【ノルウェー トロムソ】冬はほぼ日が昇らない。ノルウェー北極圏の街、トロムソ

掲載日:2020.02.01
【ノルウェー トロムソ】冬はほぼ日が昇らない。ノルウェー北極圏の街、トロムソ

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

スウェーデンのお隣ノルウェーといえば、以前夏に訪れた世界遺産のある港町Bergen(ベルゲン)をご紹介したのですが、今回は冬の時期に是非訪れてみてほしい北極圏の街、Tromsø(トロムソ)をご紹介したいと思います。

こちら一枚目の写真、壮観ではないですか?海の真ん中に見えている島がトロムソの市街地になります。こちらの写真はロープウェーで丘に登って撮影しました。このとき気温はマイナス8℃前後と、北極圏にしては温暖な気温でしたが、丘の上は海風がダイレクトに吹いてきますのでそれはそれは寒かったです!

この海に囲まれたトロムソ市街地はトロムソ島といい、21平方キロメートルの小さな島となっています。写真でも見える大きな橋で、他のトロムソのエリアとつながっています。

そしてここトロムソには、なんと最終氷期が終わった頃(約1万年前)から人間が定住しているそうです!冬は真っ暗、また夏は白夜のこの寒い土地に、そんなはるか大昔から人が住んでいるだなんて想像が出来ません。すごいですね。一体当時の人たちはどのように生活していたのか思いをはせます。

こちらは市街地の港からの景色。北極圏へ行くのはこのトロムソがはじめてだったのですが、小さな空港を降り立った時からこのような感じの雪山が沢山見えとても感動したのを覚えています。

私がここへ訪れたのは1月の終わり~2月のはじめにかけて。思い立って旅立ったたった2泊の旅。私はただ「北極圏行った事ないから行ってみようかな」という気持ちだけで来たのですが、トロムソはオーロラで有名な街でもありました。

もともとオーロラを見に行くつもりは無かったのですが、トロムソの街を歩くうちに「せっかくだから見れるかわからないけど、オーロラツアーに参加してみよう」と現地で参加し、それは大変すばらしいオーロラを見ることが出来たので、こちらもまた追ってご紹介して行きたいと思っています。

今回は、まず小さくて素敵な北極圏トロムソの街をご紹介したいと思います。

私が到着した時、街のスクエアではこのように雪の彫刻の展示の準備中でした。こちらのエキゾチックな顔の彫刻は完成していますが、他のものは彫り師さん達が雪の山の上に登って作品を制作していました。

こちらはスクエアのすぐ近くにあるTromsø domkirke(トロムソ大聖堂)。見て頂いて分かる通り、木の造りとなっており、この大聖堂はノルウェーで唯一の木造の大聖堂なんです。1861年に完成し、世界で最北のプロテスタントの大聖堂でもあります。

大聖堂内も、このようにすべて木造です。こじんまりとしていて、厳粛でいてあたたかな雰囲気。ノルウェーでは、1904年に木造建築が禁止されたので今では大変貴重な大聖堂のひとつとなっています。

余談ですが、ノルウェー語で大聖堂はdomkirke前回の記事でご紹介した通りスウェーデン語ではdomkyrka。似ていますよね!ですので私たち日本人からするととっても不思議なのですが、ノルウェー語とスウェーデン語で会話ができてしまうんです。なかなか便利です。

こちらは市街地の様子。この時まだ午後早い時間だったのですが、一年で一番夜が長い時期は越えているとはいえ、北極圏ではまだまだ日が暮れるのはとても早いです。ですのでもうすぐ夜、といった感じがしますね。

背景にそびえる雪山がこの地ならでは、です。

こちらは暗くなってから。スウェーデンもそうなのですが、信号機はこのようにボタン式です。北欧で横断歩道を渡りたい時は、このようなボックスについているボタンを押して青になるのを待ちましょう!

