目次
「名古屋にデザインが優れたホテルが少ない」
「名古屋の出張&観光は日帰りできるからホテルは必要ない」
そんな思いを抱いたことがあるすべての人に朗報です!
名古屋観光・出張での滞在、体験をもっと豊かにする宿泊施設「セブンストーリーズ」が名古屋駅から徒歩3分という好立地に誕生しました!建物は8階建てで各階1部屋ずつ、全7室ある宿泊施設です。
今回はセブンストーリーズの魅力をたっぷりお伝えしていきます。
7つの物語とここにしかない宿泊施設を
「セブンストーリーズ」は1年のうち180日が宿泊施設、残りを月額約30万円のマンションとして提供されている民泊とマンスリーマンションのハイブリッド型施設です。名前には、「7つの物語」という意味と「階」「階層」という意味が込められています。
その特徴は、名古屋ではめずらしいデザインに優れたライフスタイル型宿泊施設であること。内装は愛知県に縁のある7組の建築家・デザイナーによって、地域の魅力を感じる素材・工芸・文化に着想を得て、1室1室を丁寧につくりあげられています。
また、観光・ビジネス利用の両面で宿泊できるよう、各部屋は最大5名の宿泊が可能なファミリー・グループ向けの仕様に。各部屋にはキッチン・ランドリーも完備されており、一般的なホテルよりも滞在性を高めたつくりになっています。
セブンストーリーズへのアクセスは、「JR名古屋駅」地下街1番出口から徒歩約3分と好立地。中部国際空港への前泊や後泊、名古屋観光や出張などさまざまなシチュエーションで利用できます。
チェックインをしよう!
入り口へ入ると、24時間対応の無人のチェックインカウンターがあります。利用者は宿泊予約したら、チェックイン時間に合わせ1階で受付を済ませます。
受付を終えたら、エレベーターで各階へあがります。それぞれのお部屋には一冊の物語のように、名前が付けられています。
ここからは、実際に各部屋をみていきましょう〜!
2階:青の変奏|水野太史建築設計事務所+水野製陶園ラボ
まずは2階から。本の表紙のような入り口が出迎えてくれます。
扉を開けると、物語のはじまりです。
各階には階数は表示せず、お部屋のタイトルと担当建築家の名前が記されています。
2階のデザインは常滑で「水野製陶園」としてタイルをつくりながら、建築設計事務所をしている水野太史さんが担当。
やさしい光が差込む空間は、全体が清潔感と品の良さに溢れています。床のタイルはすべて常滑焼。釉薬によって一つひとつ異なる表情はまるで、常滑の美しい海や空を眺めているよう。
青の変奏では家具は同一サイズのユニット家具を複数組み合わせています。
椅子として、ベッドや収納棚として、さまざまな形に変えてお使いいただけます。
3階:葡萄色の中の漆黒|rhyme design
3階は名古屋と東京を拠点にインテリアデザインを手がけている「rhyme design」の篠元貴之さんが担当。
小牧市の「尾張漆器」に着想を得ており、「葡萄色の中の漆黒」という名の通り、ワインレッドを基調とした空間が広がります。ワインは注がれ口では赤いのに、グラスに溜まると黒ずんで見える。その色の深さを空間全体で表現されているのだそう。
赤は興奮色なはずなのに、このお部屋は不思議なくらい心が落ち着きました。非日常感を感じられるので、日常から離れて一人でゆったりと過ごした人にもおすすめなお部屋です。
4階:菴 /Iori|NIIMORI JAMISON
続いては清須市の伝統工芸品「曲物」に着想を得てつくられたお部屋。
大阪とメルボルンを拠点に、建築・インテリア・家具などの設計を行う事務所「NIIMORI JAMISON」の新森雄大さんとジェームス・ジャミソンさんが担当されています。
寝室には大迫力の曲木のオブジェが!なんと、照明になっているんです。それだけでなく、緩やかに部屋の居場所を規定する壁のような役割やハンガーラックとしての性質も持ち合わせており、宿泊・滞在施設に必要な機能を補っています。
寝室への入り口も、曲物をイメージしてつくられています。
全体的に暗めのお部屋の設えに「白木」の「白」が浮かび上がるようなアクセントに。シンプルながらも特別感があります。
5階:都市の中で眠り、起きる|1-1 architects
5階は「1-1 architects(イチノイチアーキテクツ)」の神谷勇机さんと石川翔一さんらによる一室。こちらのお部屋では都市の中で眠り、起きる体験をつくるため、外としての客室を設計されています。
デザイナーのお二人が刈谷市出身であることにちなんで、刈谷のお祭り「万燈祭(まんどまつり)」をモチーフに、旅先をお部屋に持ち込むことを許してくれる、縁側のような寛容な設えとなっています。
万燈祭の写真の解像度を下げてピクセル化し、それらが天井に映り込むことでさらに抽象度が高まり、都市の風景と混ざり合う風景をつくられています。
外としての客室をイメージし、本来なら家の外にあるはずの縁側が室内に設けられているんです!
