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地下鉄・東山線「覚王山」駅から徒歩10分、コルネ専門店「cornerco(コルネルコ)」は2016年にオープンしました。
「自由度の高い働き方を選びたかった」というオーナーシェフ・山下哲平さん。愛知県内の大学を卒業後、大阪の調理製菓専門学校へ進学。レストランや、洋菓子店のパティシエとして10年間経験を積まれた後に、「cornerco」のオープンに至りました。
ご実家では、手づくりのお菓子が出てくるのが日常だったそう。成長するにつれ、お菓子づくりを手伝うようになり、徐々にお菓子づくりそのものにも興味が湧いてきたと語ってくださいました。
今回は、コルネ専門店をオープンするに至った経緯や、商品に対するこだわりをたっぷり伺いました。
cornercoとは?
古民家をリノベーションした店舗。白い壁に、落ち着いたブラウンの木目の店構え。覚王山にひっそりとたたずむ、コルネ専門店。
車や人通りのある通りに面していますが、お店の色合いもあってか、電話で道を尋ねる問い合わせもあるのだそう。
間口が狭く、お店の扉を開けると隠れ家に入っていくようなワクワク感があります。
長く続く廊下の左手がキッチン、そして奥に4席イートインコーナーがあります。壁には、開店記念の贈り物の、お菓子にまつわるアート作品が配されています。
ちょっと変わったコルネの楽しみ方
コルネと言えば、ベーカリーショップを連想する人が多いのではないでしょうか。
円錐形のフワフワのパン生地に、チョコレートフィリングが詰まったコルネもありますが、こちらで販売しているコルネは、パイ生地にフィリングを詰めたスタイル。
オーナーシェフ・山下さんが修業をされていた岐阜県内に店舗を展開する洋菓子店では、こういったパイ生地にフィリングを詰めたコルネが販売されており、他のお店でもケーキ用のショーケースに並んでいるのが一般的だったとか。
「cornerco」では、お惣菜とお菓子という2通りのコルネを楽しむことができます。
おすすめの食べ方は、まずお惣菜コルネを食べ、その後に、お菓子コルネを食べる「コース料理」のような食べ方。訪問時は、お惣菜のカレー、チョリソをいただいた後に、スイーツのカスタードとほうじ茶をいただきました。
お惣菜コルネには、バーナーであぶった粉チーズ、お菓子コルネには、粉糖が振りかけてあります。
「cornerco」では、注文の後にフィリングを詰めます。オーナーシェフ・山下さんのこだわりのポイントのひとつで、少しでもおいしい状態で提供したいという想いが込められています。
時間帯と共にサクサク感が失われるパイ生地。フィリング入れたての生地は、サクっとした軽い食感。でも、ぽろぽろと崩れない。食感を楽しんでいるうち、あっという間に1つ食べ終わってしまうおいしさです。
また、パイ生地に使っているバターもこだわりのひとつ。フランス産のバターを使うことで、焼き上がりの風味や、サクサク感を演出しています。
小学生だけでも友達と一緒に楽しめる価格帯の「cormerco」のコルネは、味のバリエーションも幅広く、軽い食べ口なので、年齢層も広く受け入れてられているそう。
「お客さんに食べてもらってこその商品」と語る山下さんのコルネは男女共に愛されています。