ステッカーなどが貼ってないプレーンな状態は、こんな感じです。

こちらはトロムソのものですが、スウェーデンのものと全く同じです。この上の丸いマークを押すとピッと音が鳴り、下にランプがつくので後は青になるのを待つだけです。

こちらはユニークでとっても目立つ、靴の修理屋さんの看板。靴の修理やメンテナンスをしてくれるお店ですが、服のジッパーなどの修理もやっているようです。

STEGET VIDERE SKOMAKERI
http://www.stegetvidere.no/

先にご紹介したトロムソ大聖堂も、暗くなるとこんな感じでライトアップされます。

私がここへ訪れたのは1/30~2/1。一年でも寒い時期に当たりますが、緯度にしては気温が温暖なのが特徴です。

トロムソが位置するのはこちらのマップの赤いマーク、世界地図の本当に北の北。北極圏に位置していますし、どれだけ寒いんだろう、と思ってトロムソの空港へ降り立ったのですが、私の住んでいるスウェーデンストックホルム近郊とほぼほぼ同じくらいの気温で驚きました。

今年は温暖ですので、今これを執筆している1月中旬の夕方でなんとたったのマイナス1℃。どうもメキシコ湾流の影響で、同じ緯度の他の地域と比べて気候は穏やなんだそうです。私が訪れた時は、確かマイナス8℃ほどでした。

さて、はじめて訪れて一瞬で大好きになった街トロムソ。今でもチャンスがあればまた行きたいなと思っているくらいです。そんな日本からは遠いトロムソのご紹介を次回もお送りしたいと思います。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

ピックアップ記事

【ナビデザイン】多治見駅で大人の夜を楽しむ。 炭火焼き鳥「はと家」&「喫茶バー 兎角(TOKAKU)」
PR

【ナビデザイン】多治見駅で大人の夜を楽しむ。 炭火焼き鳥「はと家」&「喫茶バー 兎角(TOKAKU)」

15分 70円!まち乗りに便利なシェアサイクル「HELLO CYCLING 」で名古屋のまちをポタリング
PR

15分 70円!まち乗りに便利なシェアサイクル「HELLO CYCLING 」で名古屋のまちをポタリング

【天白】東海地方初の小学生専門ピッチングアカデミー「Pitching Foundation〜ピッチングの基礎づくり〜」球速アップ&ケガをしないフォームづくり!
PR

【天白】東海地方初の小学生専門ピッチングアカデミー「Pitching Foundation〜ピッチングの基礎づくり〜」球速アップ&ケガをしないフォームづくり!

【設計工務店アラン】本場フランス出身のシェフが手がける至高のケーキ。日本を代表するパティスリー「Abondance(アボンドンス)」
PR

【設計工務店アラン】本場フランス出身のシェフが手がける至高のケーキ。日本を代表するパティスリー「Abondance(アボンドンス)」

【設計工務店アラン】スタッフ全員が国家資格者! 「理学ゼーション 浜松 天王店」
PR

【設計工務店アラン】スタッフ全員が国家資格者! 「理学ゼーション 浜松 天王店」

【名駅】呑んべえの聖地!昭和の趣を残す名古屋駅前の老舗酒場「居酒屋鶴八(つるはち)」
PR

【名駅】呑んべえの聖地!昭和の趣を残す名古屋駅前の老舗酒場「居酒屋鶴八(つるはち)」

子育ての味方!キッズ・ベビー用品専門のリユースショップ「ふくちゃんリユスタ名古屋御器所店」へ行ってきました。
PR

子育ての味方!キッズ・ベビー用品専門のリユースショップ「ふくちゃんリユスタ名古屋御器所店」へ行ってきました。

【設計工務店アラン】全国のBAR好きが一度は訪れたい正統派の名店BAR「Bar rambling boy(バー ランブリンボーイ)」
PR

【設計工務店アラン】全国のBAR好きが一度は訪れたい正統派の名店BAR「Bar rambling boy(バー ランブリンボーイ)」

おすすめスポット