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【移転】建物取り壊しの為、店舗を移転されました
名古屋駅からほど近い場所にあるにも関わらず、下町の風情を残した「円頓寺商店街」。その一角にあるのが、ベーカリー「芒種(ぼうしゅ)」です。国産小麦と自家製の天然酵母を使い、ひとつひとつ丁寧にパンを焼き上げています。
2016年のオープン以来、商店街の方から、遠方の方まで、老若男女に愛されています。
芒種があるのは、名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター駅」2番出口から徒歩7分ほど、円頓寺商店街の中にあります。白い建物に「BREAD」の文字が目印です。
古民家を改装した店内はパンの魅力をしっかりと伝える、対面式。木のぬくもりを感じる、やさしい空間が広がっています。
パンでつくったオープンの文字もかわいらしくて、とてもすてきです。
どんな人でも安心して食べることができるパンを
笑顔がすてきな、オーナーの杉江さん。
もともとは、犬山で営業されていたという芒種。円頓寺商店街の地に移転したのは、2016年のこと。
杉江さん:「この物件を紹介していただいたのは、本当に偶然だったんです。たまたま移転を考えていたときに、紹介していただいて、この場所をすぐに気に入りました。円頓寺商店街はのんびりとしていて、とてもいいところですよ。」
−店名の由来を教えてください。
杉江さん:「日本に関係する言葉を使いたいと思い、「芒種(ぼうしゅ)」という言葉を選びました。芒種とは二十四節気の一つで、穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節の頃という意味があります。響だけ聞くと、どこか異国を感じるような響も気に入り、この言葉を店名に選びました。」
パンは一日に20種類ほど並びます。カンパーニュをはじめとするハード系のパンを中心に、季節ごとに商品を変えてつくっているのだそう。
−パンづくりのこだわりはなんですか?
杉江さん:「パンづくりではほとんどのものを、手づくりでつくっています。僕が大切にしているのは、”どんな人でも安心して食べることができるパン”です。
酵母は天然酵母、小麦は三重県産の小麦や北海道産の小麦をパンごとに使い分けています。フィリングのクリームやあんこなども、自家製なんです。バター・卵・乳製品もほとんど使っていません。」
アレルギーのある方でも安心して食べられるパンがあるのは、うれしいですよね。
−天然酵母とイースト菌の違いってどんなところですか?
杉江さん:「芒種では、レーズンの酵母を使っていますが、果物や穀物などのまわりに付着する酵母菌を自然に発酵させたものを「天然酵母」と呼びます。
イースト菌に比べると、発酵力が遅く、ゆっくりと時間をかける必要があります。また、気候や温度に合わせて発酵時間を変える必要もあるので、手間はかかるのですが、パンと向き合う楽しさの一つでもありますし、おいしさにもつながっているんです。」
ここからは実際にいくつかピックアップしてパンをご紹介していきます!