手仕事の美・民芸美を鑑賞できる柳宗悦ゆかりの施設「豊田市民芸館」|豊田

2019.4.19
豊田

豊田市民芸館

 

豊田市民芸館は、猿投山を仰ぐ矢作川のほとり、自然豊かな平戸橋公園の一角にあります。「民藝運動の父」と呼ばれる柳宗悦(やなぎ むねよし)ゆかりの日本民藝館(東京・駒場)が改築されるのに伴い、その一部を譲り受け1983年(昭和58年)に開館されました。

 

また、柳宗悦が唱えた「民藝運動」に共感し、豊田市民芸館の設立をはじめとした民藝の普及や猿投古窯の研究に尽力された本多静雄氏ゆかりの民芸品を展示しています。

 

今回は、豊田市民芸館の見どころをご紹介していきます。


豊田市民芸館愛知県豊田市平戸橋町、名鉄三河線「平戸橋」駅から徒歩15分の場所にあります。入館料は無料。(ただし、特別展は有料)

 

豊田市民芸館は猿投山を望む広大な敷地に、やきもの界に燦然と輝く猿投古窯のコレクションや、日本民藝館の一部を移築復元した第一民芸館など、手仕事の美をじっくり堪能できる館が点在しています。

 

まずは、第一民芸館から見ていきましょう。

 

 

第一民芸館

 

第一民芸館

 

第一民芸館は、1983年(昭和58年)に東京・駒場の日本民藝館を改築した際に、旧大広間・旧館長室(書斎)を移築復元させた建物です。

 

日本民藝館は、人々が日常的に用いた工芸品(民藝品)にあらわれたうつくしさを世に示すため、1936年(昭和11年)に柳宗悦が創設。柳氏はここを本拠として民芸美の提唱並びに新しい民芸品の振興を推進するほか、国内外で収集した優れた民芸品を常時展示していました。


民芸

 

民芸

 

現在は企画展「民芸47都道府県(1/5(土)〜5/12(日))」が開催されており、全国から集められたうつくしい民芸品が展示されていました。


 

民芸

 

第一民芸館の天井組みや照明などは、日本民藝館にあったものを移築し現在も利用されています。


柳宗悦

 

柳宗悦

 

館内の奥にあるのが柳宗悦の書斎です。こちらも、日本民藝館にあったものを移築復元しています。書斎には、哲学者でもあった柳氏の言葉が書かれた字句や書籍が展示されています。

 

椅子に腰掛けると、まるでタイムスリップしたような気分に浸れますよ。

 

 

第二民芸館

 

第二


第二民芸館は、1985年(昭和60年)4月に茶室「勘桜亭」とともに第一民芸館の南側に建築されました。ここでは、常設展の他にも、さまざまな企画展が開催されています。

 

こけし

 

この日は、全国から集められた約700点のこけしが展示されている「愛蔵こけし」が開催されていました。

 

>>「愛蔵こけし」の記事はこちらからご覧ください。

 

 

旧井上家住宅西洋館

 

井上邸

 

敷地内には洋館も建っています。こちらの建物は名古屋で開催された博覧会の迎賓館として明治10年代に建築されたといわれています。その後、用途を変え移築・増改築され、1989年(平成元年)に豊田市民芸館の敷地に建造当初の姿で復元移築されました。

 

井上邸


豊田

 

実際に中に入ることもできますよ。建物は2階建ての和洋折衷の建物で、明治時代の洋風建築としては、豊田市内で唯一現存しているものです。2000年(平成12年)には、国の登録文化財に登録されています。

 

井上

 

明治時代の雰囲気を感じるアーチ型の窓もとてもすてきです。

 

 

茶室「勘桜亭」

 

茶室

 

施設内には、茶室もあります。土・日曜日・祝日は一服350円で呈茶サービス(季節の和菓子と抹茶)をいただけますよ。

 

茶室


民芸館のある場所は、矢作川の勘八峡(かんぱちきょう)にあり、豊田市の中でも有数の桜と紅葉の名所でもあります。景色を見ながら、一服いただくのもぜいたくでいいですよね。

 

 

第三民芸館

 

豊田

 

第三民芸館は「住」のテーマ館として建設された施設。建物の外観は鉄筋コンクリート造りですが、内部は木造仕上げに。江戸時代の田舎家風の建築様式を取り入れた建物です。


ちょうちん

 

中に入ると、大きなちょうちん型照明が吊り下げられていました。


天井は天井板が無く梁が露出されています。

 

吊るされた自在掛(じざいかけ)、五徳に置かれた鉄瓶。大きな窓からは四季を楽しめます。

 

見どこは、大きな囲炉裏です。なかなか、こんなにも大きな囲炉裏を囲みながら展示を見られる施設はないのではないでしょうか。


豊田市民芸館

 

豊田市民芸館

 

館内には和室の展示室と板の間の展示室があり企画展や常設展を行っています。第三民芸館では、コーヒーも100円でいただけますので、ゆったりとコーヒーをいただきながら、民芸を堪能するのもおすすめです。

 

豊田市民芸館

 

今回ご紹介した以外にも、さまざまな見どころがある豊田市民芸館。展示以外にも四季折々の草木を使った染色と織りの技法を学ぶこともできるプログラムも用意されていますので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

 

【豊田市民芸館】
住所 :〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
時間 :午前9時~午後5時
電話 : 0565-45-4039
休館日:月曜日(ただし祝日は開館)
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