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愛知県西尾市一色町にある「渦〜UZU」。三河エリアの良質な綿織物を植物染料で染色した生地を使用し、アパレル・雑貨・小物などの”ものづくり”をしているお店です。
今回はオーナー自らが改装したという店舗にお邪魔し、誕生ストーリーから染色のこだわりについてお話を伺ってきました。
場所は、名鉄西尾線「吉良吉田」駅から車で5分ほど。
お店は、工房兼ギャラリーになっており、染色や縫製の作業を見学させてもらうことも可能です。染め体験も開催し、製作の楽しさを発信しています。
「渦〜uzu〜」の誕生ストーリー
オーナーの青木淳さん
お店が誕生したのは、2016年10月のこと。まずは、オーナーの青木さんにお店の誕生ストーリーを教えていただきました。
青木さん:「妻はもともと公立中学校で理科の教師をしていました。第一子を授かり、育児休暇中に趣味でものづくりをはじめました。最初は古着を切り合わせてつくっていたのですが、それがけっこう友人たちからも好評で、だんだんと注文が入るようになったんです。これが、渦をはじめた最初のきっかけですね。」
築70年の古民家の改装をスタート
改装前の建物
最初は趣味として、スタートさせたお二人。どのように店舗ができたのでしょうか。
青木さん:「ここはもともと僕の祖母の家だったんですよ。祖母が亡くなってから、約10年間空き家でした。子どもができたこともあり、空き家にしているのももったいないということで、西尾市一色町へ移住することに決めました。当初は住居にする予定で、一室を小物を並べるギャラリーにしようと考えていました。この頃は、自分たちの手でコツコツ改装をしながら、週末にはマルシェやイベントで小物の手売りをする日々でしたね。」
お店に飾られていた、DIYの様子のアルバム
壁には、建物の設計図が貼られていました。
染色の師匠との出会い
染めの師匠である江本眞弓さん
青木さん:「僕たちが染色をはじめたきっかけは、同じ市内で植物染料を使って手染めをしている、「ANAM CARA」の江本眞弓さんとの出会いです。「この生地すごい!」と、植物染料での染めに衝撃を受け、自分たちも染色をはじめることにしたんです。植物染料による染色は「化学反応」によるものなので、もともと理科の教師だった妻は、どハマりしました。
染色をはじめたと同時に、妻は教師を辞め、デザイナーとして活動しスタートさせました。僕もこのタイミングで開業を決意し、もともと住居用に改装していたここを全部店舗にして、お店をオープンしたんです。」