また、銀色の素材を貼り、木の素材がうっすら反射して見えるようにすることで、「室内」という感覚を取り払い外性を高めたデザインになっています。
縁側に座っていると、障子紙が映すやさしい光と影に誘われ、お部屋の中でゆっくりと疲れを癒せます。
ここでの宿泊体験を通して、万燈祭や刈谷市に足を運んでくれる人が少しでも増えたら。そんな想いが随所に詰まっています。
6階:有松の転写|matomato
6階は「matomato(マトマト)」の松田孝平さんと走川礼奈さんによる、有松鳴海絞りや喫茶文化に着想を得たデザインのお部屋です。有松絞りの立体形状をデザインに生かしたテーブルや、地元の祭りのちょうちんの色合いを表現したアートが飾られています。
こちらのテーブルは、有松鳴海絞りの特徴である立体形状をテーブルの天板に写しているんです。よくテーブルを見ると、有松の伝統柄がわかります。
壁に飾られているアートは、地元の祭りのちょうちんの色合いを表現。
またお部屋のソファーは名古屋といえば!の喫茶店をイメージしており、ゆったりと寛げます。朝はコーヒーを飲みながら朝食をとり、昼はコーヒーを淹れて、夜は寝る前に一杯のお酒を。キッチンとソファがつながっているので、宿泊者が好きな場所に座って、それぞれの時間を過ごせます。
ベッドまわりは小上がりになっており、有松絞りの要素を備えたインテリアがアクセントに。お部屋全体に名古屋らしさがちりばめられています。
7階:7階のコテージ|ZELT
日本を代表する家具メーカーカリモクと家具デザイナーでもある建築家・「ZELT(ツェルト)」の柴山修平さんがコラボしたお部屋です。
家具はすべてカリモク、加えてお部屋に必要な機能をすべて木材のような質感で揃えることで、森の中のコテージにいるような空間に。
ドアノブまでも木製のものを使用。
お部屋の奥側に小上がりをつくることでコテージのウッドデッキのような印象になっています。ローテーブルは現代版のちゃぶ台。
日常的でありながらも、木肌の多さにより、「非日常」の気持ちよさを感じられるはずです。
8階:多元的な|ambientdesigns
8階は、名古屋と東京を拠点として、場や空間の設計をおこなっている建築設計事務所「ambientdesigns」の石黒泰司さんが担当。名古屋市をイメージさせる「金」から金工芸をポイントで使ったお部屋です。
壁や照明器具にも金が使われています。
特徴は、異なる段差がつくられていること。そうすることで、縁側のように座って落ち着く場所になったり、テーブルになったり、荷物を置く場所になったり、ロフトベッドみたいな使い方をしたりと、使う人によって多様な使い方ができます。
家族連れの方の滞在にもおすすめです。高いところが好きなお子さんには喜ばれること間違いないのお部屋ではないでしょうか。
愛知県の素材・工芸に着想を得た宿泊施設「セブンストーリーズ」。ここは、名古屋を訪れる人が暮らすように街を楽しむことのできる場所です。
ぜひセブンストーリーズでの滞在を楽しみながら、名古屋の魅力を再発見してみてくださいね!今後は、民泊やマンスリーマンション以外にもイベント利用にも貸し出していただけるそうなので、今後の展開も楽しみです。