目次
愛知県豊田市の下佐切町の小さな集落にある「ザニンジャマンション」。築150年の古民家を和モダンに改装したお宿です。1日1組1棟貸切りで、宿泊はもちろん、レンタルスペース、結婚式や前撮り撮影、近年ではソロキャンプ場としても人気です。
周辺は自然のみ。テレビや時計もない。そんなゆったりとした時間が過ごせる「ザニジャマンション」の魅力をご紹介します。
築150年の古民家を改装
もともと住居として使っていた建物を、世界的建築家で東京工業大学名誉教授の仙田満氏により4年前に現在の和モダンなスタイルに改装。当時の蔵や、母屋をはじめ、長屋門、珍しい馬小屋などもそのまま残っていて、歴史的価値も感じられる建物です。
「ザニンジャマンション」という名前は、海外のお客さまから「ジャパニーズクール(=忍者)」という声が多くあがったことから、「邸宅(=マンション)」とあわせて名付けたそう。
まずはここでチェックイン!「受付・離れ」
まず到着したら、チェックインやもろもろの手続きは離れでおこないます。
コロナ対策として非対面対応も可能。チェックインのみ記入は必須ですが、それ以外はLINEでのやりとりも可能とのことなので、気になる方はお問い合せを。
囲炉裏や中庭など風情たっぷり……「母屋1階」
庄屋だった建物のため、立派な梁(はり)や木材、間取りなどはそのまま残されています。
1階は畳の部屋が続く広間で、お部屋からは庭がながめられる開放的な空間。気候がよいときは窓を開け放しにすることで風通しも抜群です。吹き抜ける風がとても気持ちよく、ときおり部屋に入ってくるつばめに驚きますが、それもここの場所ならではの光景です。
こちらはレプリカの刀ですが、実際持ってみるとかなりズシっとくる重さで、さやをぬくと本物さながらのよう。アニメ「鬼滅の刃」のごとく、子供たちには大人気だとか。
床の間に飾られた見事なわしの木彫りの置物は一刀彫りだそうで、間近でみるとその繊細な技術と迫力に思わず見入ってしまいます。
洗面台・お手洗いともに2箇所設置されています。
現在は入浴施設はシャワールームのみですが、今後フィンランド式サウナと露天風呂を設置予定。さらに車で10分ほどの「白鷺温泉」とも提携しているので天然温泉にも入れます。
和モダンな空間が素敵すぎる「母屋2階」
さて、今度は2階にあがってみましょう!2階へは階段で…。まるで屋根裏部屋にあがるようでワクワクしますね。
階段をのぼって左のスペースがベッドルームです。
年期の入った渋い色の梁や柱の和テイストと、フローリングにベッドやチェア、クッションなどのモダンさと、和洋が絶妙なバランスでミックスされた、とても素敵な空間!
もともと蚕(かいこ)部屋として使われていたお部屋を、インターゲートホテルなど多くのホテルを設計デザインした空間デザイナーの坪井健氏が、日本建築の良さを残しつつコーディネート。クールでカッコイイ空間に変貌を遂げました。
クッションやチェアなど、おのおの好きな場所で好きな体制でくつろげるのも魅力。
無造作に置かれたクッションも、まるで美術館の展示品のよう……
黒い壁は塗装されたものではなく、1階の囲炉裏からのすすで150年間燻されて出来た色、150年建ち続けた家だから出来たデザインだそうです。
ベッドサイドに置かれたアレクサに頼めば、消灯やBGMも一発でOK!
古民家のつくりの特徴のひとつの土壁ですが、こうした換気用の窓があるものは大変希少。古民家好きの人にはたまらない魅力のひとつのようで、この窓の近くにわざわざ寝るお客さんもいるとか(笑)。