「サルをみて人を学ぶ!」世界屈指のサル類専門の動物園『日本モンキーセンター』
目次
自由な環境で暮らすサルたちを見学できる
北側エリアへ
ダイナミックなえさタイムが見どころの「ヒヒの城」
壁面のガラス窓と上の観覧デッキからサルの動きを観察することができます。ここにはアフリカ生まれのアヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ)がいます。アヌビスヒヒは、アフリカのなかでも赤道のやや北に広く分布するヒヒの仲間で、黒味がかった緑色の毛が特徴です。
現在約70頭ほどのサルたちが群れで生活しています。
飼育員さんがえさを準備をする音が聞こえはじめると全員が同じ方向にぐるぐると歩き出します。豪快にえさを撒くシーンが見られるかも。
アヌビスヒヒはほお袋もあるので、どんどん拾っては一心不乱にお口に入れていきます。
上の観覧デッキから犬山の街が一望でき、見晴らしも抜群。
寒い時期には「たき火」にあたるサルたちに会える?!
モンキーバレイ
ヤクシマザルは、世界自然遺産に指定された鹿児島の屋久島だけに生息しているニホンザルの亜種。本土にすむニホンザルに比べて、少し小柄でずんぐりした体つきをしています。
4000平方mの斜面に生活する約140頭のヤクシマザルの群れを高い観察台から一望できます。冬には「たき火」にあたるサルたちも見ることができますよ。
ジャングルジムや石をカンカンと鳴らして遊んだり、毛づくろいをしたりして池のまわりでのんびり過ごすサルたち。人気の赤ちゃんザルも見つけてみてくださいね。
ヤクシマザルたちには、おやつをあげることもできます。ヤクシマザルのおやつ 300円
おやつを投げ入れると、さっきまでのんびりしていたサルたちも一気に騒ぎ出します。
3つの施設に分かれ、
自由にサルが行き来する姿が見れる
モンキースクランブル
大きな鳴き声と長い手が特徴的なフクロテナガザルに会えるビックループ&エコドーム
一番高いところでは15mもあるビックループを、フクロテナガザルが両手を使って高速で移動する姿は圧巻です。
エコドームは直径10メートルの球の形をしたケージで、そこから白いビックループと呼ばれる建物に繋がっています。
フクロテナガザルと言えばなんといっても駐車場まで響くほどの大きな鳴き声。あごの下の袋をふくらませて、響かせるので大きな声を出すことができます。人と同じように一頭一頭声質が違い、オスとメスでも鳴き方の特徴もあるので聞き比べてみると面白いですね。
ジェフロイクモザルのモンキースカイウェイ
平均地上高6m、全長100m以上の吊り橋で、すぐ近くの頭上を自由に行きかうジェフロイクモザルを目近に見ることができます。ジェフロイクモザルは名前の由来となったクモのように長い手足とシッポを器用に使い行動します。
スタッフの姿が見えると、おやつを期待してジェフロイクモザルが集まってきます。
橋の下から飼育員さんがおやつを投げると、ぶら下がったまま上手にキャッチ!
落ちないかヒヤヒヤしますが、さすがの得意技。ぶら下がったまま食べていました。
この日のおやつは、落花生。タイミングよければこんな珍しいシーンを見ることができます。
ちいさなかわいらしい姿で癒されるリスザルの島
水堀で囲まれ木々の茂った小さな島に、ボリビアリスザルが放し飼いされています。島に入ると、辺りを駆けまわるリスザルたちの姿を間近で見ることができます。リスザルの島も入場できる時間が限られているので入園ゲートで確認することをお忘れなく。
入場できる時間以外でも、水堀の周りから見学可能。階段を上がると木の上で過ごすリスザルの様子も見ることができます。
あっちにもこっちにも、近くで自由に動き回るリスザルに大興奮。ちょろちょろとかわいい姿に見入ってしまい、なかなか離れられません。
取材時は、リスザルたちが下の方まで下りてきていて、近すぎてこちらが思わず後ずさりするほど間近で見ることができました!
こんなに近くで会えるリスザルですが、実は、来園者向けのふれあいやエサやりをあえて行っていません。思わず触ってしまいたくなりますが、近くでかわいい姿を見せてくれるサルたちへ距離感を保つための思いやりですね。
恥ずかしそうに顔に手を当てる仕草で人気の「キュータロウ」に会えるギボンハウス
ギボンとはテナガザルの英語名。ここではシロテテナガザルなど3種のテナガザルが生活しています。テナガザルはすべて東南アジアのジャングルに生息しており、名前のごとく長い手で、枝から枝へ飛び回るのが得意技です。
まるでぬいぐるみのようにかわいいシロテテナガザル。手や足が白いのが特徴です。
野生では雌雄のペアを中心とした群れでくらすテナガザルたちが、ひとりぼっちにならないよう、日本モンキーセンターに1頭しかいない種は、異種間同居をしています。
なかでも人気なのが「キュータロウ」。右目を右手で隠すような愛らしいポーズを見せてくれるかも。
ランチタイムは快適にくつろげる食事処「楽猿(らくえん)」へ
園内の一番北側にある「楽猿」では、ランチに最適なメニューが充実。季節ごとに提供される期間限定メニューなども人気です。
清潔な室内スペースはもちろん、暑い時期にも涼しく過ごせる緑いっぱいのテラス席で食べるランチも格別です。
人気メニューはシロガオサキのモップくんのお顔が再現されたカレーライス。辛くないのでお子さんにも人気です。 モップくんカレー 950円
食事処「楽猿」のすぐ横には、「日本モンキーパーク」へつながる連絡ゲートがあります。
小さなお子さん連れにはうれしい冷暖房設備が整った無料休憩所も。
今回は日本モンキーセンターをご紹介しました。
サルはほかの動物より活発で、見ごたえがあり飽きません。「なんだかあんな人見たことあるような……」と思わず、笑ってしまうような仕草で楽しませてくれるたくさんのサルたちに会いに「日本モンキーセンター」へ行ってみてはいかがでしょうか?