みなさんこの形状のアイテムを知っていますか?これは”ヤードム”と呼ばれるタイ発祥の伝統的な嗅ぎ薬です。薬といっても医薬品ではなく、日本でいうところのガムやフリスクのようなリフレッシュできる携行品です。
タイ旅行のお土産や現地での必需品として人気があり、見たことがある!という方も多いのではないでしょうか。爽やかな香りとスッキリとした清涼感で、リフレッシュしたいときや鼻づまり、眠気覚ましに活躍する万能アイテムです。
近年では、日本でもSNSや口コミを通じて注目され、愛用者が急増中。特に、花粉シーズンの鼻づまりやムズムズ感を和らげるアイテムとしても人気を集めています。
しかし、ヤードムにはさまざまな種類があり、どれを選べばよいか迷ってしまうことも。そこで今回は、ヤードムの基本情報や効果的な使い方、花粉対策におすすめの商品をまとめてご紹介します!日本から購入できるアイテムを中心にセレクトしたので、気になるアイテムがあればぜひ試してみてくださいね。
ヤードムを活用して、花粉の季節もスッキリ快適に過ごしましょう。
目次
ヤードムとは?
ヤードムとは、タイ発祥の伝統的な嗅ぎ薬で、主にメントールやカンファーなどのハーブ成分を用いた携帯型の清涼剤です。タイ語で「ヤー(薬)+ドム(嗅ぐ)」を意味し、暑さ対策や鼻づまり解消、集中力向上などの目的で日常的に使用されています。
<効果>
・めまい・貧血時の気分安定
・風邪や花粉症による鼻詰まり解消
・暑さや疲労時のリフレッシュ
・眠気覚ましや集中力向上
タイでは古くから、ハーブや天然由来の成分を活用した伝統医療が発展してきました。特に、ミントやユーカリ、カンファー(樟脳)などの成分は、呼吸を整えたり、リフレッシュ効果を高めたりする目的で広く使用されています。ヤードムの起源も、こうした伝統医療に由来し、もともとは寺院や薬草店で特別に調合されたものが使われていたと言われています。
20世紀に入ると、タイ国内で医薬品や健康グッズの市場が拡大し、ヤードムはより手軽に購入できる商品として普及しました。特に、携帯できる小型のスティックタイプが登場したことで、外出先でも気軽に使えるようになり、タイの国民的常備品として愛されています。
ヤードムの使い方
1.基本の使い方|香りを直接吸い込む(鼻スースー効果)
ヤードムの最も一般的な使い方は、スティックの先端を鼻に近づけて香りを吸い込む方法です。
効果:鼻づまりの解消、眠気覚まし、リフレッシュ
使い方:片方の鼻を軽く押さえ、もう片方でゆっくりと香りを吸い込む(強く吸いすぎないように注意)。
2.液体部分を肌に塗る(スーッと爽快感)
ヤードムのスティックの下部分には、液体タイプのエッセンスが入っていることが多いです。
効果:頭痛・肩こりの軽減、虫刺され後のかゆみ対策
使い方:こめかみや首筋、手首に軽く塗ると、スーッとした清涼感が広がる。
3.花粉症・鼻づまり対策としての活用
花粉シーズンには、ヤードムを使って鼻の通りを良くするのが効果的です。
・マスクに少量塗る:マスクの内側にほんの少しヤードムの液体を塗ると、長時間スッキリ感が持続します。
・鼻の下に塗る:鼻の下にごく少量を塗ることで、ムズムズ感を和らげることができます(肌が弱い方は注意)。
ヤードムを使う際の注意点
・目や粘膜に直接触れない(刺激が強すぎるため注意)
・肌が弱い人はパッチテストをする(特に液体タイプを塗る場合)
・適度に使用する(頻繁に吸いすぎると逆効果になることも)
おすすめのヤードムまとめ
ヤードムの元祖!ポイシアン (Poy-Sian)
ヤードムといえば「ポイシアン (Poy-Sian)」と言われるほど、タイ国内外で圧倒的な人気を誇る定番ブランドです。ポイシアンの特徴は、2WAYタイプ(嗅ぐ・塗る)。片方が吸入用、もう片方が液体塗布用です。
メントール、ユーカリ、樟脳(カンファー)、ボルネオールが配合されており、鼻づまりや眠気覚ましに効果的です。
80%が天然成分!「ペパーミントフィールド」
「ペパーミントフィールド」は、タイの老舗製薬会社「Bertram (バートラム)」が製造するヤードムブランドです。タイ北部産のペパーミントを原料としており、80%が天然成分でつくられています。
ポイシアンよりもマイルドで爽やかな香りが特徴で、はじめてヤードムを使う人にもおすすめです。ペパーミントフィールドのラインナップは全部で3種類あり、写真上のオリジナルに加えてオレンジ、ブラックがあります。
