目次
みなさんこんにちは。ライフデザインズ編集部が独自の目線でおすすめしたい「本」をピックアップしてご紹介するこのコーナー。先月は”人生の旅”をテーマにお送りしましたが、ジメジメとして気分がどんよりする6月には、”疲れた心を癒してくれる本”をテーマにお送りします。
▼前回の記事はこちら
かわいいだけじゃない!タイ発の漫画「ハッピーマムアン 」
タムくんの愛称で親しまれるタイの漫画家、 ウィスット・ポンニミットさんが描く「マムアン」ちゃんの新刊「ハッピーマムアン 」。疲れたとき、悲しいとき、落ち込んだときにポジティブになれる、カラフルでかわいい4コママンガと心あたたまるメッセージイラスト集です。
マムアンちゃんは、タムくんが日本へ留学しているときにつくられたキャラクターで、名前のマムアンはタイ語で「マンゴー」のこと。マムアンちゃんは感情豊かな性格で、まわりの人たちを自然と幸せにするピュアな女の子です。
そんなマムアンちゃんの新刊が「ハッピーマムアン 」です。かわいくて、ほっこりするだけでなく、心に深く刺さる一言をくれます。日常に癒しと元気をくれるマムアンちゃんは何度でも読み返したくなる一冊です。
ベッドサイドに置いておきたくなる本
「泣きたくなったあなたへ」
「暮しの手帖」元編集長・松浦弥太郎さんが、ウエブサイト「くらしのきほん」に夜8時から朝5時の夜間限定で掲載されたエッセイ「泣きたくなったあなたへ」。個人的なおしゃべりのような24のエッセイは小さな気づきを与えてくれます。
人生に迷ったとき、自分だけでは解決できない悩みがあるとき、なんとなくいろいろ考えちゃって眠れないとき、この本を開けば松浦さんがそっと寄り添ってくれるような気がします。書かれている言葉の一つひとつとっても心に沁みますよ。
個人的に好きな一節を紹介します。
「どんなものでも時間とともに必ず冷めてしまいます。だからこそ、冷めたことに、あきらめたり、悔やむのではなくて、冷めたと気づいたら、すぐに、少しでも温め直そうと思うことが大事で、そういう心持ちを忘れてはいけないと思うのです。」
子どもの言葉を借りた大人のための詩集。
谷川俊太郎の詩集「バウムクーヘン」
「ミッフィ―」のディック・ブルーナ氏による花の絵とタイトルに惹かれて購入しました。本書には46篇の詩が載っていますが、そのすべてが「かな」で書かれています。子どもの言葉を借りた大人のための詩集です。
タイトルのバームクーヘンは、木の年輪のように年を重ねるというイメージを子どもらしくバームクーヘンに例えているのだとか。
本を読んでいると、幼い頃の気持ちに回帰して子どもの頃の言葉では伝えるのが難しかった気持ちを思い出せてくれます。生きることのおもしろさやせつなさ感じる、とってもすてきな詩集ですよ。