名古屋名物「ういろ」。もっちもちの食感とほんのりやさしい甘さがおいしい和菓子です。名古屋にきたらぜひ食べてほしい定番みやげのひとつ。
ういろは室町時代に誕生したと言われており、古くからたくさんの人々に愛され続けています。
目次
おうちでつくる、
大須ういろの「ういろのこな」
今回ご紹介したいのは、名古屋の大須商店街に本店を構える「大須ういろ」が手掛ける「ういろのこな」。おうちで簡単に、大須ういろの「もっちりういろ」をつくることができます。
味は、「しろ」「くろ」「きなこ」「まっちゃ」の4種類。ういろをモチーフにしたデザインに味をイメージさせる色合いが、なんともおしゃれで今どきなパッケージ。お店に並んでいたら、つい手に取ってみたくなりますよね。
箱の中を開けると、ういろの元となる粉が。なんと、材料はこれだけ!この粉とおうちにあるものだけで、誰でも簡単にういろをつくることができちゃうんです。
箱の裏面には、つくり方が記載されています。それぞれの味に合うおすすめのアレンジなども書かれているので、オリジナルういろをつくる参考にするのも◎。
手づくりならではの魅力は、なかなか食べることができない蒸したてのういろを自宅で楽しめること。ういろ好きにはたまらない!
「ういろのこな」を使って、
オリジナルういろをつくってみた。
用意するアイテムは、たったの5つ。蒸し器、ボウル、泡立て器、蒸し型(12cm×15cmの流し型)、お湯125g。そのほかに、アレンジで入れてみたい食材などを用意します。
「しろ」ういろの良いところは、調理のときに加えるお湯をコーヒーや紅茶などに替えられること。そうすることで、自分好みのオリジナルういろができあがります。
今回は4種類の中から、「しろ」と「まっちゃ」味の2種類をつくってみました。いざ、ういろつくり初挑戦!
まずはじめに、蒸し器にたっぷりの水を入れて火にかけます。長めに蒸すので、水は多めに。おうちに蒸し器がない場合は、大きめのフライパンとフタさえあれば代用可能です。
このとき、ういろの調理で使用する125gのお湯も用意しておきましょう!
蒸し器のお湯を沸かしている間に、蒸し型にクッキングシートを敷きます。
今回は家にピッタリ合うサイズの蒸し型がなかったので、アルミの使い捨てできる型を活用しました。できあがりの形にこだわる方は、綺麗な蒸し型を使ってくださいね。
ボウルに「ういろのこな」を入れます。粉が入った袋を開けると、ほんのりと甘い香りが。
そこへアツアツのお湯125gを投入。
お湯を入れ終わったら、触れずに10秒待ちます。おいしくな〜れ、おいしくな〜れ!
10秒経ったら、泡立て器でかき混ぜます。粉がだまにならないように、思いっきりかき混ぜましょう!
「しろ」味のういろのこなは、かき混ぜるとサラサラになりました。
次は、型へ流し入れていきます。
ここで、とろ〜りとしたういろの液を少しだけつまみ食い。この状態でも、とてもおいしい……!これぞまさしく、生ういろではないでしょうか。蒸す前のういろを食べれるなんて、自分でつくるからこそできる貴重な経験ですよね。
「まっちゃ」のういろも、同じように進めていきます。こちらには、アレンジとして栗の甘露煮を用意してみました。
「しろ」と比べると「まっちゃ」の方が、少しだけとろみを感じました。同時にいろんな種類のういろをつくると、味の違いを楽しめるのでおすすめ。
栗の甘露煮をたくさん入れて……。
型に流し終わったら、蒸し器へ。蒸し時間は、弱火で45分。フタをして蒸していきます。ういろって、ゆっくり時間をかけて蒸すんですね。
ういろをつくるにあたって、蒸す作業はもっとも重要な工程。つくり方は至ってシンプルですが、丁寧にやさしく調理することを心がけましょう。
45分が経過し、蒸し終わったういろがこちら。
ツヤツヤもちもちな仕上がりに期待が募ります!実は、ういろってお米でできたお菓子なのです。蒸したてのういろは、まるで炊きたての艶やかなお米のようにピカピカ。
蒸し器から取り出し粗熱が取れたら、ラップをかけて冷蔵庫で40分ほど冷やします。このとき冷やしすぎると、ういろがボソボソになってしまうのだとか。冷やす時間に注意して、40分間じっくり待ちましょう。
冷やし終わったういろを冷蔵庫から取り出し、好きなサイズにカットします。
ついに「しろ」と「まっちゃ」2種類のういろが出来上がりました!
写真越しでも伝わる、つやつや感。ほどよい弾力でもっちもちの食感がとってもおいしい。噛めば噛むほどに甘みが増すような気がします。しかし、甘さにしつこさはなく、お米の風味が鼻を抜けていくやさしいお味。
「しろ」のういろには、きなこをかけてみました。きなこをかけることによって、より上品なお味に。素材そのものを堪能することができる王道のういろです。
「まっちゃ」は、ふんわり抹茶が香る味わい深いお味。今回アレンジとして入れた栗の甘さが、抹茶の風味とマッチして高級感のある味わいに。
2種類とも、おいしく出来上がり大満足。ういろってこんなにおいしかったのか!と改めて気づくきっかけにもなりました。シンプルだからこそ、丁寧に手づくりしたくなるお菓子なのだなと実感。
後日「きなこ」味のういろもつくってみました。きなこのういろに栗の甘露煮を入れ、バニラアイスにきなこをふりかけ特別感を。和と洋のコラボレーションです。頬がゆるむ幸せな味に、ついつい口へ運ぶ手が止まりません。
アレンジひとつで自分だけのオリジナルういろをつくれるのは、手づくりだからこそできること。お子さんと一緒につくれば、素敵な思い出になること間違いなし。ぜひみなさんも「ういろのこな」を使って、世界にひとつだけのオリジナルういろをつくってみてはいかがでしょうか。