前回ご紹介したピカピカに手入れのされた、まるでハリウッド映画から飛び出してきたようなアメリカン・クラシックカーが世界中より集まる一大イベント「Summer Meet」。
コンテストに参加するそれはそれは素敵な車が街中をクルーズしていくのですが、今回は私がメインのコンテストよりも楽しみにしている事をご紹介したいと思います。
1枚目のこちらの写真。アメリカンカーでも車……でもなく、これは……自転車?!おじさん、どうやって乗ったんでしょう?後ろで子ども達が驚いて口を開けて見ています。こんな珍しい自転車が通り過ぎたら、思わず振り返ってしまいますよね!
おじさんは一定のスピードでスーッと漕いで通り過ぎて行きましたが、乗る時だけでなく一時停止の時や、降りる時も、一体どうしているのでしょうか?!とても気になります。
そしてこちらの車はクラシック……というか、よくぞここまで!というレベルでボロボロです。左奥に写っている車も、遠目で見ても手前のもの程ではありませんがボロボロです。
何故素敵でピカピカの車のコンテストにこのような乗り物が沢山登場しているのでしょう……?
こちらは途中で車が動かなくなってしまったのか、みんなで押して進んでいます。この車は綺麗ですが、フロントガラスにはコンテンスト参加のナンバーがついていません。しかもこちらを撮影したのはコンテストのクルーズがすでに終わった夜、22時頃。
押している人達も、道路脇にいる車を見に来ている人たちと気さくにお喋りをかわしながら進んでいきます。
こちらは……車の荷台に何とバーカウンターを設置し、ドライブしながら大勢で乾杯しています。さすがにどれも日本なら捕まってしまいそうな車の数々ですよね。
こちらも大きな旗を掲げたミリタリー車。よく見るとドアもありません。どの車も、大きな音を響かせて通り過ぎて行きます。
今回ご紹介している車の数々。こちらは、みんな車の大イベントにかこつけて「自分の車も見てくれ!」と集まってきたユニークな車を持つオーナー達なんです。
この日の為に、みんな大改造。私が毎年楽しみにしているのは、実はお祭り騒ぎのようなこの改造車の方のクルーズなんです。こちらはもちろんコンテストの時間もルールも関係ありません。夕方から夜にかけて、街中をゆっくりと騒ぎながら、思い思いに改造した個性あふれる車の数々が走っていきます。
それではズラっと集まってきた、改造車の数々の写真をご覧ください!
車の後部の「Luleå」という文字。Luleå(ルーレオ)とはスウェーデンほぼ最北部、フィンランドとの国境近くに位置する北極圏の街。Luleåからここまで約880キロ。880キロの道のりをこの車でやってきたんですね。
こちらは大胆にもドラゴンの顔をデコレートしている車。この車、とても印象的なので覚えているのですが、毎年やってきています!もちろん今年も来ていましたよ。
こちらもとても古そうですが、ステッカーを沢山貼って個性を出しています。沢山の車をみていても、茶色のカラーリングはなかなか珍しいです。
街の道は車でいっぱいになりますので、車道もこのように大渋滞。とってもゆっくり進んでいきます。奥の方では煙を豪快に蒸かしており、辺りは大盛り上がり。この時ばかりは皆無礼講です。
そしてこちら、何をしている所だと思いますか?小さい子が3人、何やら袋を持って車の前に立っています。車に乗っている人は、缶の飲み物を捨てていますね。
そして缶を「はいどうぞ」と子どもに渡しています。
スウェーデンでは、缶やペットボトル、瓶ボトルに至るまで、購入する時の値段にPanta(パンタ=リサイクル)ぶんの料金が上乗せされています。例えばペットボトルの飲料を買う時は、飲料が10クローナだとするとPanta分の2クローナが上乗せされた料金を払い購入します。そして飲んだ後に、空のペットボトルをPanta(リサイクル)すると、先に払った2クローナが戻ってくるという仕組み。Pantaは、スーパーなどの店頭にリサイクルマシーンがあるのでそちらでする事が出来ます。
そしてこちらの子ども達。車の人達は皆お酒を飲んでいるので空き缶が沢山出ます。そこで、止まっている車に声をかけて、空いている缶や瓶があったら貰い、それをPantaしてお小遣いをゲットしよう!というアイデアのよう。なかなかのナイスアイデアです!沢山の車をまわると、結構な額貯まるのではないでしょうか。
こちらの2枚の写真、缶の中にまだ残っているのに中身を全部捨てて(1枚目)、子ども達に空き缶をあげる(2枚目)ところをキャプチャーしました。
他にはトラックの荷台でロカビリーのバンド演奏が行われたり……
こちらは車……車でしょうか????こんな乗り物も!ひときわ目立っていたので思わず皆が振り返っていました。
改造車のクルーズは目立ったもの勝ちですので、ユニークな見た目の車が沢山。写真で雰囲気を少しはお伝え出来たでしょうか?ハリウッド映画顔負けの素敵なクラシック、アメリカンカーと、そしてその番外編で沢山集まってくる改造車の数々。
Summer Meet中の3日間は綺麗な車と改造車が入り乱れ、街中がお祭り騒ぎになり夏の風物詩となっています!