「多治見モザイクタイルミュージアム」でタイルアート体験をしてきました!

多治見市
掲載日:2025.06.02
「多治見モザイクタイルミュージアム」でタイルアート体験をしてきました!

岐阜県多治見市は、美濃焼の技を生かしたタイル生産量日本一を誇る町。その中でも、施釉磁器モザイクタイル発祥の地である笠原町に2016年にオープンした「多治見モザイクタイルミュージアム」では、膨大なコレクションを活用し、体験などを通してタイルの魅力を発信しています。

今回は、多治見モザイクタイルミュージアムの魅力をたっぷりとレポートします!

多治見モザイクタイルミュージアムとは?

すり鉢状の緑の斜面にそびえ立つ、多治見モザイクタイルミュージアム。タイルの原料を掘り出す採土場をモチーフにした外観は、街のシンボルとして親しまれています。

タイルの魅力と可能性を発信する場として、壁や床を彩るだけでなく、人々や街に活力をもたらすタイルの魅力を伝えるため、地域で培われた知識や技術を発信しています。さらに、訪れた人々がタイルの楽しさを体感し、交流を通じて新たな創造へとつながる空間となっています。

まるで絵本の世界から飛び出してきたような、かわいらしくユニークな扉がミュージアムの入口。

観覧料とタイルアート体験の申し込みは受付へ。

〈観覧料〉
個人 …………… 500円(常設展示を含む特別展示料金)
高校生以下 …… 無料 (学生証のご提示で無料)
▼詳しくはこちら
https://www.mosaictile-museum.jp/guidance/

受付の横には、一面がタイルで装飾された車が展示されています。細かなタイルがびっしりと貼られ、存在感を放っています。

「体験工房」でカラフルなタイルでオリジナルアートを楽しもう

タイルを自由に組み合わせて、オリジナルの小物づくりが楽しめる「体験工房」。モザイクタイルを好きなアイテムに貼って、世界に一つだけのデザインに仕上げましょう。小さなお子さんでも簡単に楽しくつくることができるので、親子での思い出づくりにもぴったりです。

受付時間 :9:00〜15:30
      ※混雑状況によっては、早く終了することがあります。
      ※他のイベント開催時など、ご利用いただけない場合もあります。
所要時間  :30分〜1時間程度
料金    :500円(作品はお持ち帰りいただけます。)
▼体験内容の詳細はこちら
https://www.mosaictile-museum.jp/activities_archive/

体験工房は、最大54名まで利用可能(混雑時には相席になる場合もあります)。付き添いは体験者1名につき1名まで可能です。付き添い以外の方の入場はできません。

体験工房の受付には、その日に体験できるアイテムの見本が展示されています。気に入ったアイテムを決めたら、タイルアート体験のスタートです。

用意された入れ物に、タイルを選び入れていきます。残ったタイルは元の場所に戻せばOKなので、じっくり選びながら作業を進められます。

四角い形だけでなく、葉っぱや花、ハートなどいろいろな形のカラフルなタイルがいっぱいです。色の組み合わせを考えたり、配置を試してみたり、どんなデザインにしようか思い描く時間も醍醐味ですね。

今回選んだのはフォトフレーム。土台に、ひとつずつボンドで貼り付けていきます。少しひんやりとするタイルの感触や、重ねるたびにカチッと響く音も新鮮なようでした。

タイルを何度も選びなおしながら、じっくり試行錯誤して配置を決めていく時間もまた楽しいもの。創作の楽しさに夢中になれるひとときです。

貼り終えたら乾燥スペースで、しばらく乾燥させて終了です。

周りを見渡すと、カップルも家族連れも夢中になって作業に没頭し、選んだタイルを組み合わせながら、自分だけのデザインを生み出していく過程を大人も子どもも楽しんでいました。同じ素材を使っていても、仕上がりはまったく違い、一つひとつの作品に個性が光っています。

