【スウェーデンの暮らし】ベジタリアンミールが主流?スウェーデンのスーパーのデリコーナー

スウェーデン
掲載日:2021.03.26
【スウェーデンの暮らし】ベジタリアンミールが主流?スウェーデンのスーパーのデリコーナー

日本ではコンビニやスーパーで、さまざまな種類のお弁当やお惣菜を購入することができますが、スウェーデンはどうなのか興味ありませんか?

今回は、スウェーデンのスーパーのデリコーナーをご紹介したいと思います。……といっても、日本のようにバリエーション豊富では無いのですが。スウェーデンの皆さんが普段どんな物を食べているか写真と一緒にご紹介していきたいと思います。

まずは1枚目。こちらはシーザーサラダ。ヘルシー志向の方が多いせいか、スウェーデンではサラダは大変ポピュラーで、スーパーには量り売りのサラダバイキングがありますし、軽食もこのようにパックに入った色々なサラダが売っています。野菜の下にペンネが入っているのが一派的でサイズも大きいので、サラダのみでしっかりお腹が膨れます。

こちらは下にペンネが入っているパスタサラダ。スーパーやコンビニに4~5種類ほど置いてあるのが一般的です。左側は「Räk & Kyckling 小エビ&チキン」。具は茹で卵・小エビ・フライドオニオン・コーン・レタスに袋に入ったサウザンドレッシングがたっぷり。ちょっと食べにくいのですが、小さなプラスティックのフォークが蓋の裏側についています。

右側は「Ost & Skinka チーズ&ハム」。こちらはカクテルトマト・コーン・スウェーデン産ハム・ゴーダチーズ・レタス・ペンネが入っています。

奥に置いてあるものは、また違った味のもの。チキンにカレードレッシングのものがなかなか美味しいです。

こちらもサラダをしっかり摂りながらお腹も膨れるラインナップ。「スマートミール」と名のついたカップは、たっぷりのサラダにファラフェルが入ってお腹が膨れます。ロゼフムスと一緒に。

◆ファラフェル
ゆでたヒヨコマメに、ニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状の料理。 

◆フムス
ゆでたヒヨコマメに、ニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状の料理。ディップとして人気です。

そしてその下にあるのが「ミニデリ」。
こちらは「フィロ&ほうれん草、ホワイトチーズ&ザジキ」と書いてありますが、これは日本人にはほうれん草しか馴染みがないですよね。フィロ・ホワイトチーズ・ザジキを説明していきましょう。

◆フィロ
イーストを含まない生地で作る中東やバルカン発のペイストリー生地。多くの層を重ね、オリーブ油を塗った上で焼いてペイストリーを作り、中に色々と具を入れて楽しみます。”お惣菜パンならぬ、お惣菜ペイストリー”といったところでしょうか。この中には好きなものを入れますが、この商品にはミンチが入っているフィロが使われています。

◆ホワイトチーズ
白カビチーズもホワイトチーズと呼ばれますが、こちらはギリシャのフェタチーズの事です。

◆ザジキ
通常羊またはヤギの乳から作る水切りヨーグルトにキュウリ、ニンニク、塩、オリーブ・オイル、コショウ、イノンドを加えて作るソース&ディップ。レモン果汁、パセリ、ミントを加える場合も。ここではドレッシング代わりに。さっぱりしていますよ!

そして写真、手前右側はミューズリーと中でミックスできるヨーグルト。ミューズリーが入っているので、お腹の持ちもいいですね。

先にご紹介したひよこ豆の揚げ物ファラフェルはヴィーガンバーガーのお肉の代わりだったり、サラダのお供などで中東発祥の料理ですがスウェーデン人の間でも人気が高いです。

お次はこちら。お弁当のようなものが並んで2つ。

左は「トレンディーフリッターズ」(流行の揚げ物)と名前がついていますが、こちらなんとすべて自然食品を使用したラクトスフリー&ベジタリアンミールとなっています。日本だとまだ普通のスーパーで完全なベジタリアンミールを買おうとすると、なかなか難しいのではないでしょうか?ラクトスフリーも同じですね。

中身はというと、
アブラナ
ビートルート
ひよこ豆のフライ
ブルグルサラダ
ミントヨーグルト
タブーリ
パプリカミックス。

こちらもまた聞きなれない中東の料理が多く使われています!

