今年の節分は2月2日(火)!今改めて「節分」について知ろう。

掲載日:2021.01.31
今年の節分は2月2日(火)!今改めて「節分」について知ろう。

古くは平安時代のころから日本人に親しまれているという「節分」。

節分には、豆まきをしたり恵方巻きを食べる風習がありますが、特に豆まきは子どもたちが楽しみにしているイベントの1つです。でもそもそもなぜ「なぜ節分に豆をまくのか?」「なぜ恵方巻を食べるのか?」知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はそんな節分について深く探っていきたいと思います。

節分ってそもそもなに?

今では2月3日に定着している節分ですが、本来は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを「節分」と呼んでいました。

しかし現代では、立春の前日だけが行事として残り、今日に至ります。春の訪れである立春は1年のはじまりでもあり、とくに待ち望まれていたため、立春の前日だけを節分と呼ぶことになったのが現代の節分の由来だといわれています。

節分はいつからはじまった?

節分の行事の中で最も有名な豆まきのルーツは中国の邪気祓いの行事「大儺(たいな)」にあるとされます。日本に伝わったのは、平安時代。「追儺(ついな)」という行事が宮中で行われるようになりました。

ただ、豆まきがいつ頃はじまったのかは明確ではありません。文献の上では南北朝時代には追儺に取り入れられて、「鬼は外、福は内」と唱えられていたことが分かっています。

なぜ節分に豆をまくの?

現在の節分の豆まきには、大豆を用いることが一般的ですが、かつての豆まきでは、米・麦・粟・炭なども使われていました。そんな中、大豆が主流になったのは「鬼毒」を消して痛みを止めると中国の医書 『神農本草』に書かれていたことに由来するとも、豆を投げれば「魔を滅する=魔滅(まめ)」からだともいわれます。

昔の人は、病気はすべて鬼のしわざと考えていたため、悪いことをする鬼が来ないようにと願って豆をまいたというわけです。 つまり節分の豆まきは「一年の最後の日に鬼を退治して、新しい年をむかえましょう」という、昔のおまじないのようなもの。 それが現在でも残っているのです。

“炒った”豆を使う理由は?

豆まきに使用する豆は火を通した炒った豆を使います。豆まきは悪いものを追い出すための行事です。そのため、もし火を通さずに、そのままの豆をまいて芽が出てしまったら大変!
芽が出て、追い出したはずの悪いものが育たないように、炒った豆を使うのだそう。

節分でまいた豆から芽が出てしまった場合、「人間が鬼に食われる」「その家に凶事が起こる」などの俗信もかつて日本各地に存在していたようで、まいた豆から芽が出ることは絶対に避けなければならないことだったと言われています。

また、豆を炒ることによって皮が剥がれ、それが新年の象徴とみなされるという意味合いもあったそうです。

鬼も内!?地域によってことなる豆まきの掛け声

節分の豆まきといえば、「鬼は外! 福は内!」という掛け声のもと、部屋の奥から玄関に向かって豆をまく方法が一般的です。しかし地域によってこの掛け声は、鬼を悪とみなさないで「鬼は内、福は内」「福は内、鬼も内」などと唱えるところもあります。中には、掛け声に鬼が登場しないところもあるんです!

ほかにも京都の一部では、豆まきをする人のほかに、すりこぎ、しゃもじなどを手にした人が「鬼は外、福は内」に合わせて、「ごもっとも、ごもっとも」なんて合いの手をいれるんですから驚きです。

ところ変われば、風習も全然ちがいますよね。知れば知るほど奥深い節分です。

なぜ節分に「恵方巻き」を食べるの?


大阪発祥と言われている「恵方巻き」ですが、この数年ですっかり日本全国でおなじみとなりました。今ではコンビニエンスストアやデパート、スーパーなどでお正月が終わると絶対に目にしますよね。そんな恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのにはじまったといわれています。

では、どうして恵方巻きは一本丸かじりで食べるのでしょう?

それは一本丸ごと食べることで商売繁盛や幸福を一気にいただくという意味合いが大きいようです。「一気に食べなければ運を逃してしまう」ということから、食べ終わるまでは無言で食べるのが昔からの習わしとなっています。

今年の節分は、124年ぶりに2月2日!

節分と言えば2月3日と思う方も多いかもしれませんが、なんと!今年は124年ぶりに2月2日なんです。季節のはじまりである立春・立夏・立秋・立冬は暦の上での日付ではなく、地球が軌道上の立春・立夏・立秋・立冬の4点を通過した日を指します。

そのため季節は地球が軌道上のどこにいるかによって定まり、軌道上の位置をより細分化したものを二十四節気と呼びます。その中でも、それぞれの中間に位置する春分・夏至・秋分・冬至は季節を大きく分ける日として日本人の生活に浸透しています。

地球は1年(365日)をかけて軌道上を1周しますが、厳密には1年=1太陽年(365.2422日)、つまり365日と6時間弱。そのため、4年おきに閏年を設けることで1日増やし、おおよそ元の状態に戻すということを繰り返しています。そんなわけで、そのズレが積もっていった結果、今年の節分は1日早い2月2日へ移ったわけなんです。

今回は「節分」について、深く迫ってみました!これを機に、お子さまとの生活に今までやっていなかった年中行事を取り入れ、家族で四季折々を楽しむきっかけにしてみてくださいね。

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