【スウェーデンの暮らし】豪華客船でバルト海クルーズの旅。海上でいただく料理「Julboad」

海外
掲載日:2019.01.22

冬の味覚を楽しむビュッフェ

では待ちに待った食事を取りに行きましょう!ビュッフェのお料理が並んだカウンターには「VINTERSMAK」(冬の味覚)の文字が。

まずは冷菜。種類が沢山あります。Julboadのメニューですがこちらはクリスマスなど時期を問わずにスウェーデンで良く食べられるものばかり。ゆで卵にその隣はStekt inlagd strömming(ニシンの酢漬け)、そしてサーモンやキャビアなど。

Stekt inlagd strömmingはスウェーデンの伝統的な一品ですが、意外や意外。日本の味ととても良く似ているので、旅行中に食べるとちょっと「ほっ」とする味かもしれません。ニシンをフライにして甘酢に漬けてあります。

そしてこちらもオーソドックスなハムやパテ。ロースハム、ゆでハム、七面鳥などが人気です。サイドにあるのはレッドオニオンやクリスマスの時期らしいサフランを使った黄色いサラダ。

他にもJulboadをはじめスウェーデンのスターターで季節を問わず人気なのはSenapsill(ニシンのマスタード漬け)。生のニシンをマスタードや酢で漬けたもの。瓶に入ったタイプがスーパーで買うことができます。

さてこちらは温かい品々。一番右は、スウェーデンのクリスマス料理といえばかかせないJanssons frestelse(ヤンソン氏の誘惑・アンチョビを使ったポテトグラタン)。アンチョビの塩気が効いた、誰からも好まれる味のポテトグラタンです。ほかにも、ポテトグラタンやサーモンのキッシュなどが並びます。主食には、茹でたジャガイモ、グリルしたジャガイモ、マッシュポテト等とさまざまな調理方法のジャガイモが揃います。

こちらはソーセージにミートボールに、とスウェーデン人が年中通してお気に入りのメニュー。他にも色んな手法で調理したサーモンが並びます。サーモンはやはりとても人気で、脂ののったノルウェーサーモンがとても美味しいです。

一番左、普通のJulskinka(クリスマスハム)と思って食べたのですが、なんとベジタリアン用のレシピで作られたJulskinkaでした!その横のものが普通のJulskinkaになります。ベジタリアン用は、ハムの代わりにセロリの根を使っていました。周りはマスタードやハチミツにパン粉をまぶしてオーブンで焼いてあったので、見た目も普通のJulskinkaのよう。アイデア料理ですね。

他にもかかせないのが様々なチーズ。奥にはクラッカーやKnäckebröd(クリスプブレッド)、チーズのお供のブドウが。

その横には写真では良く見えませんが、パンやバターが並びます。パンもさまざまなタイプが置いてあるのですが、こちらではやはり茶色い穀物パンが人気です。日本のようなふわふわの食パンというのは、まずお目にかかりません。

スウェーデンは乳製品の種類が本当に豊富な国ですので、こちらのバターはとっても美味しいですよ!

Julboadでの目玉、子ども達は大喜びキャンディ取り放題のGodisrummet(キャンディールーム)。スウェーデン人はキャンディが大好きで日常的に良く食べるので、大人にもうれしいサービス。通常時には勿論ありません。クリスマスだけのお楽しみです。

本当に沢山の種類のキャンディーが置いてあったので選り取り見取り。どれを食べようか迷ってしまいます。お皿に山盛りとってテーブルへと戻っていく子ども達を沢山見かけました。

レストランや船内には大きなクリスマスツリーやプレゼントが。次回はBirka社のクルーズ旅行についてもう少し触れていきたいと思います!

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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