水の郷として知られている愛知県蟹江町。名古屋駅から電車で10分というアクセスの良さにも関わらず、南北に5本の川が穏やかに流れ、自然がいっぱいの住みやすい町として人気です。
そんな蟹江町に、元喫茶店を改装したほどよいレトロ感が残る、いい意味で”蟹江らしくない”カフェ「UN Kanye(アン カニエ)」が2023年8月にオープンしました。ドライフラワー専門店も併設していて、おしゃれな空間で夜カフェもできるとあって話題です。
今回は、そんなUN Kanyeの蟹江愛がつまったお店のコンセプトと、ヘルシーでこだわりたっぷりのメニューを紹介をします。
※2023年10月取材時の情報です。
目次
50年近く続いた
元喫茶店を改装してオープン
地域の人々に愛され、50年近く続いた元喫茶店を改装したお店は、外観からそのレトロ感が伝わります。この日はきれいな秋晴れだったこともあり、お店の白い壁がひときわ目立っていました。
お店に入るとすぐ、山田さんと遠藤さんがあたたかい笑顔で迎えてくれました。
「外装は外壁の塗り直し程度です。内装も以前の喫茶店で使われていた時から、あまり手を加えていないんです」と山田さん。剥がしただけという床や、リメイクして使用している机の脚は長年の味わいがあります。
また、客席のイスはアメリカのガーデンウェディングで使用されていたアンティークというこだわり。
カフェウェディングができるようにプロジェクターも完備していて、客席のレイアウトも柔軟に対応できるようになっています。
「花を飾ることを日常に」をテーマにした店内のドライフラワー専門店「 UN Flower(アンフラワー)」は、季節感があふれていて、大きなボリュームのあるすすきとハロウィンの飾りが秋を伝えていました。
生花を仕入れ、店内でドライフラワーにして販売しているので、お店にはお花がたくさん飾られていて、ブーケやアレンジメントは好みやリクエストなどにも答えてくれます。
2Fへ続く螺旋階段には大きな花壁もあり、思わず写真を撮りたくなってしまいます。
こだわりたっぷり!世界でたったひとつの
オリジナル焼き菓子「カニアンヌ」
お店の看板商品は「カニアンヌ」。フランス ブルターニュ地方のお菓子 ガレット・ブルトンヌをベースに考案された、UN Kanyeのこだわりが詰まったオリジナル焼き菓子です。
あんことアーモンドクリームの2層を、たっぷりの発酵バターを使ったサクサクのクッキー生地で包んだ、ひとくちで3つの味わいを楽しめます。しかも、中に包んでいるあんことアーモンドクリームは、どちらも原料から作った自家製。
名古屋名物のあんこを使用した、蟹江発の名古屋の新しいご当地スイーツとして、カニアンヌはふるさと納税の商品としても登録されています。
ふるさと納税ワースト4位になったこともある蟹江町から、「全国に自慢できる商品を蟹江から」との想いを込めて、このカニアンヌは生まれました。
山田さんの「食べたらびっくりしますよ」の言葉通り、そのサクサクほろほろふわふわの食感に驚きました。ほどよくやさしいあんこの甘さと、バターの塩気が絶妙にマッチしていて、しつこくないので甘いものが苦手な人でも食べやすいスイーツです。
店内で、一つひとつ手作業でていねいに作られているカニアンヌ。日々の温度変化による生地の調整もお店で対応し、保存料も添加物も使用せず、素材本来の味わいを活かそうというお店のこだわりが感じられます。
通常ガレット・ブルトンヌの表面には、太陽の光を意味した模様が入っていますが、カニアンヌの表面の模様は、なんとUN Kanyeのロゴ。お店の代表商品ならではの、遊び心あふれる演出に、思わずほっこりしてしまいます。
1個350円でテイクアウトもでき、賞味期限は5日間で、贈答用の8個入りもあるので手土産にもぴったり!冷やしても温めてもおいしく食べられるので、自分の好きな食べ方を見つけてください。