ランプの世界に魅せられて。日本で唯一の灯油ランプ専門店「江戸川屋ランプ」

春日井市
掲載日:2019.07.01
ランプの世界に魅せられて。日本で唯一の灯油ランプ専門店「江戸川屋ランプ」

愛知県春日井市にある、灯油ランプ専門店「江戸川屋ランプ」。国内でも大変稀少な、灯油ランプ専門店です。一見ランプと聞くと、敷居が高いような気がしますが、そんなことはありません。誰でも気軽に、ランプを楽しめてしまうんです!

今回は、そんな灯油ランプの魅力をお伝えしていきます!。

そもそも灯油ランプってなに?

スタンドランプ

まずは簡単に灯油ランプについてご説明します。

灯油ランプとは、灯油を燃料としたランプを指します。種類は大きく分けて4種類。「ハリケーンランプ」「スタンドランプ」「吊りランプ」「カンテラ(船ランプ)」。江戸時代〜大正にかけて、電気が普及する前の日本では一般家庭でも灯りとして使われていました。

現代では照明としての明かりでなく「炎」のゆらぎを楽しむ道具として、愛されています。

いざ、ランプの世界へ

外観

外観
住宅街の中にポツリと店舗があらわれます。

外観

江戸川屋ランプがあるのは、愛知県春日井市。高蔵寺駅から車で3分ほどの場所。お店の前には駐車スペースが2台ありますよ。

店名の江戸川屋ランプはオーナーの石田さんが「エドガー・アラン・ポー」や「江戸川乱歩」の時代背景が好きだったことから、江戸川乱歩をもじって店名に名付けたのだとか。

圧巻の商品数!

店内店内には所狭しとランプが並べられています。

木製の扉を開くと、タイムスリップしたかのような異世界が広がっています。圧巻のランプの数、店内のかっこよさに、言葉を一瞬失ってしまうほどでした。

初心者でもはじめやすいお値打ちな価格のものから、100年以上前のアンティークランプまで、その数は約350種類。在庫は常時3万本ほどそろっています。

ランプの世界に魅せられたオーナー

石田さん
オーナーの石田浩一さん

石田さん:「江戸川屋ランプを創業したのは、今から約30年前の1987年のことです。貿易関係の会社員をしていたのですが脱サラして、この店をはじめました。

10代のころから、キャンプが好きで、御嶽山の麓によく出かけていたんです。夜はとても暗くて怖いんですが、ハリケーンランプを灯せば、周りがポッと明るくなってすごく安心するんです。ランプの灯はどれだけでも見ていられます。キャンプをきっかけにランプにどんどん魅せられていきました。もっと、いろいろなランプが欲しい!と思い、探しましたが、今みたいにインターネットが普及していなかったこともあり、思うようなランプは見つかりませんでした。」

アンティークランプ

江戸川屋ランプ

石田さん:「それなら、自分でやるしかない!と、この店をはじめたんです。90年代に入ると、これからはインターネットの時代だと思い、いち早くオンラインショップスタートさせました。今では国内外から多くの問い合わせをいただいていますね。

映画やドラマで使用していただくことも多く、テーマパークなどでも使っていただいていま
す。みなさんが知っているところだと、「大河ドラマ」や「ハムナプトラ」「パイレーツオ
ブカリビアン」のジャックスパロウが持っているランプもうちの物と同じものです。」

ハリケーンランプ最近では、アウトドアブームもあり、ハリケーンランプは入荷してもどんどん売れていくのだそう。

石田さん:「近年では、災害時の備えとしてもランプが見直されるようになりました。2011年に起こった東日本大震災のときには、4日で2万個のランプが出たんです。

東北からうちの情報を聞きつけて、トラックで現地に運び込まれました。ランプには、周りの空気を変えてしまう力があります。震災時には実用性だけでなく、被災者の方々の癒やしとしても役立ったと聞きました。アウトドア・インテリア・災害時など、さまざまな使い方ができるのもランプの大きな魅力ですね。」

