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「おいしい野菜をたっぷり食べたい!」そんな方にぜひおすすめしたいのが、名古屋市名東区にあるヴィーガンカフェ「Oyasai(オヤサイ)」です。無農薬農家から仕入れる、こだわりの野菜をたっぷり使用したサラダやスムージなど、身体がよろこぶメニューを楽しめます。
野菜のパワーに魅了されて
Oyasaiを営んでいるのは、ご主人はアーティスト、奥様はダンサーという、エンターテイメントなご夫婦。なぜそんなお2人が、ヴィーガンカフェをオープンすることになったのでしょうか。今回は、ダンサーでもある稲吉 薫里さんにお話を伺ってきました。
稲吉さん:「私はもともとダンサーとして活動していたので、公演が深夜におよぶなど、ハードな生活スタイルを送っていました。そんな中で、身体が野菜や果物などフレッシュなものを自然と求めるようになっていったんです。どんどんと身体の調子がよくなり、野菜のパワーを身をもって感じました。
お店をはじめるきっかけは突然訪れました。ある日、ダンスの打ち合わせをしているときに、「サラダ屋さんやりたいと思ってるんですよね〜」と話をしたところ、その方がオーガニックの会社をやっている方を紹介してくださったんです。しかも、ちょうど店舗が空くので使ってくれる人を探しているというタイミングでした。さっそく私は物件を見に行きました。それが、今のこの店舗です。」
稲吉さん:「すぐに主人と友人の翔太郎くんに連絡しました。2人とも「やろう!」という返事をすぐにくれたんです。物件を紹介してくださった方のおかげでオーガニックのつながりもできましたし、物件も気に入りました。ここでなら、私たち3人のお店ができる気がする。不思議とそう思ったんですよ。他の物件を見に行くことも一切せず、ここでお店をはじめると決心しました。
ちょうどその頃はダンスの自主公演を控えている時期でバタバタとしていたんですけど、さらにハードなスケジュールを入れてしまいました(笑)。でも今ならできるって、自信があったんです。自分でもどこからそんな自信が湧いて来たのかも、わからないんですけどね。」
こうして物件の内覧から約2カ月後の2017年8月末にプレオープン。さらに、2カ月後の10月には、ヴィーガンカフェ「Oyasai」がグランドオープンしました。
稲吉さん:「正直、メニューもほとんど決まっていない状態でプレオープンをしました。「こんなメニューが良いんじゃないか」と、手探りの日々でしたね。最初はお客さんがすぐに来てくださる訳ではないので、1年間は自分たちの給料はなしで働きました。売り上げが出ても、すべてお店に投資していましたね。飲食店をはじめて最初の2〜3年は赤字覚悟で働くって聞いたことがありましたし、自分たちもそんなに苦ではなかったんですよ。
それに、一つひとつ取り組むことで、お客さんが目に見えて帰ってきてくださるということを学びました。私にとってOyasaiは、人生の1番の学び場ですね。」
食事にもエンターテイメントのような楽しさを
続いて、Oyasaiのコンセプトについて伺いました。ダンサーの稲吉さんだからこその想いがありました。
稲吉さん:「料理がでて来たときに、「わ〜〜!」っと思わず声が出てしまうような、食事のエンターテイメントを意識しています。私も主人も翔太郎くんも、みんなもともとエンターテイメントの世界にいた人間です。やっぱり食事でもエンターテイメントの感動や楽しさを表現できたらと思っています。
まずは、料理の鮮やかさですね。そして、ボリューム感も大切にしています。ヴィーガンの食事というのはどうしても野菜だけでお腹いっぱいにならない……というイメージがあると思うんです。でも、ヴィーガンでもしっかりお腹いっぱいになって、身体がよろこぶ食事ができるんだというのを伝えていきたいですね。」
身体がよろこぶ!新鮮な無農薬野菜を使用
Oyasaiの魅力は、店名の通り新鮮な無農薬野菜がたっぷりと味わえること。野菜のこだわりについても教えていただきました。
稲吉さん:「主人の親戚が無農薬農家をやっていて、そこの季節の野菜を使わせてもらっています。また「八百正」という移動式農家さんや、富士宮の農家さんなどからも仕入れさせてもらっています。サラダの野菜は日によってことなるので、ぜひ季節の野菜を楽しんでくださいね。」