◆ブルグル
プチプチした食感が特徴のトルコの挽き割り小麦。ご飯やパスタの代わりに。

◆タブーリ
中東のパセリたっぷりのサラダ。トマト、ミント、タマネギ、ブルグルを細かく刻んだパセリにオリーブオイル、レモンジュース、塩、ピーマンで味付けしたベジタリアンサラダ。

そして右側の者もベジタリアンミール。「アーバングリーン」(都会のサラダ)と名付けられたこちらの中身は

ズッキーニ
ワインリーフ
キヌアピラフ
ひよこ豆とナス
ミントヨーグルト
タブーリ
パプリカミックス

となっています。豚ひき肉かな?と一瞬見えるものはキヌアピラフですのでとっても栄養価が高くヘルシーです。こちらももちろん、ベジタリアンフード&ラクトスフリー。パッケージについたQRコードをスキャンすると、何が入っているかすべて確認することができるので安心です。

日本で発売すると、ヘルシー志向の女性の方に人気が出るかもしれませんね。ベジタリアンフードでお腹がいっぱいになる工夫された中東テイストのメニューです。

売り場には先にご紹介した2つ意外にも同じメーカーが作っているボックスがありますが、こちらはチキンなどが入ったベジタリアン向けではないもの。ヘルシーながら色々と選べるのは良いですね。

こちらはサンドイッチ。バゲットに具が挟んであるのですが、日本のそれと比べると大変大きいサイズとなっています。恐らく日本で購入出来る一般的な「バゲットサンド」の倍の長さはあるかと思います。1つでお腹いっぱいです。こちらは約500円ほど。

具はハムにチーズ、トマトにシーフードサラダなどが一般的です。

こちらはタコスの生地のような薄い生地に、具を色々ラップしてあるラップロール。中央のものはキプロスのハルミチーズがメインで入っています。こちらも大変大きく具もギッシリと詰まっています!約700円ほど。

ハルミチーズはヤギ乳と羊乳の混合物から作られるセミハードタイプの非熟成塩漬けチーズで、スウェーデンではとてもポピュラーで、ベジタリアンハンバーガーのお肉の代わりに使われることも。キュッキュッとした歯ごたえがトレードマークです。

こちらは普通のサンドイッチ。スウェーデン人は栄養価の高い茶色いパンを好んで食べるので、日本のようなフワフワの白パンのサンドイッチというのは見かけないかもしれません。

こちらはスウェーデンらしいオープンサンドイッチ。パンの上に茹で卵・マヨネーズ・小エビ・レッドオニオンとミニトマトが乗っているもの、場合によってはキャビアが乗ったり。

こちらも一般的なオープンサンドイッチ。小エビがたっぷり、レモンをしぼってディルと頂くスウェーデン人のお気に入りメニューです。

こちらも同じく具がたっぷり乗ったオープンサンドイッチ。こちらは夏らしくザリガニと小エビのミックスです。スウェーデンでは8月がザリガニのシーズンです。

これがデリコーナーに置いてあるのもスウェーデンらしいですね。人気のKALLESキャビアのミニチューブ。1回分、12g入った使い切りキャビアです。キャビアといっても、中身はタラコを使ったクリーミーなペースト。茹で卵やパンに塗って食べます。

KALLES KAVIER
https://www.kalles.se/

日本でもIKEAで購入出来ると聞いたので、ぜひ試してみて下さいね。

こちらは温めて食べるミールになりますが、こちらも全部ベジタリアンフード。ベジタリアンストロガノフ、ベジタリアンミートボールにマッシュドポテトになります。

こう見ると、いかにスウェーデン人が健康志向で食にこだわっているかが伝わってきますね。1個1個のサイズが大きく種類も日本に比べるとあまり無いので、日本人としては小腹がすいた時にサッと外でも食べられるようなサイズの軽食やホットスナックがあればいいのになぁと思ってしまいます。

以上、スウェーデンのデリコーナーでした。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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