9日だけ見られる秋の絶景。「愛岐トンネル群 秋の特別公開」に行ってきました!

春日井市
掲載日:2020.11.27
9日だけ見られる秋の絶景。「愛岐トンネル群 秋の特別公開」に行ってきました!

愛知県春日井市にある日本三大廃線トンネル群のひとつ「愛岐トンネル群」。廃線は1.7kmに及び、近代化産業遺産に認定されています。

昭和41年に廃線となり、普段は立ち入り禁止区域となっていますが、春と秋に期間限定で一般公開されているんです。開通当時の姿をとどめる4つの赤レンガトンネルと玉野渓谷、そして色鮮やかな紅葉はまさに絶景。「知る人ぞ知る 紅葉の名所」とも言われています。

今回は、そんな愛岐トンネル群をレポートしていきたいと思います。

※取材日:2019年11月(最新情報は公式WEBサイトにてご確認ください)

2022年秋の特別公開:11/26(土)~12/4(日)の9日間 開催

https://aigi-tunnel.org/

愛岐トンネル群へのアクセスは?

高蔵寺駅

愛岐トンネル群周辺には駐車場がないため電車で向かいます。車の場合は、高蔵寺駅・神領駅・多治見駅などの有料駐車場に停めます。

今回は「高蔵寺駅」からJR中央線で「定光寺駅」へ。「定光寺駅」にはコンビニなどがないため、飲み物や軽食はここで調達しておきましょう!

定光寺駅

定光寺駅

3分ほどで「定光寺駅」に到着しました。とっても近い!

定光寺駅

定光寺駅

上流へ300mほど行くと、入り口ゲートがあります。入場料100円(小学生以下は無料)を支払い、いざ愛岐トンネル群へ!なんだか探検のようでワクワクします。

入場時にはパンフレットも配られていますよ。

愛岐トンネル群の散策スタート!

はじまりは3号始発駅から

廃線は片道1.7kmあります。3号始発駅からスタートです!

3号トンネル

3号トンネル

3号トンネル

3号トンネルには実物大のSLが描かれた暖簾が掛けられています。こんなにも大きな汽車が通っていたんですね!

古レールを再利用した「リユース棚」

リユース棚

リユース棚

3号トンネルを抜けて、左手にあるのは「リユース棚」。古レールを再利用した落下防止柵です。よ〜く見ると、「1919年のアメリカ・カーネギー社製」といった刻印が確認できます。

廃線の落し物

廃線の落し物

少し進みむと、こんな展示が。こちらは廃線の落し物なのだとか!部品や工具など、さまざまな残存物が展示されています。なんだか博物館のようでワクワク。

廃線唯一の竹林

廃線唯一の竹林

少し進むと、廃線唯一の竹林が!

竹林にある東屋では¥300で抹茶をいただくことができるのですが、この日は既に完売……。竹林を眺めながらお茶をしたいという方はおはやめに!

愛岐トンネル群には、子どもたちにも楽しんでもらいたいと、手づくりのアクティビィが各所に設置されています。

例えば、こちらは登る遊具 「のぼるくん」。2本の紐を交互に引っ張ると、キャラクターたちが登っていくというもの。ついつい夢中で遊んでしましました。

SLの汽笛が聞ける?!「4号トンネル」

4号トンネル

2つ目のトンネル「4号トンネル」に到着しました。全長は75.28m、愛岐トンネル群で1番短いトンネルです。

4号トンネルの中では、SLの汽笛が聞けるんです。ぜひ耳をすませてみてくださいね!

4号トンネルの出口に差し掛かると、なにやら人だかりが……

愛岐トンネルのシンボル「大モミジ」

大モミジ

トンネルを抜けると、県内最大級の巨木「大モミジ」が!人だかりの理油はこれだったのですね。すごい迫力です!!(写真でお伝えしきれないのが残念なくらい)

ちなみに廃線には300本ものモミジが自生しています。

ちょっと休憩「マルシェ広場」

マルシェ広場

マルシェ広場

散策も中盤戦、そろそろ休憩したいな〜というタイミングでマルシェ広場に到着しました。お弁当やドリンク、和菓子や絵葉書、お土産にぴったりな「汽車土瓶」などが販売されています。

春日井麦酒

春日井麦酒でひと休み。川を眺めながらのビールは、なんでこんなにもおいしいのでしょうか。

5号トンネル

しっかり休憩して、散策再開!

マルシェ広場のすぐ奥には5号トンネルがあります。暗いトンネルの中を歩くのもだいぶ慣れてきました。

週末にはコンサートが開催!レンガ広場

レンガ広場

レンガ広場

5号トンネルを抜けると、レンガ広場が。廃レンガ敷きのステージで、週末にはコンサートが開催されています。皆さん、のんびりとした雰囲気。

広場の一角には、全国初の「SL・C57の動く動輪」の展示も。自転車を漕いで動かす「駆動体験」もできます。子ども達に大人気でした!

いよいよ最後のトンネルである「6号トンネル」へ!

最後のトンネル「6号トンネル」

6号トンネル

6号トンネルは廃線で最長となる全長333m。さらに、「くの字」に曲がっているので、中は真っ暗!大人でも少し怖くなってしまう薄暗さ……。ライトを片手に進んでいきます。

6号トンネル

無事に6号トンネルを抜けました。トンネル遺構は続くものの、愛岐トンネル群ははここまで!

玉野古道を通って、出口へ

玉野古道

暗渠

帰り道は、玉野古道を通って出口を目指しましょう。

玉野古道は、明治28年に多治見から名古屋への街道として開通しました。しかし、翌年の明治29年に中央線工事のため寸断され、たった1年だけの幻の街道となってしまったんです。

街道の途中では、廃線の下にあるレンガ製の水路「暗渠」も見学できますよ。

笹迷路

さらに、笹迷路やターザンブランコなど、子ども達に大人気のスポットも!

散策の注意点

・付近に駐車場はありません
・廃線にはバラスト(砕石)が残っているので、歩きやすい靴で行きましょう!
・懐中電灯を持参しましょう!
・水分補給を忘れずに!(場内でお弁当も販売されていますが売り切れの場合も)
・ペット入場不可

毎年、数日間だけ見られる「愛岐トンネル群 秋の特別公開」。各所に展示や遊具などもあり、楽しみながら、学びながら散策ができました。ゆっくり散策して2時間30分ほどの道のりでした。

ぜひ足を運んでみてくださいね!

スポット詳細

【愛岐トンネル群 秋の特別公開】※雨天中止
開催場所:JR中央線「定光寺駅」下車 上流へ徒歩300m
開催時間:【開門】9:30(入場は14:00まで)【閉門】15:00
料金  :【入場料】100円(保険料・会場整備費含む)※ 小学生以下は無料
駐車場 :なし

https://aigi-tunnel.org/index.html

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