっかけ、お店の魅力、これからのことについてお話を伺いました。

水上ビルとは?

水上ビル

水上ビル

水上ビル

豊橋駅近くにある、東西800mに渡って続く鉄筋コンクリート3〜5階建てのビル。農業用水の牟呂用水の上に建てられているので、通称「水上ビル」と言われています。

無名 coffeestandは、大豊商店街の一角にオープンしました。豊橋駅からは徒歩10分程度、または、豊橋駅から市電に乗り換え「新川駅」下車の場合は、徒歩1分ほどで到着します。

水上ビルとの出会いで自分の夢を形に

店主の只野麻未さん

店主の只野麻未さん

無名 coffeestandの誕生までのストーリーを伺いました。

只野さん:「コーヒーが好きで、4年半ほど、移動販売でコーヒーを提供するお店のスタッフとして働いていました。豊橋や豊川、名古屋などのイベントや、図書館の一角でコーヒーを淹れたりなど、さまざまなシーンでコーヒーを淹れていました。おいしいと言ってくれる人、笑顔になってくれる人などと出会い、貴重な経験をすることができました。自分もお店を持ちたいと思い、独立して今に至ります。」

クロノ商店の横にオープン

クロノ商店の横にオープン

只野さん:「お店をどこでオープンしようかと物件選びをしていたときに、たまたま水上ビルの物件を見つけました。私は豊橋で生まれ育ったので、水上ビルは懐かしい雰囲気で個人的にも大好きな場所でした。また移動販売車の仕事をしているとき、水上ビルで行われているイベントにも出店しており、思い出のある場所だったのです。」

水上ビル

只野さん:「実際に水上ビルを見学すると、昔ながらのお店や新しいお店が混在したノスタルジックな雰囲気に一目惚れ。友人のお店も水上ビルに構えていたりと繋がりもあり、ここでお店をオープンする!と強く心に決めました。」

包装紙の販売を行なっていた店舗をリノベーション

外観

コンクリートの佇まいに心踊る外観

無名 coffeestandの魅力の一つが店舗の雰囲気。歴史を感じさせる雰囲気とともに、シンプルでカッコいい店舗デザインについて伺いました。

只野さん:「もともと、ここは大家さんが長年包装紙と袋の販売を行なっていたお店でした。引き継ぐ時に、この雰囲気がいいなと思っていたので、できるだけ元の空間気を崩さずに、自分らしさも取り入れたお店づくりをしたいと思っていました。」

無名 coffeestand

照明器具

只野さん:「店内をイメージした時に、奥にある1950年代につくられたハリウッド映画の照明器具を主役にしたお店をつくろうと思いました。それらに合うように、壁は、当時のままを使用しています。この壁もデザインしたんですか?と聞かれることも多いくらい、アートのような雰囲気で私自身も気に入っている壁です。床も以前のお店のまま。照明とも馴染み、とても良い雰囲気を醸し出しています。」

店内

何も手を加えずに、そのまま活かした壁。味わい深い雰囲気はまるで芸術のよう

入り口

建具

入り口の扉も昔ながらの建具を取り入れた

店名の名前の通り「何もない」空間をつくりたかったです。何も記さない、何も考えない。コーヒーを飲むときだけは、何も考えずにボーッとした時間を過ごしてほしい。そう思って、無名coffee standという名前をつけました。

スッキリとした味わいのコーヒー

コーヒー

コーヒーをメインに提案するこちらのお店。今までの経験を活かしたコーヒーは、どれも飲みやすくスッキリとした味わいが特徴です。

只野さん:「コーヒーの移動販売車ではスペシャリティコーヒーを使用していました。ここでも、同じようにコーヒーにこだわりながらも、無名coffee standらしいコーヒーを提案しています。特にブレンドは、コロンビアとブラジルを加えたオリジナルのもので、深煎りと中煎りの間のコーヒー豆を使用しています。コーヒーの奥深さとスッキリさを合わせた、独特の味わいが自慢です。」

ブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーmumei(450円)

コーヒー豆

コーヒー豆

そのほか、ブルンジ・ブラジル・エチオピアのシングルコーヒー(500円)もあり、好みのコーヒーを楽しむことができます。ご自宅でもコーヒーを楽しんでほしいとコーヒー豆(100g700円〜)も販売しています。

アイスフォームドミルクオ・レ

アイスフォームドミルクオ・レ(500円)

アイスフォームドミルクオ・レ

アイスフォームドミルクオ・レ

只野さん:「コーヒーとともに人気なのがこちらの「アイスフォームドミルクオ・レ(500円)」です。注文を受けてからクリームを泡立てて、アイスコーヒーの上にのせます。濃厚なミルクの味わいと、コーヒーの味わいがマッチした商品で、女性を中心に好評いただいています。

10月ごろからはカフェラテの販売も行いますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。」

店舗同士の繋がりを楽しむ

かずcoがcoffeeと旅をする。

「かずcoがcoffeeと旅をする。」とのコラボイベント風景

店内では、月に1〜2回程度、他の店舗とコラボした1日限りの限定コラボショップや、pop upイベントなどを開催しています。

只野さん:「何も記さない場所だからこそ、他のお店とコラボして、その方らしいお店をつくることができたら嬉しいなと思い、移動販売車時代に知り合ったお店の方や、繋がりのある方をお招きして、限定イベントを開催しています。」

移動販売車「deli(デリ)」のカヌレ

移動販売車「deli(デリ)」のカヌレ

只野さん:「焼き菓子やドリンク、パフェなど軽食を提案するイベントや、古着のイベント販売など(9月14日からイベントがスタート※古着がなくなり次第終了)も行なっています。インスタグラムでも、イベントなどに関することを紹介していますのでぜひご覧いただけるとうれしいです。」

無名coffee stand

「ノスタルジックな雰囲気の水上ビルは、素敵なお店がたくさんあります。お散歩がてらいろんな人に足を運んでもらえるように、これからもおいしいコーヒーをつくっていきたいと思います。」と話してくれました。

水上ビルの雰囲気とともに、スタイリッシュなコーヒースタンド無名coffee standへぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

スポット詳細

【無名coffee stand】
住所   :愛知県豊橋市駅前大通3-118 大豊商店街1-A
電話   :なし
営業時間 :8:00〜18:30(土日祝は11:00〜)
定休日  :水曜、不定休
駐車場  :店舗前に駐車可

https://www.instagram.com/mumei_coffeestand/

愛知県豊橋市在住。雑誌編集の専門学校を卒業し、10年ほど地元出版社に勤め、さまざまな媒体の編集長を経験。東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長を勤める。2014年に独立し、名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや、編集を行う。ライター・編集歴は15年以上で、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。

https://www.infoalii.com

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