手仕事の美・民芸美を鑑賞できる柳宗悦ゆかりの施設「豊田市民芸館」
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旧井上家住宅西洋館
敷地内には洋館も建っています。こちらの建物は名古屋で開催された博覧会の迎賓館として明治10年代に建築されたといわれています。その後、用途を変え移築・増改築され、1989年(平成元年)に豊田市民芸館の敷地に建造当初の姿で復元移築されました。
実際に中に入ることもできますよ。建物は2階建ての和洋折衷の建物で、明治時代の洋風建築としては、豊田市内で唯一現存しているものです。2000年(平成12年)には、国の登録文化財に登録されています。
明治時代の雰囲気を感じるアーチ型の窓もとてもすてきです。
茶室「勘桜亭」
施設内には、茶室もあります。土・日曜日・祝日は一服350円で呈茶サービス(季節の和菓子と抹茶)をいただけますよ。
民芸館のある場所は、矢作川の勘八峡(かんぱちきょう)にあり、豊田市の中でも有数の桜と紅葉の名所でもあります。景色を見ながら、一服いただくのもぜいたくでいいですよね。
第三民芸館
第三民芸館は「住」のテーマ館として建設された施設。建物の外観は鉄筋コンクリート造りですが、内部は木造仕上げに。江戸時代の田舎家風の建築様式を取り入れた建物です。
中に入ると、大きなちょうちん型照明が吊り下げられていました。
天井は天井板が無く梁が露出されています。
吊るされた自在掛(じざいかけ)、五徳に置かれた鉄瓶。大きな窓からは四季を楽しめます。
見どこは、大きな囲炉裏です。なかなか、こんなにも大きな囲炉裏を囲みながら展示を見られる施設はないのではないでしょうか。
館内には和室の展示室と板の間の展示室があり企画展や常設展を行っています。第三民芸館では、コーヒーも100円でいただけますので、ゆったりとコーヒーをいただきながら、民芸を堪能するのもおすすめです。
今回ご紹介した以外にも、さまざまな見どころがある豊田市民芸館。展示以外にも四季折々の草木を使った染色と織りの技法を学ぶこともできるプログラムも用意されていますので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。