味噌汁やお茶漬け、だし巻き卵など数々の料理の味を引き立て、私たちの食卓に欠かせない「だし」。本格的にだしを取るのは少し手間がかかりますが、簡単にだしができる「ほんだし®」を活用している方も多いのでは。
味の素株式会社が作っている「ほんだし®」は、1970年に発売されてから50年以上、私たちの食卓を支え続けて、味も品質も進化を続けています。
三重県四日市市には、2020年10月に稼働開始した「ほんだし®」工場があります。「ほんだし®」を製造・出荷しており、一般向けの工場見学「ほんだし®」コースを開催。大人も子どもも楽しめるため、家族で行くのにピッタリの内容です。
今回は、その「ほんだし®」コースの見どころをリポートします!
目次
味の素株式会社の東海工場はどんなところ?
味の素株式会社の東海工場は三重県四日市市に位置し、近鉄「海山道(みやまど)」駅から徒歩10分ほど、名古屋市内からは電車・自動車で1時間ほどで行ける距離にあります。
敷地面積は約234,000㎡と、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)約5個分にも匹敵する広さ。広大な敷地には「ほんだし®」などの風味調味料を作る工場の他、アミノ酸系甘味料工場、医薬品工場、化粧品やシャンプーの原料となる化成品工場などがあります。
創業以来100年以上にわたりアミノ酸を研究し続けてきた味の素グループは、アミノ酸に関する知識や技術をさまざまな分野の商品に応用しているのです。
そして、敷地内にある「ほんだし®」工場では、一般向けに工場見学を開催しており、「ほんだし®」について詳しくなれるコースが体験できます。事前予約が必要で、予約は以下のWebサイトから可能です。
▼工場見学についての予約・詳細はこちら
https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/tokai//calendar.html
さっそく、「ほんだし®」コースを体験しよう!
「ほんだし®」コースは、商品について詳しく知ることができる体験コンテンツが充実。工場をめぐりながら、「ほんだし®」の原料へのこだわりや製造工程などを学びます。
まずはオリエンテーション。参加者が「ほんだし®新聞社」の特命記者として「ほんだし®」のヒミツを探り、1枚の新聞を完成させるというミッションが!
1グループに1つのタブレット端末が渡され、工場見学のあいだ持ち歩き、ミッションごとに写真撮影ができるようになっています。これはワクワクしますね!
ミッション1:試食の思い出を残せ!
新聞記者としての依頼を受けると、さっそく1つ目のミッションがはじまります。一人ひとりの席に、お椀と「ほんだし®」、味噌汁の入ったポットが。
まずはお椀に味噌汁を注ぎ、味見。味噌の風味はするけど味がぼやけた感じ……。正直、おいしいとは言えない味です。
次に、「ほんだし®」を小さじ半分程度入れて試食します。すると、ほどよい塩気とだしの香りが加わって、一気においしくなりました!「ほんだし®」の力はすごいですね。
ちなみに、残った「ほんだし®」の小袋は持ち帰りOKとのこと。夕飯のお味噌汁にも使えます。
ミッション2:かつお節のリアルをスクープせよ!
敷地内を移動して、「ほんだし®」工場へ。次のミッションは、「ほんだし®」の原料となるかつお節を削る体験&クイズです。
まずはかつお節を実際に削り、どんな香りがするのかを体験します。机の上には本物のかつお節と削り器が置かれ、ガイドの方が削るときのコツなどを教えてくれます。ポイントは両手でしっかりと押さえ、力を込めて手前に引くこと。意外と力が必要な作業なことに驚きました。
削りたてのかつお節は、香ばしくてとてもよい香りです!かつお節は体験用のため、食べられないのが残念。
本来は削り器一杯に削っても味噌汁8杯分くらいしか作れませんが、「ほんだし®」なら小さじ山盛り2杯ほどで済むとのこと。あらためて「ほんだし®」のありがたみが分かります。
ミッション3:「ほんだし®」のれんのカツオを取材せよ!
続いて、ミッション3は「ほんだし®」のれんの前で記念撮影すること。のれんから顔を出したりピースをしたり、ポーズは自由!私はマークの丸を表してみました。
そして、かつお節削り体験の後はクイズコーナーへ。「ほんだし®」を使って作れる料理のレシピ当てクイズや、「ほんだし®」の歴史やこだわり、原料のカツオについて楽しく学べるクイズがたくさんあります。
かつお節は世界で一番硬い食べ物で、水晶と同じくらいの硬度があるなど、大人も「へぇ〜!」となるような豆知識も。ぜひ全問挑戦してみてくださいね。
そして、「ほんだし®」について詳しくなったら次のミッションに進みます。
ミッション4:3種のかつお節を見極めろ!
次は、「ほんだし®」に使われるかつお節について学ぶミッション。「ほんだし®」は専用に燻し分けた3種類のかつお節が使われていて、それぞれどんな見た目・香りがするのかを体験できます。
「ほんだし®」に使われるかつお節は、熟練の技を持った職人がていねいに燻します。その際に「深燻し」「極深燻し」「浅燻し」の3種類に燻し分け、絶妙なバランスでブレンドしたものが、「ほんだし®」の香りやコク・味わいのカギになっているのです。
そして、実際に「ほんだし®」の製造工程が見られる工場の見学へと進みます。工場ではかつお節が「ほんだし®」になる粉砕からパッケージ、箱詰めまでの工程を見ることができます。フロアにはかつお節の優しい香りが漂い、食欲が刺激されました。
かつお節は最終的に1ミリ以下に粉砕され、さまざまな調味料・原料と絶妙なバランスで配合された後に顆粒の状態となります。「ほんだし®」は顆粒にすることで、どんな料理にもサッと溶けて使いやすくなるように工夫されているのですね。
ミッション5&6:ついに「ほんだし®タイムズ」の新聞が完成!
工場見学もいよいよ終盤。スタート地点の部屋へ戻り、新聞の編集作業へと入ります。ミッション5は、新聞に掲載する「ほんだし®」のレシピを選び、ミッション6は新聞のレイアウトを考えます。
工場見学で撮影した写真をどこに入れるのか、お気に入りの写真が多いと迷ってしまいますね。
そして、記者として取材した新聞「ほんだし®タイムス」が完成しました!
自分で撮影した写真が新聞になると、とっても嬉しいですね!大切な思い出に残りますし、記念として保存もできます。
さらに、工場見学に参加した方には新聞だけでなく、「ほんだし®」シリーズや味の素(株)の商品が入った手土産も。おいしさのヒミツを知ると、さっそく料理に使いたくなりました!
味の素グループの商品やオリジナルグッズの
ショップも併設
工場見学の後には、味の素グループの商品や三重県伝統産品とコラボしたオリジナル商品を販売しています。ぜひショップに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
味の素(株)のかわいいキャラクターAjiPanda®とコラボしたランチョンマットや手ぬぐい、マスクなど、地域の情報発信ができるよう、想いを込めて作られた商品です。
ここでしか買えない商品ですね!
味の素株式会社の東海工場見学「ほんだし®」コースで
楽しい思い出を作ろう!
毎日の料理で使われている「ほんだし®」について詳しくなれる工場見学は、大人でも新しい発見が多く思う存分楽しめました。
記者になりきって「ほんだし®」のスクープを追いながら、楽しく「食」についても楽しく学べる体験は、きっと思い出に残るでしょう。週末や夏休みなどを利用して家族で訪れてみてはいかがでしょうか。