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「淵ト瀬」を通じて知る、湯の山の歴史と新しい景色。

カフェ

三重県・三重郡
2019.11.27
小林 ちふみ

小林 ちふみ

鈴鹿市在住のデザイナー / 和菓子職人(見習い)

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「菊乃屋」の昭和初期を思う

「和洋菓子キクノヤ」は1934年(昭和9年)創業なので、近藤さんの思い描く「昭和初期」と同時期に生まれました。当時、私のひぃおじいちゃんは菓子作りの修行に出ており、独立する際に修行先だった「菊屋」から名前をいただいて「菊乃屋」という菓子屋をはじめたのがきっかけ。

その時代と地域の風習で家を建てる場合は、近くに住む男性たちがお手伝いをするという文化があったらしく、「菊乃屋」は町の人と一緒に建設されました。

昭和初期の「菊乃屋」の建設風景。

これは80年以上前の話ですが、この事実を知った私はキクノヤへの思いをさらに深めることができました。

歴史は、記録や伝承があって初めて未来へ残すことができます。

私がこのストーリーを知っているのは、おじいちゃんが語って、見せて、伝えてくれるからです。ひぃおじいちゃんの思い出も、おじいちゃん自身の思い出も、丁寧に、思いを込めて伝えてくれます。

湯の山もそうですが、時代が流れる中で変化はつきもの。変わりゆく中で過去を重んじるには、そもそも過去を残す努力と、その上で時代に合った新しい風を吹かせることに尽きるのではないかと思うのです。


最近の「和洋菓子キクノヤ」の様子。 photo by Kanji Okuoka

「菊乃屋」の戦争前後の写真はほぼ残っていないですが、今の「和洋菓子キクノヤ」を伝承すべく、今この時の姿や現状を記録することに価値を感じています。日常的なお菓子屋としての務めももちろんですが、残すための記録や、保管、語り継ぐことも大切な務めです。

これは、湯の山やキクノヤに限ることではありません。身近だった少し古いものたちは、時代を超えると“歴史”になり得るもの。新しいものはどんどん生まれますが、そんな中で皆さんが魅力を感じる風景、場所を“残す方法”を探してみてはいかがでしょう。そうすれば、日本の魅力が少しでも未来に残るのではないかと思います。

“残す方法”は近藤さんの活動ほど素晴らしい必要はなく、地元の古い喫茶店でコーヒーを飲んだり、近くの町のお菓子屋さんにケーキを買いに行く。そんな些細なことが大きな一歩になると個人的には感じます。

これからも「おいしい」の笑顔を生める町のお菓子屋「和洋菓子キクノヤ」であり続けられるように。お菓子つくってお待ちしています!

【 和洋菓子キクノヤ 】
住所:三重県鈴鹿市若松北1丁目37-10
電話番号:059-385-5001
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜日・ 第4月曜日
駐車場:有

http://kikunoya1934.jp/

https://www.instagram.com/kikunoya1934/

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【 淵ト瀬 】
住所:三重県三重郡菰野町大字菰野8621-2
電話番号:059-344-3606
営業時間:金・土 10:30~17:00、19:00~22:30
     日・祝 10:30~17:00
定休日:月曜日〜木曜日
駐車場:有
https://www.instagram.com/fuchi_to_se/

 

photo by Junki Fujita
https://www.instagram.com/junkii0419/

photo by ヤマダ アキヒロ
https://www.instagram.com/akihiro_yamada_/

小林 ちふみ

小林 ちふみ

鈴鹿市在住のデザイナー / 和菓子職人(見習い)

大学でグラフィックデザインを学んだのち、名古屋市でWebデザイナーをしながら、おじいちゃんから和菓子づくりを学ぶ。実家の80年以上続く和洋菓子屋の味や思いを継承しながら、町の活性を目指して活動をしています。2019年よりフリーランスのデザイナーをはじめました。三重の素敵を発信してきます。

http://mamezara.jp

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