関ケ原の戦いを五感で体験できる「岐阜関ケ原古戦場記念館」の魅力を徹底解剖!

関ヶ原町
掲載日:2021.01.27

施設を飛び出して、関ケ原の戦いの史跡巡りをしよう!

ひととおり、関ケ原の戦いについて学んだあとは、まちへ実際に繰り出してみましょう。本館1階の広域観光情報コーナーでは、レンタサイクルや「せきがはら史跡ガイド」が利用できます。ウォーキングのコースでは、徳川家康コースや石田三成コースなど関ケ原の戦いの代表的な7人の武将の逸話をひもとき、古戦場巡りの7つのシンボルコースを設定されています。ぜひお好きな武将のコースを周ってみてくださいね!

また、岐阜県内の地域のパンフレットが設置してあるので、記念館を見た後の観光にも活用していただけますよ。

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最大級の激戦が繰り広げられた「決戦地」

史跡巡りで欠かせないのが、激戦が繰り広げられた「決戦地」。笹尾山を背に、現在は田園の広がる中程に決戦地があります。

小早川秀秋の寝返りにより西軍が総崩れしたころ、石田隊や島津隊に攻め込む東軍諸隊で、この地は埋め尽くされたといわれています。天下分け目の戦いの勝敗は、わずか半日程度で決しました。

豊臣秀吉への義を貫き通した「笹尾山・石田三成陣跡」

決戦地北西に位置する小さな山が笹尾山。そこに、「石田三成陣跡」の碑があります。笹尾山には、合戦の際に敵の攻撃からの防御として使われた馬防柵(ばぼうさく)を復元。合戦当時、“三成に過ぎたるもの”といわれた、島左近を前線に配置し山頂で指揮をとったのだそう。

この笹尾山頂上から古戦場全域を見渡せば、当時にタイムスリップしたかのような気分に浸れますよ。

勝利を確信した?!桃配山・徳川家康最初陣跡

国道21号沿いの階段を上って2分ほど歩くと徳川家康が最初に本陣を敷いた「桃配山」があります。実は「桃配山」は関ケ原合戦以前の壬申の乱にて、勝者である大海人皇子が野上行宮より出陣し陣を敷いたという言い伝えがあることから、二大戦の陣跡と言われています。

そこで家康は縁起を担ぎこの場所に陣をおいたのだそう。関ケ原の合戦時に徳川家康が使用したとされる腰掛石と机石が今も残っています。

小早川を見張るため!?大谷吉継陣跡

関ケ原の戦いで、最初に陣を構え「大谷吉継陣跡」は、山中(やまなか)の「大谷吉継の墓」から少し下った場所にあります。この陣は、関ケ原の合戦が始まる十日程前に「若宮八幡宮」上の急斜面に陣を築いています。空堀を左右に巡らせ、山中城と呼ばれるほどの要害の地でした。戦術に長け、また官僚としても優秀であった吉継は、陣作りにも力を発揮。また、小早川秀秋の寝返りを予想していたため、松尾山の真正面に陣を定め、小早川秀秋隊の奇襲に備えて、600の隊を配していました。

大谷吉継の墓・湯浅五助の墓

「大谷吉継の墓」は、平塚為広の碑より山道を15分ほど登った場所にあります。吉継は藤堂・京極隊や寝返った小早川隊などと激戦を繰り広げましたが最後は小早川秀秋らの離反で敗戦。家臣・湯浅隆貞の介錯で切腹。吉継の首は、五助の手によりその地に埋め隠されました。

五助は吉継の首の場所を藤堂に正直に伝えて供養を頼んだ上で討たれました。敵ながらに感心した藤堂は、家康からの詰問にも決して吉継の首の所在を明かしませんでした。合戦後、藤堂家が「大谷吉継の墓」をこの地に建てたとされています。

巧妙な鉄砲戦略「島津義弘陣跡」

笹尾山・石田三成陣跡より、南に約800m下った辺りが、「島津義弘陣跡」と言われています。島津義弘といえば、奇跡に近い確率で関ケ原の戦いから生還した「島津の退き口(のきぐち)」が有名ですが、鉄砲を巧妙に使って戦ったことでも知られています。

陣中では壕も掘らず、柵もつくらず、鉄砲隊は交互に入れ替わり狙撃し、騎馬隊を撃ち落としていたそうです。わずか800名程度ともいわれる少数部隊で、西軍を中央から援護していたという事実を踏まえて史跡を巡ると、陣跡の景色もまた違って見えてくるのではないでしょうか。

勝利へと導いた「徳川家康最後陣跡」

最後にご紹介するのは、JR関ヶ原駅からすぐそば、陣場野公園と呼ばれる緑豊かな場所ににある「徳川家康最後陣跡」。ここは、関ケ原合戦当日午前11時ごろ、家康は苦戦に苛立ち、本陣を桃配山からまさに関ケ原の中央部、三成本陣の笹尾山のすぐ下へ移動させました。家康からの伝令により松尾山の小早川秀秋に発砲を命じ、見事寝返りへと仕向け、関ケ原合戦を勝利へと導いたのです。

合戦後この場にて引見が行われ、討ち取ってきた敵の首級が実検されました。土壇中央には「床几場(しょうぎば)徳川家康進旗験馘處」と刻まれた標柱が建っています。

戦国最大の戦と言われる「関ケ原の戦い」。岐阜関ケ原古戦場記念館で学び、史跡巡りをすることで、より深く関ケ原の歴史に触れることができます。見どころ満載の関ケ原で、あなたも新しいまちの魅力を発見しませんか?

スポット詳細

【岐阜関ケ原古戦場記念館】
住所:〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/

▼事前予約はこちらから
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/attention/

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