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半田の酒造り文化と日本酒の魅力、國盛の伝統にふれる「國盛 酒の文化館」

おでかけ

愛知県・半田市
2021.10.19

いずのうみ

ライター・エディター

半田の酒造り文化と日本酒の魅力、國盛の伝統にふれる「國盛 酒の文化館」

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ゆったりと流れる運河沿いに黒壁の蔵が立ち並び、数々の歴史的建造物が残る知多半島の半田市。江戸時代から運送業や醸造業がさかんに行われ、栄えてきた町です。

そして、今も半田市にはいくつもの酒蔵やカブトビールを造る赤レンガ建物、お酢・味ポンで有名なミツカンの本社などがあり、醸造文化が脈々と受け継がれています。

今回は、200年以上前から酒造りに使われていた蔵を利用した「國盛 お酒の文化館」へ行ってきました!酒造りについてだけでなく、日本酒の魅力や先人の知恵の詰まった道具・技術についても理解を深められますよ。

國盛 酒の文化館とは

國盛 酒の文化館 館内の様子

國盛 酒の文化館は、中埜酒造株式会社が運営するお酒の博物館です。中埜酒造は1844年(弘化元年)に創業して以来180年近くも半田の地で酒を造り続けている老舗ですが、いち早く機械を導入し、酒造りの伝統の技と心を受け継ぎながら安定した品質と向上を実現しました。

そして1985年に新工場が完成・稼働したことを機に、約200年にわたり酒造りが行われていた酒蔵を改修し、「國盛 酒の文化館」を創設。館内には実際に酒造りに使われていた道具が展示されているほか、知多の酒造り文化や日本酒の基礎知識についても理解を深められます。

重厚感のある蔵

重厚な黒塗りの壁、格子のはまった白い漆喰窓が特徴の蔵は、建物自体が知多の酒造史の語り部とも言えるでしょう。1階には受付があり、2階には展示、試飲スペース、売店があります。

施設の人が館内を解説しながら案内してくれるため、日本酒に詳しくない人でも気軽に質問できるのが嬉しいですね。

それでは、さっそく館内へ入りましょう!

知多の酒造りや國盛の歴史を紐解くパネル展示

受付を済ませ、階段を上ります。

酒造りに使われていた時代には、1階はお酒を造る場所、2階は倉庫として使われていたそう。そのため階段も急勾配になっているのでゆっくりと上りましょう。階段横には実際に使われていた大きなタンクも見ることができますよ。

日本酒に関する知識や半田の歴史などがわかるパネルコーナー

壁一面に並ぶパネルには、知多で酒造りが栄えた背景や中埜酒造の銘柄・國盛にまつわるエピソードが書かれています。

知多は気候と地理に恵まれていたことから、お酒造りが盛んに行われるようになりました。知多では300年以上前、江戸時代初期の寛文5年(1665年)には知多全体で114軒、半田では10軒の酒造家が創業していたと言われています。

知多は年間平均気温15.5度と醪(もろみ)の発酵に適した気候風土で、銘醸地と言われる灘や伏見、西条の降水量や気温と比べても大差がありません。さらに良質な酒米と清らかな湧き水に恵まれたほか、徳川御三家、尾張藩の奨励もあり、良い酒を造る環境が整っていたのです。

そして、江戸時代の中頃(1723年)には江戸への出荷もはじまりました。知多は江戸と上方(現在の大阪)の中間に位置することから「中国酒」として親しまれ、18世紀末には江戸に入る酒の3割を担う大産地として成長を遂げます。

そうした背景もあり、國盛蔵が弘化元年(1844年)に創業。「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなること」を望む気持ちを込めて「國盛」と命名されました。

明治23年(1890年)に知多半島で第一回大日本帝国陸海軍合同の大演習が行われた際には、國盛蔵の敷地内に大本営がおかれ、明治天皇をお迎えした実績もあります。

また、「酒」の漢字の成り立ちや10月1日が日本酒の日と言われる理由なども書かれており、「へぇ〜!」となるようなお酒に関する豆知識が得られるのもおもしろいポイントです。

酒米や米作りの工程を見て楽しむ

日本酒はお米と水が主な原料となりますが、酒造りに使われるお米は私たちが普段食べているお米(一般米)とは違い「酒米(さかまい)」と呼ばれています。酒米は一般米より粒が大きく、タンパク質や脂肪が少ないことが特徴です。日本酒に詳しい人はお酒を飲んで酒米の品種を当てられる人もいるほど。

そして、酒米を精白し雑味を少なくする工程を「精米」と呼び、精米する割合でお酒の呼び名や味も大きく変わります。

玄米と精米度50%の酒米の比較画像

館内には、精米歩合と実際のお米が見比べられる展示があり、精米していないものと50%精米したものでは粒の色も大きさもこんなに変わります。

日本酒造りの工程を表したジオラマ

お酒造りの工程がわかりやすくジオラマで作られている展示も。今は機械化されている工程が多くありますが、昔は一つひとつの工程を職人が手作業で丁寧に行っていたことがわかります。

和紙人形作家・石垣駒子さんの作品

ジオラマの人形は和紙でできているため趣があり、日本酒にぴったりです。

このほか、ちょっと変わった酒器や徳利もあり、先人たちの「日本酒を楽しくおいしく飲もう」とする工夫にもふれられます。

可杯(べくはい)

可杯(べくはい)は高知の土佐の座興杯でお座敷遊びでも使われている酒器です。コマのような形で置くと傾いてしまうことから、お酒を継がれたら飲み干さなければなりません。
形状はさまざまで穴の空いたもの、天狗やひょっとこの形をしているものなどもあり、高知のお土産としても人気です。

鳩徳利

鳩の形に似ている鳩徳利は、囲炉裏や火鉢の灰に斜めに差して人肌の燗に温める酒器です。灰の中に入れることで遠赤外線でじっくり温まるため、お酒の風味を損なわずまろやかな味のお燗ができるそう。

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【國盛 酒の文化館】
住所   :愛知県半田市東本町2-24
電話番号 :0569-23-1499
営業時間 :10:00〜16:00
休館日  :木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)
入館料  :無料(要予約)

https://www.nakanoshuzou.jp/museum/

いずのうみ

ライター・エディター

愛知県名古屋市在住。コピーライター3年、広告代理店でメディア編集者3年を経てフリーランスへ。金融やSDGs、ファッションなど幅広いジャンルのメディアで編集経験を積む。現在はグルメ・トラベルを中心に取材や執筆を行う。

趣味は旅行、読書、お酒。国内旅行が好きで47都道府県を制覇し、現在は2周目を満喫中。自身でもお酒に関するメディアを運用し、365日文章にふれる生活を送っている。


https://twitter.com/izunoumi_110

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