【スウェーデンの暮らし】フィヨルドクルーズの拠点にするならここ。ノルウェーの港町ベルゲン

ノルウェー
掲載日:2019.09.03
【スウェーデンの暮らし】フィヨルドクルーズの拠点にするならここ。ノルウェーの港町ベルゲン

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

日本より一足お先に、すでに秋の趣になってきたスウェーデン。今回は、お隣の国ノルウェーのある街をご紹介したいと思います。

いきなりおいしそうな魚介の写真ですが、ここはBergen(ベルゲン)という、ノルウェーでは首都オスロに続く第二の街。南部西岸に位置しています。

ベルゲンで有名なものの1つがこちらのフィッシュマーケット。毎日新鮮な魚介が並びます。世界遺産に登録されている、旧市街の倉庫群のあるBryggen(ブリッゲン)地区にあります。

フィッシュマーケット

こちらのお店には燻製や生のサーモンなどが並んでいます!昼間のフィッシュマーケット、とても活気があり、多くの観光客がおいしいランチを食べようと集まってきていました。

この日は7月だったのですが、今年のような熱波が来ている時で大変暑く、通常ノルウェーの夏はそこまで暑くなる事が無く、予約していたホテルもクーラーが常備されていないので、大変過ごしにくくかったのを覚えています。今年もまさに、そんな日々が続きました。

アンコウ

I’M SEA DEVIL!!(ぼくは海の悪魔だ!)」と書かれた可愛らしい(?!)アンコウも。ちなみにこちらのフィッシュマーケット、なんと1276年から続いているんだそう。800年近くも続いているだなんて、なんて歴史のあるマーケットでしょう。凄いですね。

フィッシュマーケット

こちらにもおいしそうな大きなエビやカニが並びます。こちらではバーベキューミックスが300ノルウェークローナで食べれるようです。ロブスター+ポテト+サラダで350ノルウェークローナ。300ノルウェークローナは現在のレートで約3,600円です。

ノルウェーの物価といえばスウェーデンよりも高いので、お隣の国から来たとは言え物価はとても高く感じました。ただ言葉はよく似ているので、おもしろい事にスウェーデン語とノルウェー語で会話し、それぞれ理解できてしまうのです。日本語で言うと、お互いに強い方言を喋って通じ合っている感じでしょうか?

街に並ぶお店などもスウェーデンにあるチェーン店舗と同じような顔ぶれなので、スウェーデンから行くとあまり「海外へ来た」という感じはしないかもしれません。陸続き、ですからね。

フィッシュマーケット

こちらのお店にも新鮮なカニやエビがたっぷり。どこのお店もバーベキューミックスがメジャーなようでした。「カードOK」の表示がありますね。スウェーデンと同じく、屋台でもキャッシュフリーで支払えます。

茹でたてのカニに大きなロブスター

新鮮な茹でたてのカニに大きなロブスター。とてもおいしそうですね!

Bryggen

さて、最初にご紹介したこのシーフードマーケットのあるBryggenがこの写真の右側に並ぶ建物です。現在はレストランや商店、ミュージアムとして使われています。

Bryggenはハンザ同盟の時代に建てられ、貯蔵庫として使用されていた他、1350年にはハンザ同盟のオフィスが置かれていたそう。1702年には火災の被害に合い焼け落ちてしまった部分もあるのですが、今もいくつかの貯蔵庫の石は15世紀のものが残っているという事です。今ではベルゲンの人気の観光地の1つとなっています。

Bryggen

夜になるとこんな感じです。

カラフルな壁が目印です。左奥で灯が灯り小さく見えているのは、ベルゲン要塞。この向こう側は海になっており、ベルゲン港に面して建てられています。1240年代に建てられた大変歴史のあるもので、ノルウェーで最も古く保存されている石造りの要塞のひとつです。要塞の中も見学してきたので、また別の記事で改めてご紹介できたらと思います。

夜もとても趣がありますね。

Bryggen

そして、先ほどの写真を撮った場所で後ろを振り返りBryggenを背にすると、こんな景色が広がっています。ボートが沢山停まっている港に、近代の建物。丁度正面に見える大きな白い建物の向こう側が、最初に紹介したフィッシュマーケットがある場所となります。

Bryggen

Bryggenには、さすが世界遺産にも登録されるだけある時代を感じさせるこんな建物や……

Bryggen

まだまだ季節は夏ですがトナカイや毛皮を敷いたソリが置かれていたり……

Bryggen

暑さで疲れてしまったのか、スヤスヤと眠る猫がいました。

Julehuset

こちらはお土産屋さんとして古い建物を使用しており、真夏ですがノルウェーらしくクリスマスグッズを置いています。観光客は、クリスマスのシーズナル用品を1年中購入することができますね。Julehusetという、Bryggenでは有名なクリスマスショップです。

木彫りのタラ

こちらはとても大きな木彫りのタラ。太い木の幹を丸々1本使用しています。とても古い建物の中へ一歩踏み入れてみると、色々な発見があるBryggen

さて、最後に高い丘から撮影した、ベルゲンの街を一望した写真をご覧いただきましょう。

ベルゲンの街

古くから栄えてきた港町だという事がよくわかりますね!こちらは夕暮れ時。場所はベルゲン観光では有名な場所の1つであるFløyen(フロエイン山)より。

フィッシュマーケットからも歩いてすぐのロープウェイか、徒歩でここまで上ってくることができます。標高は320メートル。頂上にはお土産屋さんやレストランがあります。

写真で見る手前側の入り江の右側がBryggen、その奥の海側がベルゲン要塞です。

今回ご紹介したベルゲンは、日本からですと直行便は無いので一旦ヘルシンキへ飛んで乗り換えるのが一番早い旅程になると思います。スウェーデン、ストックホルムからは飛行機ですと1時間20分で到着します。

さて、ベルゲンは観光地としても本当に素敵な場所なのですが、私はここからベルゲンを拠点にして、ノルウェーといえば一度は経験してみたい「フィヨルドクルーズ」へと出かけました。次回はフィヨルドクルーズ、現地から参加出来るお勧めのツアーのご紹介をして行きたいと思います。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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