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68年の歴史を持つ、名古屋の喫茶店老舗「ハセ珈琲」。創業当初から、長く愛され続けてきました。たっぷりの小倉を使った「小倉トースト」とこだわりの「ブレンドコーヒー」が自慢のお店です。
今回は「ハセ珈琲」の歴史から、おすすめメニューまでたっぷりとご紹介します。
昭和29年創業。
親から子へ、68年の歴史。
ハセ珈琲は、名古屋市営地下鉄「名古屋」駅1番出口より徒歩5分ほどの場所にあります。周りにはオフィスビルが立ち並び、都会の中にどこか懐かしさが漂う、レトロな外観が特徴的です。
創業は昭和29年。親から子へ代々受け継がれてきた歴史深い喫茶店です。今から16年前の2007年(写真左)、現在のハセ珈琲(写真右)へと改装されました。
ひと際存在感を放つ木の天板に書かれたメニューや、水槽、壁紙に飾られた複数の絵などどこか懐かしさを感じさせるほっとする空間が広がっています。
改装後もカウンター席を残したのは、創業当時と変わらぬ雰囲気のお店づくりをしたかったから。お客さんとの距離が近く、気軽に話せる。そんなアットホームな空間です。
店内は、レンガ調の壁紙やブラウンカラーで統一された家具など、レトロ感たっぷりの落ち着いたつくりになっています。複数人での利用はもちろん、カウンター席もあるので一人でも気兼ねなく入れますね。
店内のいたるところに飾られている写真は、古くからお付き合いのあるお客さんが撮ったもの。素敵な写真ばかりですので、お店に訪れた際にはぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
「微調整」が要。こだわりの珈琲。
ハセ珈琲のブレンドコーヒーは、苦みのある深い味が特徴です。
コーヒー豆は、数か所の珈琲屋さんから仕入れたさまざまな豆をブレンドし、お店独自の味を作りあげています。仕入れる豆の種類もその都度微妙に変わるため、豆の配合を変えたりしながら「微調整」をしているのだとか。なるべく味むらのない、同じクオリティのものを提供できるよう努めているそうです。
コーヒー豆はお店で挽いて、ネルドリップで抽出しています。豆の挽き方も、代々引き継がれた当時と変わらぬやり方で、”特別”なことはしていないとのこと。お店で使う氷には氷屋さんのかち割りを使用し、アイスコーヒーはグラスいっぱいの氷に熱いコーヒーを入れて冷やしています。
”特別”なことはせず、”基本”に忠実。そんな工程の積み重ねが、深みのあるコーヒーの秘訣です。
大人気のモーニングメニュー
ハセ珈琲の看板メニュー「小倉トーストセット」
小倉トーストセットはハセ珈琲一番人気のモーニングメニュー。お好きなドリンクに+150円で小倉トースト・ヨーグルト・ゆで卵がついてきます。
こんがり焼いたパンに、これでもかと敷き詰められた小倉あんは、自家製のものと市販のものをミックスして作っているそう。甘すぎず、たんぱく過ぎない程よい甘さのあんが、苦みのあるブレンドコーヒーとよく合います。
ブレンドコーヒーは+250円でもう一杯注文が可能なので、「もう少しゆっくりしたい」という時には嬉しいですね。
ブレンドコーヒーの他に、「カフェ・オレ」もハセ珈琲の人気メニュー。どこか懐かしい、ミルク感たっぷりのカフェ・オレは、子供から大人まで万人受けする味です。
モーニングメニューは小倉トーストセットの他に、トーストセット、チーズトーストセットがあります。
Aセット:トーストセット(お好きなドリンク+80円)
Bセット:小倉トーストセット(お好きなドリンク+150円)
Cセット:チーズトーストセット(お好きなドリンク+200円)
その日の気分に合わせて、違った味を楽しめますよ。
ドリンクメニューも400円台〜500円台のものが多く、良心的なお値段なのでお財布にも優しいお店です。540円〜モーニングがいただけるのは嬉しいですね。
お店自慢のサンドイッチ
人気メニューは「小倉トースト」だけではありません。
ボリュームたっぷりの「ミックスサンド」も、お店自慢の看板メニューです。ふんわり食パンの中にはさまれているのは、分厚いベーコンとトマト、そしてシャキシャキレタスとキュウリ。
食べ応えも、歯ごたえも抜群で、ほど良い塩気のある肉厚なベーコンが、ほんのり甘い食パンとよく合います。
「焼卵サンド」も人気メニューの一つ。特徴は、ゆで卵ではなく焼き卵を使用していること。卵の甘みと、ケチャップ、マヨネーズの組み合わせが絶妙で、この卵サンドのファンも多いとのこと。キュウリのシャキシャキ感が良いアクセントになっています。
「嗜好品なのでどなたにも合うコーヒーというものは難しいですが、今後はもっと美味しいコーヒーを提供していきたい。」とオーナーの柴田章博さんはお話してくださいました。
代々受け継がれたレトロな雰囲気の中で、こだわりのメニューをぜひ味わってみてくださいね。