【スウェーデンの暮らし】豪華客船でバルト海クルーズの旅。海上でいただく料理「Julboad」

2019.1.22

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。今回は、豪華客船で行くバルト海クルーズを前編・後編でご紹介します。


皆さんクルーズ旅行へ行ったことがありますか?日本にいると、なかなかそういう機会も無いと思うのですが、ここスウェーデンでは「クルーズ旅行」がとても人気です。私もよくちょっとした楽しみに、気分転換にとクルーズへ出かけています。それくらい気軽に行け、思い出に残るのがスウェーデンのクルーズ旅行。

 

ストックホルム発のクルーズというと、大きなメインのクルーズ会社が3社あるのですが、今回はそのなかでも「船内一泊旅行」にお勧めのBirka社のクリスマスクルーズをご紹介します!

 


乗り込むのは上の写真の船です。なんと11階建てで一番上のフロアはクルーズ中にランニングが出来るようになっています。船の中にはレストランにクラブにスパ、プールに免税店と、何でもあります。

 


なぜBirka社がおすすめかというと……こちらのキャビン!ストックホルム在住デザイナーAlexander Lervikが手掛けた「CABIN DESIGN」があるからです。

 

一般的なキャビンや、Birka社でもこちらのデザインキャビン以外は皆さんがご想像するような折り畳みベッドに小さな部屋、丸い窓がついたちょっと不便な小さなキャビンが多いのですが、こちらのデザインキャビンはホテルの一室に泊っているかのような過ごしやすさ!

 

沖へ出ますので、クルーズ中に携帯の電波が切れてしまったり、キャビンのあるフロアによっては船内wifiが届かなかったり……など不便もあるのですが、こちらのキャビンはwifiもバッチリ。ふかふかのベッドに大きなテレビもついています。

値段はその都度タイミングによって変わりますが、このお部屋は1部屋5,000~10,000円ほど。ツインかダブルか選べます。2人で泊まれば一泊クルーズしてこの値段のみ。普通のホテルに泊まるのと同じくらいの値段か、ストックホルムの相場よりかなり安いので、クルーズ船で1泊旅行をした方がお得という事になります。

 

 

さて、今回ご紹介するのはクリスマスクルーズですので、目玉はこちら、Julboadになります。Julboadはスウェーデンの伝統的なクリスマステーブルのお料理の数々。

 

船には何軒ものレストランやカフェ、バーがあるのですが、Julboadは日ごろビュッフェ料理を提供しているこちらのレストランSjösalenで楽しむことが出来ます。

 

上の写真、なんとレストランの中の様子です。クリスマスに合わせてこんなに素敵なデコレーションがされていました。レストラン内は白が基調になり幻想的です。

 

 

席の予約の仕方はとても簡単。ネットでクルーズ旅行を予約すると予約番号が発行されるのですが、船に乗る前に自動チェックインマシーンに番号を打ち込めば、キャビンのカードキーや予約したビュッフェの座席番号が記載されたカードなど、必要なもの一式が手に入ります。チェックインも機械で楽々です。

 

あとはビュッフェ開始時刻を待って、カードに記載されている座席番号の席へ行けば好きに食事を楽しむことが出来ます。

 

 

Julboadは特別なクリスマスシーズンのみ。仮装をしたスタッフが迎えてくれます!通常時に何度も利用したことがあるのですが、クリスマスシーズンにJulboadを頂くのはこの時が初めてでしたので、まるでどこかのテーマパークに来たかのようなその変わりように大変驚きました!

 


では待ちに待った食事を取りに行きましょう!ビュッフェのお料理が並んだカウンターには「VINTERSMAK」(冬の味覚)の文字が。

 

 

まずは冷菜。種類が沢山あります。Julboadのメニューですがこちらはクリスマスなど時期を問わずにスウェーデンで良く食べられるものばかり。ゆで卵にその隣はStekt inlagd strömming(ニシンの酢漬け)、そしてサーモンやキャビアなど。

 

Stekt inlagd strömmingはスウェーデンの伝統的な一品ですが、意外や意外。日本の味ととても良く似ているので、旅行中に食べるとちょっと「ほっ」とする味かもしれません。ニシンをフライにして甘酢に漬けてあります。

 


そしてこちらもオーソドックスなハムやパテ。ロースハム、ゆでハム、七面鳥などが人気です。サイドにあるのはレッドオニオンやクリスマスの時期らしいサフランを使った黄色いサラダ。

 

他にもJulboadをはじめスウェーデンのスターターで季節を問わず人気なのはSenapsill(ニシンのマスタード漬け)。生のニシンをマスタードや酢で漬けたもの。瓶に入ったタイプがスーパーで買うことができます。

 

 

さてこちらは温かい品々。一番右は、スウェーデンのクリスマス料理といえばかかせないJanssons frestelse(ヤンソン氏の誘惑・アンチョビを使ったポテトグラタン)。アンチョビの塩気が効いた、誰からも好まれる味のポテトグラタンです。ほかにも、ポテトグラタンやサーモンのキッシュなどが並びます。主食には、茹でたジャガイモ、グリルしたジャガイモ、マッシュポテト等とさまざまな調理方法のジャガイモが揃います。

 

 

こちらはソーセージにミートボールに、とスウェーデン人が年中通してお気に入りのメニュー。他にも色んな手法で調理したサーモンが並びます。サーモンはやはりとても人気で、脂ののったノルウェーサーモンがとても美味しいです。

 

一番左、普通のJulskinka(クリスマスハム)と思って食べたのですが、なんとベジタリアン用のレシピで作られたJulskinkaでした!その横のものが普通のJulskinkaになります。ベジタリアン用は、ハムの代わりにセロリの根を使っていました。周りはマスタードやハチミツにパン粉をまぶしてオーブンで焼いてあったので、見た目も普通のJulskinkaのよう。アイデア料理ですね。

 

 

他にもかかせないのが様々なチーズ。奥にはクラッカーやKnäckebröd(クリスプブレッド)、チーズのお供のブドウが。

 

その横には写真では良く見えませんが、パンやバターが並びます。パンもさまざまなタイプが置いてあるのですが、こちらではやはり茶色い穀物パンが人気です。日本のようなふわふわの食パンというのは、まずお目にかかりません。

 

スウェーデンは乳製品の種類が本当に豊富な国ですので、こちらのバターはとっても美味しいですよ!

 

 

Julboadでの目玉、子ども達は大喜びキャンディ取り放題のGodisrummet(キャンディールーム)。スウェーデン人はキャンディが大好きで日常的に良く食べるので、大人にもうれしいサービス。通常時には勿論ありません。クリスマスだけのお楽しみです。

 


本当に沢山の種類のキャンディーが置いてあったので選り取り見取り。どれを食べようか迷ってしまいます。お皿に山盛りとってテーブルへと戻っていく子ども達を沢山見かけました。

 

 

レストランや船内には大きなクリスマスツリーやプレゼントが。

 

次回はBirka社のクルーズ旅行についてもう少し触れていきたいと思います!

 

【profile】新谷 友海
愛知県一宮出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。