2019年に発売された「ペパーミントフィールド ブラック」は、シリーズの中でも最も強力な清涼感を誇るハイパワータイプ。従来のオリジナルミントに比べて、ユーカリプタスの天然精油オイルを2倍配合しており、圧倒的なスースー感を楽しめます。
ブラックのパッケージがクールで、男女問わず人気です。
「ペパーミントフィールド オレンジ」は、オリジナルのメントール成分にオレンジの天然精油オイルをプラスした、フルーティーでやさしい香りのヤードムです。メントールの爽快感はそのままに、柑橘系のフレッシュな香りが加わることで、幅広い層に馴染みやすい仕上がりになっています。
トラ印でおなじみ!「タイガーバーム ヤードム」
「タイガーバーム (Tiger Balm)」といえば、筋肉痛や肩こりの軟膏で有名なブランドですが、実はヤードムも販売しています。ミントとユーカリの香りが特徴的で、特にユーカリの香りが強いヤードムです。スースー感が強いので、デスクワークでの気分転換、花粉症、鼻づまりが気になる方にもぴったり。
スイス発の爽快系ヤードム「VAPEX(ヴェイペックス)」
「VAPEX(ヴェイペックス)」は、他のヤードムに比べてマイルドで上品な香りが特徴。メントール、ユーカリ、ハーブの絶妙なバランスにより、強すぎる刺激が苦手な方でも日常的に使いやすいアイテムです。
直接鼻で香りを嗅ぐのはもちろん、マスクやハンカチに染みこませて使用すれば、花粉症対策やリフレッシュタイムにも最適。清涼感がありながらも落ち着いた香りなので、リラックスしたいときにもぴったりです。
タイ人気No.1のブランド天然ハーブたっぷりの本格派ヤードム「Hong Thai (ホンタイ)」
「Hong Thai(ホンタイ)」は、一般的なスティックタイプのヤードムとは異なり、直接鼻に入れずに香りを楽しむタイプのヤードムです。15種類のタイのドライハーブが使われていており、蓋を開けると、メッシュの中にぎっしりと詰まった乾燥ハーブが現れます。オーガニック志向の方にもぴったりで、人工的な香料を避けたい方にもおすすめ。
吸い込んだ瞬間、ハーブの力強い爽快感が鼻に抜け、気分をスッキリとリフレッシュ。仕事や勉強の合間のリフレッシュタイムにもおすすめな一本です。
中国本土由来のハーブレシピ!「Siang Pure(シアンピュア)」
1958年に中国本土由来のハーブレシピの製造を開始した「Siang Pure」は、タイ家庭の薬用油としてあらゆる世代の人々に人気のブランドです。ヤードムにはメントールやユーカリなどの天然成分を使用しており、鼻づまり解消やリフレッシュ、乗り物酔い対策として重宝されています。タイ国内だけでなく、アジア各国でも人気が高く、タイ旅行のお土産としても定番の商品です。
香りが強いので、ガツンとくるタイプが好きな方におすすめです。
アロマタイプのヤードムが人気!
タイの老舗ブランド「Golden Cup(ゴールデンカップ)」
「Golden Cup(ゴールデンカップ)」は、1950年にタイで設立された伝統的な医薬品ブランドで、タイ国内で広く愛用されています。このブランドは、特に強いスーッとした清涼感が特徴で、ラベンダーとレモンの2種類の香りが楽しめます。レモンの爽やかな香りは、気分をリフレッシュしたいときにぴったり。ラベンダーの香りは、リラックス効果があり、心を落ち着けたいときにおすすめです。どちらの香りも、眠気を覚ましたり、気分をスッキリさせたいときに役立ちますよ。
デザインがとってもかわいい!「Pastel style(パステルスタイル)」
デザインのかわいさから、タイ人女性の間でも人気が高いのが「Pastel style」のヤードム。くるっと回すだけのワンタッチ一体型を採用しており、スティックの両サイドを持ち、外側へ引っ張るとスマイルマークがでてきます。
種類は以下の4種類!
ストロングミントの香り
爽快感バツグンで、スーッとリフレッシュできます。シャキッとスッキリしたいときにおすすめ。
レモングラスミントの香り
爽やかに鼻を通るハーバルミントが特徴。集中したいとき、仕事や勉強中にぴったりです。
オレンジミントの香り
弾けるシトラスとミントの組み合わせがエネルギッシュで、もうひと踏ん張りしたいときやポジティブになりたいときにおすすめ。
バニラミントの香り
ほんのりとした甘さがリラックス効果を与え、一日の終わりにほっとしたいときに。
今回は、花粉の季節におすすめなタイ発の万能アイテム「ヤードム」のご紹介でした。今回ご紹介したヤードムはすべて日本から購入できるので、ぜひ気になるアイテムを試してみてください。