自分だけのモザイクアートが完成。

環境問題に配慮し、お持ち帰り用ビニール袋の削減に取り組んでるため、ぜひマイバッグを持参してお出かけくださいね。

タイルの世界を深く知ることがきるギャラリーへ

右側の扉は外への出入口。左側の入口をくぐり、4階のギャラリーへと続く階段へ進みます。

モザイクタイルミュージアムには2階から4階まで3つの展示室があり、それぞれの階でタイルの異なる表情を感じることができます。

館内の順路は最上階の4階から順に下に降りていくようになっているので、まずは最上階の4階を目指します。

トンネルのように伸びる階段は、物語の世界へ迷い込んだようでワクワクする雰囲気です。少し薄暗い空間に、土の壁の模様がかすかな光で浮かび上がりとても神秘的。思わずカメラを向けたくなる人気のフォトスポットになっています。

天候もアートの一部になった半屋外空間の4階展示室

タイルのカーテン

大階段をのぼり4階へ上がると、床から天井まで白いタイルに覆われた空間が広がります。

特に目を引くのは円柱状の蜘蛛の巣のようなワイヤーに、色とりどりのタイルが装飾されたオブジェの「タイルカーテン」。太陽の光を受けてタイルのピースが輝き、その瞬間ごとに異なる表情を見せてくれます。上部が吹き抜けになっているため、雨の日にはタイルについた雫が滴り、さらに美しい表情が楽しめます。

20年以上にわたり地元の有志が集めてきたモザイクタイルの資料の中から、建築家・藤森照信氏が厳選した作品の数々が展示されています。

モザイクタイルの壁面画、銭湯の絵タイル、洗面や風呂など昭和時代には日常風景の中に溶け込んでいた製品も間近で見ることができます。職人技が感じられ、タイルの奥深い世界が広がっています。

モザイクタイルの製造工程や歴史がたどれる3階展示室

タイル産業の歩みを記した年表や貴重な昭和のタイルの見本、そして製造工程と歴史を説明する映像も流れています。

併設のギャラリーでは、タイル産業や歴史、アートなどに関する独自のテーマを設け、年間3回程度の企画展示を開催。常設展示も企画展示のテーマに合わせて展示を替えています。

▼企画展スケジュールはこちら
https://www.mosaictile-museum.jp/schedule2024/

タイルのある生活を紹介する2階展示室

2階展示室は一般財団法人たじみ・笠原タイル館が直接管理する産業振興のエリア。2019年に展示内容を一新し、実際の生活の中での活用方法などをシーンに分けて紹介しています。

それぞれの空間をインテリアデザイナーが提案するデザインに基づいて作りこんであり、タイルの多様性を感じることができます。

ボタンを押すと、光の色が次々と変化するDJブース。光がタイルに反射し、空間全体が近未来的な雰囲気に包まれます。

一見すると硬そうに見えるタイルのソファですが、実際に座ってみると驚くほど心地よい座り心地。細かいタイルが隙間なく敷き詰められているため、表面は滑らかで、優しい感触です。

展示されているタイルは、コンシェルジュカウンターで注文することも可能。タイルに関する質問も受け付けています。

1階のミュージアムショップには、気軽に生活に取り入れられるタイル製品がずらり。地元メーカーによるアクセサリーや箸置き、DIYキットなどのほか、アイデア次第で楽しめるユニークなアイテムまで、バラエティ豊かに揃っています。

人気のモザイクタイルの詰め放題のコーナー。お気に入りの色や形を選びながら、自分だけのタイルコレクションを作ることができます。さらに、ミュージアムオリジナルの商品も充実しており、訪れた記念にもぴったりです。

今回は、子どもも大人も一緒に楽しめる「多治見モザイクタイルミュージアム」を紹介しました。自分だけのオリジナルタイル作品をつくる特別な体験をぜひ味わってみてくださいね。

スポット詳細

【多治見市モザイクタイルミュージアム】

住所    :岐阜県多治見市笠原町2082-5

電話番号  :0572-43-5101

駐車場   :無料駐車場200台(交流センター、体育館との合同利用です。)

web       :https://www.mosaictile-museum.jp/

Instagram:https://www.instagram.com/mosaictile.museum/

名古屋市在住のフォトグラファー。百貨店内写真室勤務を経て現在フリーランス。一児の母。

旅行好き。子どもが生まれるまでは夫婦で一年に二回のペースで東南アジアへ。現地のディープでローカルなものから、ちょっと贅沢なラグジュアリーなものまでなんでもチャレンジする。現在は4歳児ママ目線で、育児に役立つ情報や親子で楽しめるお出かけ先や過ごし方を探求中。

https://www.yayoiyasui.com/

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