ここからは、実際にいくつかランプをご紹介していきます。

自宅使いにおすすめ「スタンドランプ」

江戸川屋ランプ

女性でもはじめやすいのが、スタンドランプです。ランプ初心者の方はこの辺りから買ってみるのがおすすめです。価格も1,000円からとお値打ちなので、プレゼントとしても喜ばれるのだそう。

お酒を飲むときや寝る前の読書など、ランプのあかりに癒やされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

スタンドランプ

スタンドランプはデザインも豊富なので、一つふたつと、ランプの魅力にどんどんハマっていってしまいそうです。店内にはめずらしいアンティークランプもたくさんありますよ。

キャンプするなら手に入れたい!「ハリケーンランプ」

ハリケーンランプ

雨風に強く、アウトドア向きのハリケーンランプはキャンプ好きなら必ず手に入れたい道具の一つです。江戸川屋ランプで扱うのはすべてニューヨークで設立された老舗メーカーDIETZ(デイツ)のもの。アンティーク調のデザインも人気の秘訣です。

江戸川屋ランプ8

ハリケーンランタンの明るさは「平芯」と呼ばれる、芯の幅の広さで変わってきます。2分芯(幅6mm)で約4W相当、5分芯(幅15mm)で約8Wマイナス、7分芯(幅21mm)で約15W相当。なお、15Wは読書ができる程度の明るさがあります。

芯の幅が太くなるほど明るく、本体サイズも大きくなるので、ランプをを選ぶ際はしっかりとチェックしましょう。

雰囲気のでる「吊りランプ」と「カンテラ(船ランプ)」

江戸川屋ランプ

テーマパークや温泉施設で利用されることが多いという「吊りランプ(右)」。インテリアとして取り入れてもグッとおしゃれな雰囲気が演出できます。

「カンテラ(左)」は、吊っても、置いても使えるオールマイティーな一品です。写真のものは、パイレーツオブカリビアンのブラックパール号のデッキで使われていたランプと同じものなのだとか。

灯油ランプ

カラーランプ

専用オイルは好きなカラーから選ぶことができますよ。お好きなランプを選んで気分で色を変えて楽しんでも良さそうです!

もちろん、灯油ランプですので、ご自宅に灯油があれば、そちらも利用してもいいそうです。ほかにも、防虫オイルはこの時期大人気!ユーカリ、ミントに天然ハーブ成分入りで虫を寄せ付けません。

アウトドアシーンや草むしりなどにおすすめですよ。

実際に購入してみました!

スタンドランプ

ランプ初心者の筆者は1,000円代で購入できるスタンドランプを実際に買ってみました。カラーオイルを入れると、なんだかとってもかわいいではありませんか。

それでは実際に火をつけてみたいと思います!

スタンドランプ

じゃーん!火を灯すとより一層すてきです!この炎のゆらぎ、ずっと見ていられそうです……。実際に使用してみると、もっとランプの魅力に落ちていきそうです。

江戸川屋ランプ10

購入してから1カ月ほど使用していますが、火のある暮らしがこれほどいいとは驚きでした。疲れて帰った日でも、ランプを灯せば、心がすっと癒やされて、整っていくのを感じます。アウトドアをやらない方でも、これなら気軽にはじめられるはずです。

オーナーの石田さん

今回取材に伺い、灯油ランプの魅力にすっかりと魅了されてしまった筆者でした。普段生活をしていると、火をみることは、ほとんどありませんが、意識的に火を暮らしの中に取り入れることで、心がポッと灯されます。

まずは、お気に入りの一つを見つけに江戸川屋ランプへ足を運んでみてくださいね!

Photography by Kanae Hori

スポット詳細

【江戸川屋ランプ】
住所  :〒487-0015 愛知県春日井市気噴町1丁目150-1
営業時間:10:00−18:00
定休日 :土日
http://www.edogawaya.com/index.htm

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